食で心と体をつなぐ – ホリスティック・ヘルスコーチング の ソフィアウッズ・インスティテュート

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鎮痛剤(イブプロフェン)に頼らなくても痛みを和らげてくれる食品 – 鎮痛剤/サプリメントの危険性

寒くなると関節が痛むという人がいますよね。

関節痛だけでなく、多くの人が鎮痛剤を飲まずにはいられないような痛みを時々経験します。また、突然の頭痛PMSの緩和にこうした薬を常備している人も少なくないのでは。

そんな方々のために、

普段、何の気なしに飲んでいる鎮痛剤の怖~いお話と、できるだけ、胃腸肝臓に負担をかけずに痛みを緩和する食事についてお伝えします。

その前に・・

体内で炎症を起こすと言われている食品(避けるべき食品)

こうした、食品ではないものの、食品に添加したり、食品を栽培する際に使用される化学物質が、私達を直ぐには殺さないまでも、じわじわと私達の体内に炎症を起こし、やがては、大きな病気の原因となっていくことが次第に報告されてきています。

  • 人工甘味料、香料、着色料
  • 通常栽培のお野菜・果物(残留農薬が問題です。オーガニックあるいは自然農のものをできるだけ選んでくださいね)
  • 品種改良や遺伝子組換えなどによって成分が変異してしまった食品(例:米国産輸入小麦)

体内に炎症性の痛みが慢性的に発生する人(頭痛腰痛関節痛など)は、務めて、こうしたものを避けることをおススメします。

鎮痛薬の危険性

鎮痛薬の主成分の主なものには、イブプロフェンアセトアミノフェンアセチル・サリチル酸などがあります。しかし、それぞれ効果や危険性が違います。

アセチル・サリチル酸は、

  • バイエルの「アスピリン
  • ライオンの「バファリンA
    の主成分です。

アセチルサリチル酸については、以下の2つの成分と比較しずっと安全ですが、注意も必要ですから、『鎮痛成分を含む食品とアスピリン・アレルギー』をご覧くださいね。

アセトアミノフェン

  • シオノギの「セデス」シリーズ、「セデス・ファースト」シリーズ、「セデスV」シリーズ
  • 大正製薬の「ナロン」シリーズ
  • アラクスの「ノーシン散剤」シリーズ、「ノーシン」シリーズ
  • タケダの「タイレノール
  • ライオンの「バファリンルナ J」、「小児用バファリン」、「バファリン・プレミアム」、「バファリンルナ
    などの主成分です。

アセトアミノフェンは、実は、関節炎には効きません。もちろん、アセトアミノフェンも鎮痛成分ですから鎮痛効果はあります。でも腫れを抑えることはしないのです。だから腫れを伴う炎症関節炎などからくる痛みには効かないのです。

一方、イブプロフェンは、NSAID(非ステロイド性消炎鎮痛剤)というグループに属する薬剤で、痛みと腫れの両方に効きます。ですから、炎症性の関節痛には、イブプロフェンの方が効くのです。

イブプロフェンは、

  • 大正製薬の「ナロンエース」シリーズ
  • エスエス製薬の「イブ」シリーズ
  • アラクスの「ノーシンアイ」シリーズ
  • ライオンの「バファリン・プレミアム」シリーズ、「バファリン・ルナ」シリーズ
  • シオノギの「セデス」シリーズ
    などの主成分です。

アセトアミノフェン主成分の鎮痛剤と商品名が似ているので、裏の成分表で確認すると確実です。「バファリン・プレミアム」と「バファリン・ルナ」には両方入っています。

即効性を求めるなら、イブプロフェンをコーヒーといっしょに飲むと鎮痛効果が促進されます。でも、下に記載する理由によって、むやみに試したりしないでくださいね。

では、イブプロフェンの方がアセトアミノフェンよりも良いのでしょうか?

いいえ、

  • イブプロフェンは腸にダメージを与えます。
  • アセトアミノフェンは、肝臓にダメージを与えます。

どちらも、長期間、慢性的に飲み続けることはおススメできないお薬です。

まずはイブプロフェンについて話しましょう。

イブプロフェンを長期的に、慢性的に飲み続けることがお勧めできない理由

なぜならイブプロフェンは、

  • 痛みをごまかすだけだからです。(痛みの原因を治しているのではなく、痛みを感じなくさせているだけ)
  • 腸壁を傷つけます。
  • 循環器系(心臓・血管系)への潜在的な影響が懸念されます。

