食で心と体をつなぐ – ホリスティック・ヘルスコーチング の ソフィアウッズ・インスティテュート

あなたのバイオ個性に着目するNYC発ポストモダンな食事法

アルツハイマー病・認知症(2)予防と改善の食事(つづき)

アルツハイマー病や認知症の予防、あるいは、症状の進行を遅くする効果のあるホリスティックな方法を4回に渡ってお伝えしています。今回は、食事法の第2回目です。

第1回目では、食事バランスと野菜についてご紹介しましたが、今回は、果物ナッツシーズ、そしてスパイスハーブの中で、効果があると報告されているものをご紹介します。

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2.柑橘類(フルーツ)やナッツ類&シーズ類

ビタミンCビタミンEに、アルツハイマー病予防効果があるとする研究報告があります。2004年の1月に発行された『アーカイブス・オブ・ニューロロジー(Archives of Neurology)』によれば、毎日、十分なビタミンCとビタミンEを摂っている高齢者にアルツハイマー病の発症が64%も低かったと報告されています。

ノビレチン

また、柑橘類の外側の皮と実の間にある白い筋や袋やふわふわした物資に豊富に含まれてるノビレチンと呼ばれるフラボノイド(抗酸化物質)にアルツハイマー病の症状の緩和に効果があることが動物実験で報告されています。柑橘類では、シークワーサーに最も多く含まれ、オレンジ、レモン、グレープフルーツなどは外側の皮にも多く含んでいます。

その抗認知症作用として、次の作用が顕著に観察されています。

  1. 記憶障害改善作用
  2. 脳コリン作動性神経変性抑制効果: 生存に不可欠な神経伝達物質であるアセチルコリンが不足することを抑制。アセチルコリンの生産不全がアルツハイマー病の原因とも言われています。
  3. アミロイドβタンパクの沈着抑制作用
  4. 神経伝達物質の合成を行ったり、神経細胞を守る働きのある神経成長因子(NGF: Nerve growth factor)の様な効果

参考:
みかんの筋がコレステロールを下げ、認知症を予防し、骨を再生!』ノビレチンの多い食品
ノビレチン』、東北大学工学研究科附属抗認知症機能性食品開発部門

ビタミンE

PCRM (Physicians Committee of Responsible Medicine、責任ある医療を目指す医師の会)は、アルツハイマー病予防には、ビタミンEを毎日15mg以上摂ることを推奨しています。しかし、厚生労働省による食品摂取基準では、1日6.5mgから7.0mgを推奨値としています。つまり、PCRMの推奨値は、厚労省の食品摂取基準の約2倍の量となります。

厚生労働省は、ビタミンEを食品から摂る場合には、過剰摂取の問題は生じないと考えられることから、耐容上限量を設定していませんので、PCRMの推奨値を食品から摂るのであれば、問題はないように思います。ただし、サプリメントを用いた多くの介入試験の結果においては、冠動脈疾患発症に対して有用であったとする報告や死亡率を増加させるとする報告があることを厚生労働省は、公表し注意を呼びかけていますので、くれぐれも、ビタミンEをサプリメントから摂らないでくださいね。

ナッツやシーズ(種)類にはビタミンEが豊富なものが多く、種類によりますが、約50gから100gで、PCRMの推奨量をクリアします。(とはいえ、毎日100g=約一袋のナッツを食べ続けるのは大変なことですから、他の食品と併せて食べることが大切ですね)

また、オリーブオイル(エキストラバージン)は、ビタミンEの多いオイルです。そのオリーブオイルの抗酸化作用が認知機能の保護やアルツハイマー病予防に効果があったとする報告も数多くあります。

アミロイドβタンパクの増殖と脳細胞の酸化を伴う加齢による認知症を発症させたマウスを使った実験では、ココナッツオイル、バター、オリーブオイルをそれぞれ6週間与えたところ、オリーブオイルを与えたマウスにのみ、その行動に認知機能の改善がみられ、脳御細胞内で、抗酸化物質であるグルタチオンが上昇し、アミロイドβタンパク質の増加に関係すると考えられている酸化物質であるアルデヒドが減少したと報告しています。

参考:
秋はナッツが美味しい季節!
秋はシーズ(種)も美味しい季節!
あなたのビタミンEは本物ですか?

マグネシウム

ナッツシーズ緑黄色野菜に豊富に含まれています。マグネシウムは、の形成や循環器系の健康、神経伝達情緒の安定にとって大切なミネラルですが、近年、私達の記憶力と集中力に大きな影響をもっていることにも注目が集まっています。

マグネシウムは、他のミネラルに比べると体内吸収率は高い方なのですが、脳の細胞へは、そのままの形では、ほとんど吸収されないことも判っています。マグネシウムが脳に最も吸収されやすいのは、L-トレオン酸マグネシウムの形になった時だという報告があります。

ミネラルは、体内で吸収される時、イオン化します。そして、タンパク質(お肉・魚・豆)が消化されてできるアミノ酸やペプチドと結合して、AAC(アミノ酸キレート)ミネラルとなります。このAACミネラルの形になると腸内で吸収されるのです。

