食で心と体をつなぐ – ホリスティック・ヘルスコーチング の ソフィアウッズ・インスティテュート

あなたのバイオ個性に着目するNYC発ポストモダンな食事法

女性とコレステロール

高コレステロールが心疾患リスクを高めることは常識になっていますよね?

でも、その常識が誤っていたという新しい研究調査が報告されています。誤っていただけでなく、コレステロール低下薬を飲んでいる女性は、糖尿病を発症するリスクが上昇することも報告されています。

今回は、そうした新しい研究報告について、ご報告します。

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もしあなたが、あるいはあなたのお母様やお婆様が、既に閉経していてコレステロール値が高めと診断されているような場合、たぶん、お医者様からコレステロールを下げるための薬(スタチン等)を処方されているのではないでしょうか。でも、その薬が、あなた、もしくはあなたのお母様やお婆様の心疾患発症率を間接的に高めることがわかってきました。

Archives of Internal Medicine』は、コレステロール低下薬が、閉経後の女性が糖尿病に罹る確率を71%も上昇させると報告しています。

心疾患予防のためのコレステロール低下薬で、心疾患の主原因である糖尿病になる確率が高くなるということは、コレステロール低下薬は、皮肉にも、心疾患を発症するリスクを間接的に上昇させているに過ぎないということです。コレステロール低下薬の効果を疑問視せざるをえないように思います。

心臓発作や心筋梗塞の再発防止には有効

コレステロール低下薬は、そもそも、既に心臓発作や心筋梗塞を起こしたことのある人が、再び発作を起こさないよう予防するための薬です。ですから、もしあなたやお母様やお婆様が既に心臓発作や心筋梗塞を起こしたことがあるのであれば、心配せずに、コレステロール低下薬を飲み続けてください

心臓発作や心筋梗塞の未然の予防には無効

でも、もしまだ心臓発作も心筋梗塞も起こしたことがなく、単にコレステロール値が高いというだけで、処方されているのであれば、その処方について、疑問をもっていただきたいのです。多くの臨床研究がその危険性を示唆しています。

米国政府による助成金で行われた『Women’s Health Initiative(女性の健康イニシアチブ)』と呼ばれる大規模な調査によって収集された膨大なデータを解析した今回の調査では、平均年齢63.2歳の、糖尿病ではない153,840人の女性を対象に、コレステロール低下薬の効果が検証されました。

約7%の女性(10,769人)が、1993年から1996年の間に、コレステロール低下薬を飲んでいたと報告しています。 3年間におよぶ調査期間中に、新たに10,242人の使用が報告されており、心疾患罹患率71%上昇しています。

コレステロール低下薬を使用していない女性と比較し、コレステロール低下薬を使用した女性が糖尿病に罹った率は48%も高かったことが判明しました。彼女達の年齢や人種、体重、BMIを考慮にいれても同様の結果が得られています。コレステロール低下薬のメーカーによる違いもありませんでした。

この結果は、心疾患を既にもっていた女性とそうでない女性においても同様に起こりました。

コレステロール低下薬で、華奢なアジア系女性の糖尿病リスクが78%上昇

驚くべきことに、コレステロール低下薬による糖尿病リスク上昇は、華奢な女性において最悪となりました。また人種による影響の差も顕著でした。白人女性の場合、糖尿病リスクが49%上昇しましたが、ヒスパニック女性(南米系女性)の場合57%、そして、アジア系女性の場合78%も上昇したのです。

高齢者の高コレステロールは心臓発作を予防する

更に、別の調査は、「年をとる程、コレステロール値が高いと、心疾患リスクを上昇させる」という従来の認識が誤っていることも示唆しています。高コレステロールは、85歳以上の女性が心臓発作で亡くなるリスクを予防しているだけでなく、ほとんど多くの病気に罹るリスクまでも低減しているのです。

最近の研究は、健康的な年配の人々にとって、高コレステロールでいることが、循環器系と無関係な死を低下させていると報告しています。しかも、55歳から85歳の人々では、高コレステロールと心疾患との明確な因果関係は見つかっていません。そして、85歳超においては、反比例の関係にあるのです。つまり、高コレステロール値は、心疾患による死の確率を低下させているのです。

女性ホルモンの減少と心疾患は無関係

『Women’s Health Initiative(女性の健康イニシアチブ)』による研究調査では、「エストロゲンの充填が心疾患予防に効く」と、かつて言われ、金字塔のように行われていた治療が、まったく無意味であったことを既につきとめています。

脂質プラークの蓄積に男女差を発見

男性と女性のコレステロールと心疾患リスクの違いに関する研究によれば、脂質プラークは冠状動脈を通って心臓へ運ばれるのですが、冠状動脈における脂質プラークの蓄積のプロセスが女性と男性で異なるそうです。

女性の場合、脂質プラークは徐々に血管を侵食し、男性の場合、破裂するのだそうです。

そのため、男性には鋭い胸の痛みがあり、医者は異常な心電図を見ることが出来ます。動脈中に血栓があるので、カテーテルでドンドンと突いて血栓を取り除くことができます。

でも女性の場合、侵食が起きている箇所に血栓ができているわけではないので、症状は微妙で、心電図にも微妙にしか現れないのだそうです。そのため、女性の心疾患の兆候は見逃されやすいのだそうです。

女性の脂質プラークは平均的につき、男性の脂質プラークは一か所に山積みにされる。この違いは、男女の太り方の差にも表れていて、男性は局所的に脂肪がつきますが、女性は、身体全体に脂肪が均等につき始めます。

こうした脂質プラークの血管内での蓄積の仕方や挙動の違いが男女にあるにもかかわらず、今までの心疾患に関する研究が主に男性を対象に行われてきたことから、男性にとって効果が認められた方法においても、女性にとってリスクとなり得ることが、ここにきてやっとで判明されてきたと言えます。

女性は何をすべきか?

