食で心と体をつなぐ – ホリスティック・ヘルスコーチング の ソフィアウッズ・インスティテュート

あなたのバイオ個性に着目するNYC発ポストモダンな食事法

有機栽培?オーガニック?自然栽培? – 食品の安全性について

自宅でお料理をすることが健康への近道です。でも、なかなか自分でお料理することが高いハードルに感じる人も少なくないと思います。DV158_L

そうした人は、まずは、コンビニやファストフード店やファミレスに頼らず、お家でお料理をする日を一日でも増やすことを目標にしていただければと思います。昨年、『お料理をしよう!シンプルクッキング・ステップ 1』に書きましたが、まずは、細かいことは気にせず、缶も瓶も冷凍食品も活用して結構ですから、自宅でお料理をすることを大切にしてくださいね。

加工食品加工食品や半加工品をスーパーで購入するような時には、コラム『加工食品の選び方』を参考にしてくださいね。添加物が必ず使用されている加工食品の中から、それでもより安全に食品を選ぶ方法を説明しています。

そして、お料理することに慣れてきて、加工食品を活用したお料理ではなく、自然食品を使って、一から自分でお料理を作ってみたいと思ったら、次のことに注意してみてくださいね。

残留農薬

通常、スーパーで売られている自然食品(野菜や果物)は、化学的に合成された肥料殺虫剤・除草剤などの農薬が使用されて育てられています。つまり、自然な土の恵みではなく、食品内部は化学的に合成された養分を吸って大きくなり、食品外部は化学薬品である殺虫剤や殺菌剤などの農薬がついているものです。コープ(農協)直販の野菜だから安全と考えるのは誤りです。また、生産者の顔が見えているから安全と考えるのも誤りです。

「それらの何が悪いのか?」と思いますか?

それら全ては、原則、毒物です。政府が使用を認めているんだから、安全に違いないと思うのは誤りです。毒物だからこそ、厚生労働省がppm単位で使用量を定め、農林水産省が使用方法を管理し、残留農薬値を常に検査しているんです。本当に太陽光で全て分解して無害になるようなものなら、わざわざ収穫後に検査する必要もありませんよね。本当に無毒なものなら、使用量の制限も規定も管理も検査も必要ないはずですよね。有毒だからこそ、ppm単位での使用制限や管理・検査が必要なんです。また、農薬を使った殺人だって起こっているのですから、農薬が有毒であることは周知のはずです。

そして、次の市販されている食品からは、残留農薬が検出されています。もちろん、基準値を超えているわけではありませんから、食べたらすぐに死ぬようなことはありません。でも、基準値は超えていないものの、まったく検出されなかったわけではないのも事実。これは農林水産省が公表しているデータベースから作成したものですから、国も食品に殺菌剤や殺虫剤、除草剤などの農薬が微量なりとも残っていることを認めているわけです。また、政府の定める「基準値」のあいまいさについては、放射性物質や放射線量に設けられた基準値のあいまいさで、皆さん、身に染みて感じていることと思います。詳細は画像をクリックしてください。

残留農薬が検出された国産作物

化学合成された肥料は、通常、3つのミネラル(窒素、リン、カリウム)から作られています。これだけを見ると、無害のように思いますよね。でも、自然の普通の土には、現在判っているだけでも52種のミネラル等が含まれているので、3種のミネラルのみを強調して育てられた現在の作物は、栄養失調あるいは栄養偏重の状態にあると言えます。

だから、虫や病原菌に弱く、そうした害から守るために、殺虫剤や殺菌剤などの農薬が新たに必要になるのです。

2016年10月のサイエンス誌『ネイチャー』にも現代の農作物で見られる均一な栄養素含量が害虫の大発生の一因となっている可能性を示めした論文が発表されました。

そして、栄養失調や栄養偏重の状態にある、でも見かけは美しい、ひと昔前のスーパーモデルのような食物を食べている私達は、そうでなかった昔の人達と比較して、思っているほどには、十分な栄養を得られていないことになります。

では、どうしたら良いのでしょうか。

オーガニック(有機)栽培

化学的に合成された肥料や農薬を使用せずに、有機的に合成された肥料や農薬によって食品を育てようというのが有機栽培です。最近、オーガニックと言う言葉も一般的になってきたように思います。

JAS国は、有機栽培の基準を設け、その基準を満たした食品にのみ、有機JASマークの使用を許可しています。これは、野菜や果物のような自然食品だけでなく、納豆や豆腐やコンニャクなどの加工食品においても有機JASの規定があり、国の基準を満たした加工方法によって作られた食品には、有機JASマークがついています。食肉も同様です。そして、有機JAS認定されるためには、遺伝子組み換えされた原料や飼料を使うことを”原則”、禁じています。

そのため、有機JASがついている食品は、油や醤油を除き、遺伝子組み換え原料が使用されていないことを国が”原則”、保証しくれていることになります。

“原則”と記載している理由は、遺伝子組み換え食品が原料でない加工品の場合は、遺伝子組み換え食品を使用していても有機JAS認定を得られたり、油や醤油のように、原料が原型をとどめていないようなものについては、遺伝子組み換え食品と認識しないことになっているので、原料が全て遺伝子組み換え食品だったとしても日本では有機JAS認定を受けられるからです。つまり、有機JASマークがついている加工食品も、「遺伝子組み換え原料を使用していません」という記載がない限り、遺伝子組み換えされた大豆や菜種や小麦やトウモロコシが使われている可能性がありますので、ご注意ください。