L-トレオン酸というのは、ビタミンCの代謝物質です。そのため、マグネシウムを豊富に含む、ナッツや緑黄色野菜を食べる際に、お肉やお魚やお豆類といっしょに食べることと併せて、ビタミンCが豊富な柑橘類といっしょに食べることで、体内におけるL-トレオン酸マグネシウムの合成を促すことができるのではないかと思います。

もちろん、L-トレオン酸マグネシウムはサプリメントとして購入することが可能ですが、ここ2年ほど前に脳との関係が発見された物質ですから、効能は明確であっても、限界容量など(過剰摂取による副作用等)については科学的に不明な点も多いですから、なるだけ食事から摂る工夫をすることをお勧めします。

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3.スパイス&ハーブ

ターメリック

インドの村の高齢者には、アルツハイマー病発症者がほとんどいません。それはカレーに用いられるターメリックの効能によるのではないかとの仮説が立てられ、その後、多くの研究がなされており、アミロイドβタンパク質によるプラークの減少脳神経細胞の衰退の遅延などの効果が観察されています。ターメリックに含まれているクルクミンと呼ばれる成分が強い抗炎症作用をもっているのです。

キッチンを薬局に – 基本の15ハーブの効能と使い方(3)
スーパースパイス・ターメリックをもっと料理に使うべき理由

山椒

山椒に含まれているgx-50と呼ばれる成分が、試験管試験において、アルツハイマー病患者の脳に特徴的に蓄積するアミロイドβタンパク質のオリゴマー(高分子多量体)へ直接的に作用することが観察されています。

山椒に含まれているgx-50が、アミロイドβタンパク質のオリゴマーを分解し、アミロイドβタンパク質によって引き起こされる神経細胞死や細胞死を司る遺伝子の発現を抑制し、更に、神経カルシウム毒性を減少させたことが観察されています。

山椒は小粒でもぴりりと辛い

シナモン

シナモンの抽出液が、アミロイドβタンパク質の合成を抑制し、脳細胞死を阻止したことが観察されています。

ハエを使った実験では、寿命を延ばし、アミロイドβタンパク質によるプラークを全て解消させ、運動機能を回復したと報告されています。また、アルツハイマー病のマウスに与えたところ、プラークが減少し、認知機能を改善させています。

イチョウの葉茶

東洋医学でも用いられることのあるイチョウの葉を使ったお茶は、脳への血流を増加させることが判っています。そのことから、イチョウの葉茶が、初期のアルツハイマー病や加齢による一般的な認知症の進行を遅らせると期待されています。

動物実験では効果が検証されています。ただ、人間を対象とした実験(臨床試験)では、効果がまだ証明されていません。たぶん、使用された量が問題だと言われていますが、イチョウの葉の抽出液を濃縮したサプリメントで副作用が出たという報告もありますので、全ての食品や薬と同様に、むやみに多量に飲めば良いというものではありません。人間に効果があって、かつ、副作用を起こさない量を見極める研究が続けられています。

ただ、毎日のお茶のレパートリーにイチョウの葉茶を加えることは悪いことではないように思います。

 

さて、日々の食事の中に自然に取り入れて、気がついたら予防になっていたというのが一番良いですよね。今日からでも、お料理に上で紹介したスパイスやお茶、おやつにナッツや柑橘類を食べるようにしてみませんか?

 

公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。

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アルツハイマー病・認知症の予防と改善シリーズ:
アルツハイマー病・認知症(1)予防と改善
アルツハイマー病・認知症(3)予防と改善の食事(つづき)
アルツハイマー病・認知症(4)予防と改善のライフスタイル
アルツハイマー病とツバメの巣(おまけ)
アルツハイマー病は感染するのか?
脳波のひとつガンマ波が脳内のゴミをお掃除 – ガンマ波を発生させるには?

参考文献:

おまけ: 責任ある医療を目指す医師の会(PCRM)の推奨

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Author: Chise

森智世(もりちせ) | 公認 統合食養ヘルスコーチ(Certified Integrative Nutrition Health Coach) / ソフィアウッズ・インスティテュート代表 / 米国代替医療協会(AADP) 公認ホリスティック・ヘルスコーチ / 女子栄養大学 食生活指導士 / 国際ヘルスコーチ協会 公認国際ヘルスコーチ/ 経営学修士(MBA)| ひとりひとりのバイオ個性に着目したポストモダンでホリスティックな食事法を推奨し、マインド・ボディ・コネクション(心と体のつながり)を食を通して実現します。また、私達を取り巻くすべての環境 – 人間関係、仕事などの社会環境、自然環境、体内環境(マイクロバイオーム) – を考慮するボディ・エコロジストです。長期に渡り過ごした米国やヨーロッパの情報も、判りやすく解説を入れて配信していきます。厚生労働省「健康寿命をのばそう」プロジェクトメンバー / 目黒区男女平等共同参画審議会委員 / 日経ウーマンオンライン連載コラム『ホリスティック美女講座』執筆。食事法や健康などご相談のある方やヘルスコーチングを受けてみたい方は初回コンサルテーション(無料)にお申し込みくださいね!

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