健康情報ポータルサイトMedline Plusによれば、

「イブプロフェンのようなNSAIDsは、潰瘍、出血、あるいは胃腸に穴をあける可能性があります。 これらの問題は、治療のどの段階においても発生する可能性があり、予兆や初期症状を伴わず起こることもあり、死に至ることもあります。NSAIDs を長期的に摂取している人、高齢者、健康不良の人、あるいは一日に3杯以上のアルコール飲料を飲む習慣のある人でリスクが高くなる傾向にあります。次に記載する症状のある人は、イブプロフェンの摂取を止め、医師に相談してください: 胃痛、胸やけ、吐血を伴う嘔吐、あるいはコーヒー粒のような吐血、血便、あるいは黒色またはタールのような便」

とのことです。

NSAID(非ステロイド性消炎鎮痛剤)は、シクロオキシゲナーゼ-2 (COX-2)という体内酵素を抑制することで炎症を抑えます。しかし、健康な胃壁に必要なCOX-1 酵素も一緒にブロックしてしまいます。これが、イブプロフェンが胃炎を起こし、出血を伴う潰瘍の原因となる理由です。

アセトアミノフェンはもっと怖いです。次回お話します。

万が一の急激な頭痛のために、セデスやその他のイブプロフェン系の鎮痛剤をバッグに入れておくことを否定するわけではありません。でも例え、その痛みが消えたとしても、その痛みが突然起きた原因が解消されたわけではないことは知っておいてくださいね。

痛みは、症状であって、病気ではありません。

慢性的に繰り返し起こる同じ痛みは、何か根本的な原因があるはずです。それを見つけて治すことを優先させてください。

例え、痛みの原因をピンポイントで発見できなかったとしても、NSAID(非ステロイド性消炎鎮痛剤)ではなく、もっとナチュラルな方法で炎症を抑えることも可能です。

あなたの胃腸と心臓に優しく、イブプロフェンを代替する方法

(裏付けとなる研究については「参考文献」として最後に一覧にしています。または、文中リンク詳細内の「参考文献」の欄に掲載しています。)

ボスウェリア(フランキンセンス)

医療用のフランキンセンスが、ボスウェリアです。フランスでは代替医療として認められている精油です。

ボスウェリアは、炎症喘息アレルギーと関係するロイコトリエン(気管支喘息の原因物質)が体内で発生するのを抑制し、5-リポキシゲナーゼ阻害剤のような働きをします。

ボスウェリアのインセンソール・アセテートと呼ばれる成分は、痛みを起こすサイトカイン(炎症成分)を放出する核内因子κB (カッパB)をブロックします。この成分は、抗不安剤抗うつ剤のような役割もします。

また、ボスウェリアは、インターフェロン・ガンマ(IFN-g)という 炎症成分も抑制します。

そのため、ボスウェリアは、関節炎薬としてだけでなく、喘息薬としての働きももっています。

ボスウェリアの効能の詳細については、『メディカル精油 – 東方の三賢人からの贈り物』をご覧くださいね。

生姜

生姜が吐き気嘔吐に効くことはよく知られていますが、生姜は強力な抗炎症食品でもあります。

TNFαCOX-25-LOXのような炎症性成分によって引き起こされる痛みの緩和に効くことが判っています。

また、生姜の成分が、ピロリ菌を殺すことも報告されています。ピロリ菌は胃がんの原因菌だとして有名ですが、リューマチ関節炎とも関係の深い菌です。

ピロリ菌については、『ピロリ菌は病原菌ではなく共生細菌(3)ピロリ菌と友好的に共生する食事とライフスタイル』をご覧ください。

ターメリックも生姜の仲間なので、関節炎の緩和によいとされています。ターメリックの効能については、『スーパースパイス・ターメリックをもっと料理に使うべき理由』をご覧ください。

注意:
生姜アレルギーまたは過敏症の人: ターメリックに対してもアレルギーが起こる可能性があります。

アボカドと大豆

アボカドと大豆の成分ASUアボカド/大豆不けん化物)が関節痛の予防と改善になります。

ASUは、アボカドオイルと大豆油から抽出される成分の内、けん化しても石鹸にならない成分(全体に約1%含まれている)で、関節痛の治療に効果があったと報告されています。

具体的に治療に使われるのは、

  • アボカドオイル由来のASU 1/3
  • 大豆油由来のASU 2/3

のミックスです。

このASUは、軟骨が溶けるのを防ぎ傷ついた軟骨が修復するのを助ける働きがあるとされ、欧州では変形性関節炎の治療薬として臨床試験や研究が行われています。

ASUを300mg(アボカドオイル由来100mg+大豆油由来200mg)、3ヵ月以上摂取した場合に効果が表れたそうです。

の変形性関節炎よりも、の変形性関節炎により効果があったと報告されています。

日本人は、なんだかんだと大豆は食べていると思うので、アボカドを意識して食べるようにすると良いかもしれませんね。(なお、ASUはサプリメントとしても販売されているようです。)