例えば、EUは、加工食品の0.9%超が遺伝子組み換え食品由来の原料の場合、オーガニック認定をしませんが、日本の場合、主原料か否かという非常に粗い基準があるだけです。また、米国は遺伝子組み換え食品の表示義務がありませんから、米国のオーガニック食品については、遺伝子組み換え食品による汚染状況が正確に把握できないのが現状です。独自の認定基準を設けようとするNPOの動きもあるようですが、難しいですね。

遺伝子組み換え作物の何がいけないのか判らない方、遺伝子組み換え作物は、通常の品種改良のような同種の作物同士の交配ではなく、害虫を殺す毒物の遺伝子を作物の遺伝子の中に組み入れて創られた害虫に強い作物です。農薬なら皮をむけば良いですが、遺伝子に組み入れられた毒は、取り除くことはできませんよね。その毒、農薬が”安全”だというように、”安全”だと言えますか?参考:コラム『モンサントの不自然な食べ物

このように有機(オーガニック)認定の基準は、国や地域によって様々です。他国から輸入されたオーガニック食品が、どのような認定基準に沿っているか意識する必要があります。

それに、有機栽培は、無農薬、無肥料ではありません。

化学的に合成された肥料や農薬を使っていないだけで、有機的に造られた肥料や農薬の使用は認められています。また、日本では、無機(灰や石膏、硫黄など)の肥料と農薬の使用も許可されています。はい、そうです。有機栽培ですが、無機物の使用も認められています。

栽培法による残留農薬比較

栽培法による残留農薬比較

一見、有機農法は、自然にも食品にも優しい農法のように聞こえます。確かに化学薬品を用いることに比べたら数段に好ましい農法だと思います。でも、有機農薬や無機農薬が食品に残留している可能性は、否定はできませんし、それらが人体に対して安全だという保障はありません。国が使用量を制限し管理している農薬は、毒性の高低によらず、全て毒物だと認識する方が安全です。また、そうした人為的に造られた有機物質による自然環境への影響は、化学薬品に比べたら少ないかもしれませんが、無ではありません。

参考文献:有機表示のできる農薬

では、どうしたらいいのでしょうか。

自然栽培/自然農法

自然栽培という言葉を聞いたことがありますか?これは、不耕起(耕さない)、不除草(除草しない)、不施肥(肥料を与えない)、無農薬(農薬を使用しない)を特徴とする農法です。まさしく、完全に「無」ですから、収穫後に残留している農薬もありませんし、作物が栄養過多や偏重や失調を起こすこともありませんし、自然環境へ人為的な影響を残す心配もありません。

具体的には、どのように栽培するのでしょうか?

これは、多くの自然農法家の方の研究と努力によって成し遂げられたもので、自然農法の手法は、農法家によってさまざまです。詳しくは、公益財団法人自然農法国際研究開発センターのホームページをご覧くださいね。それに、法律(JAS法等)は、まだ、「自然農法」、「自然栽培」という言葉を定義できていません。

何を購入したらよいのか

食品の安全性からいったら、自然栽培の食品を購入するのが一番ですが、現在、値段的に自然栽培が最も高く、次に、有機栽培、そして、通常のスーパーの食品となります。

ご家族の多い人や育ちざかりの子供が多いご家庭では、食費の他にも学費・養育費などなどかかりますから、そうそう全てを自然栽培の食品に変更できるわけではないですよね。

そのため、前掲の残留農薬が検出された食品だけでも、有機栽培、あるいは、自然栽培の食品に替えることを考えてみてくださいね。

多くの人が、有機あるいは自然栽培の食品を購入するようになれば、経済原則から言って、単価は次第に下がっていくはずです。昨年まではなかった有機野菜コーナーが、自宅近くの大手スーパーにできました。大手スーパーで売れるようになれば、それが有機栽培農家への支援になり、単価が下がっていきます。同様のことが、自然栽培の食品にも起こることが理想的ですよね。

参考:
食品の安全性について 補足
レシピが料理をダメにする
モンサントの不自然な食べ物
食品表示、読んでますか?
調理した料理は免疫機能をダメにする!?ローフード派の主張に疑問 – Food Mattersのフィルムを観て
遺伝子”組換え”でない、遺伝子”編集”作物はOK?
マーガリンや植物油脂ってそんなに体に悪いの?

 

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ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング

参考文献:
Variability in plant nutrients reduces insect herbivore performance“, William C. et al, Nature 539, 425–427 (17 November 2016) doi:10.1038/nature20140, Received 29 November 2015 Accepted 05 October 2016 Published online 12 October 2016

Author: Chise

森智世(もりちせ) | 公認 統合食養ヘルスコーチ(Certified Integrative Nutrition Health Coach) / ソフィアウッズ・インスティテュート代表 / 米国代替医療協会(AADP) 公認ホリスティック・ヘルスコーチ / 女子栄養大学 食生活指導士 / 国際ヘルスコーチ協会 公認国際ヘルスコーチ/ 経営学修士(MBA)| ひとりひとりのバイオ個性に着目したポストモダンでホリスティックな食事法を推奨し、マインド・ボディ・コネクション(心と体のつながり)を食を通して実現します。また、私達を取り巻くすべての環境 – 人間関係、仕事などの社会環境、自然環境、体内環境(マイクロバイオーム) – を考慮するボディ・エコロジストです。長期に渡り過ごした米国やヨーロッパの情報も、判りやすく解説を入れて配信していきます。厚生労働省「健康寿命をのばそう」プロジェクトメンバー / 目黒区男女平等共同参画審議会委員 / 日経ウーマンオンライン連載コラム『ホリスティック美女講座』執筆。食事法や健康などご相談のある方やヘルスコーチングを受けてみたい方は初回コンサルテーション(無料)にお申し込みくださいね!

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