まずはっきりさせなければいけないのは、もしあなた自身やあなたの周りの女性が既に心臓病をもっているか、心臓発作を起こしたことがある場合には、コレステロール低下薬は発作の再発を予防してくれますから、心配なく薬を飲み続けてくださいね。

問題は、まだ心臓病にも心臓発作も起こしていない、ただ、ちょっとコレステロール値が高めの方で、コレステロール低下薬が処方されている場合です。

是非、その薬を飲まれる前に、次のことを考慮してみてください。

  • 多くの研究によって、コレステロール低下薬が未発の心臓発作の予防に効果がないことを証明していること
  • コレステロール低下薬が糖尿病にかかるリスクを高めること
  • 高コレステロールという症状ではなく、その症状を起こしている原因(食事や運動、ストレス、環境化学物質など)に働きかけなければ意味がないこと
  • 食事とライフスタイルを変えることで、心疾患リスクも生活習慣病も予防できること

もちろん、長年の習慣となってしまった食事やライフスタイルを変えることは簡単ではありません。薬を飲む方が楽です。でも、その薬が、予防すべき病気の発症率を間接的に上昇させてしまうようなものだとしたら、飲む意味なんてあるのでしょうか。

参考:
体脂肪を真剣に落としたい人のための真面目なフルーツ
人はダイエットするたびに平均5kg増える – ダイエットが失敗する5つの理由
みかんの筋がコレステロールを下げ、認知症を予防し、骨を再生!

グレープフルーツと薬

余談ですが、コレステロール低下薬を飲んでいる方は、グレープフルーツを食べても、グレープフルーツジュースを飲んでもいけません。グレープフルーツの成分は、特定の薬の作用を促進させてしまうことが判っており、厚生労働省もFDA(米国食品医薬品局)も、医薬品を処方されている方が、グレープフルーツをいっしょに食べることの危険性について注意喚起をしています。

コレステロール低下薬、血圧降下剤、抗不安剤、臓器移植による免疫反応抑制剤、抗アレルギー薬、不整脈調整剤を飲んでいる方は、たぶん、お医者様から注意を受けているはずですよね。でも、その他の医薬品でも起こり得るので、注意が必要です。

なお、グレープフルーツだけでなく、セビリアオレンジ橙(だいだい)等でも同様の反応があるとのことです。

ただ、グレープフルーツを日常的に食べる習慣がある方は、その旨、お医者様にお伝えすれば、その影響を加味した上で、お薬の量を調整してくださいます。なので、無理に食べるのを止める必要はありません。

注意が必要なのは、グレープフルーツを食べる習慣がない人や、たまにしか食べないという人です。

コレステロール低下薬(スタチン)とC型肝炎

コレステロール低下薬がもつ肝毒性から、肝疾患患者へのスタチン投与は控えられることが多いのですが、C型肝炎に伴う代償性肝硬変患者にスタチンを投与すると、非代償性肝硬変への進展および死亡のリスクがいずれも45%低下すると、米国バージニア州コネチカット・ヘルスケア・システム(Connecticut Healthcare System)のアルパン・モハンティ(Arpan Mohanty)博士率いる研究チームが、2015年4月に開催された欧州肝臓学会(EASL2015)で明らかにしました。

だったら、コレステロール低下薬としてではなく、C型肝炎治療薬として用いればいいのにね。

参考:
みかんの筋がコレステロールを下げ、認知症を予防し、骨を再生!

公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。

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参考文献:

Author: Chise

森智世(もりちせ) | 公認 統合食養ヘルスコーチ(Certified Integrative Nutrition Health Coach) / ソフィアウッズ・インスティテュート代表 / 米国代替医療協会(AADP) 公認ホリスティック・ヘルスコーチ / 女子栄養大学 食生活指導士 / 国際ヘルスコーチ協会 公認国際ヘルスコーチ/ 経営学修士(MBA)| ひとりひとりのバイオ個性に着目したポストモダンでホリスティックな食事法を推奨し、マインド・ボディ・コネクション(心と体のつながり)を食を通して実現します。また、私達を取り巻くすべての環境 - 人間関係、仕事などの社会環境、自然環境、体内環境(マイクロバイオーム) - を考慮するボディ・エコロジストです。長期に渡り過ごした米国やヨーロッパの情報も、判りやすく解説を入れて配信していきます。厚生労働省「健康寿命をのばそう」プロジェクトメンバー / 目黒区男女平等共同参画審議会委員 / 日経ウーマンオンライン連載コラム『ホリスティック美女講座』執筆。食事法や健康などご相談のある方やヘルスコーチングを受けてみたい方は初回コンサルテーション(無料)にお申し込みくださいね!

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