スーパーフルーツ- アボカドの効能
アボカドの種って食べられるんですよ

ガーリック

ガーリックは抗炎症性・抗がん性の硫黄になる成分を豊富に含んでいる食品です。その他、硫黄成分を多く含む食品については『硫黄で肌荒れ予防・改善 – お肌修復に効く10種の野菜と9種の果物』をご覧ください。

フェンネル

フェンネルにも抗炎症成分があり、関節痛や筋肉痛の緩和に効くと言われています。フェンネルはメディカルハーブですから、その詳細な効能については、『メディカルハーブ: フェンネル-胃腸の不調に』をご覧ください。

タルトチェリー

500mlのタルトチェリージュースを6週間毎日飲み続けた場合、マイルドな膝関節炎の症状が緩和されたと報告されています。

タルトチェリーはジュースや冷凍品が比較的一年中手に入りやすいと思います。ただしオーガニックのもの、無添加(甘味料や着色料や香料のないもの)のジュースを選んでくださいね。

ほうれん草

ほうれん草に含まれているケンフェロールという成分が、核内因子κB (カッパB)をブロックすることで、変形性関節炎を起こしている軟骨細胞内のインターロイキン-1βと呼ばれるサイトカイン(炎症成分)を減少させたことが報告されています。

ビーツの葉っぱなど、濃い緑色の葉物野菜には、大抵、抗炎症作用があると言われています。

ヒアルロン酸

シワをのばすための注射に使われるヒアルロン酸フィラーのレスチンやジュビダームのことではありません

ここで意味するヒアルロン酸とは、天然の関節間の潤滑油として働くヒアルロン酸のことです。関節炎を起こしている関節は、ヒアルロン酸が極端に不足していることが多く、軟骨が軋むのです。鎮痛剤の代りにヒアルロン酸のサプリメントを飲む方がましです。

食べ物では、動物性食品では、一般的にコラーゲンが多いとされる、鶏のトサカ豚足フカヒレウナギなどに多く、植物性では、トロロオクラなどのネバネバ成分に多く含まれています。

しかし、サプリメントから摂る場合も食品から摂る場合も、摂ったヒアルロン酸が私達が望む場所に直接行ってくれるわけではなく、体内の優先順位の中で、必要な箇所にまず届くことになります。無駄にはなりませんが、効果が現れるまでには時間がかかるかもしれませんので、気長にね。

ちなみに、ヒアルロン酸は、目にも良いんですよ。

コンドロイチンとグルコサミンの効果はほぼない

膝や関節痛の改善サプリメントとしてCMなどが盛んに流されている両成分ですが、大した効果はないという臨床研究が発表されているだけでなく、グルコサミンには副作用があることも報告されています。

米国の「補助的かつ代替医療国立センター(National Center for Complementary and Alternative Medicine)」と、「関節炎、筋骨格と皮膚病の国立研究所(the National Institute of Arthritis and Musculoskeletal and Skin Diseases)」の調査によれば、

  • グルコサミン1,500mg
  • コンドロイチン硫酸1,200mg
  • グルコサミン(1,500mg)とコンドロイチン硫酸(1,200mg)
  • 偽薬
  • セレコキシブ200mg

のいずれかを、24週間摂取し続けた場合の膝関節炎の改善度合いを比較したが、効果に差が生じなかったと報告しています。

また、グルコサミンとコンドロイチン硫酸のいずれも、関節炎の進行を遅らせることにも効果がなかったと報告しており、

グルコサミンは、

  • みぞおちの痛み、胸やけ、下痢、吐き気などの副作用があり、
  • 甲殻類アレルギーのある人にアレルギー反応を起こす危険性があること、
  • ワーファリン(抗血液凝固剤)や糖尿病薬の作用に危険な変容を起こす

と警鐘を鳴らしています。

もしご自身あるいはご両親やご祖父母が、脳梗塞心筋梗塞糖尿病を患ったことがあり今でも投薬を受けている場合で、グルコサミンのサプリメントも一緒に飲んでいるような場合には、即刻、止める・止めるように説明するなど、してくださいね。

その他の鎮痛剤の影響と代替食品について

鎮痛剤(アセトアミノフェン)からあなたの肝臓を守るには – 解毒食品
鎮痛成分を含む食品とアスピリン・アレルギー

 

公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。

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参考文献:

Author: Chise

森智世(もりちせ) | 公認 統合食養ヘルスコーチ(Certified Integrative Nutrition Health Coach) / ソフィアウッズ・インスティテュート代表 / 米国代替医療協会(AADP) 公認ホリスティック・ヘルスコーチ / 女子栄養大学 食生活指導士 / 国際ヘルスコーチ協会 公認国際ヘルスコーチ/ 経営学修士(MBA)| ひとりひとりのバイオ個性に着目したポストモダンでホリスティックな食事法を推奨し、マインド・ボディ・コネクション(心と体のつながり)を食を通して実現します。また、私達を取り巻くすべての環境 - 人間関係、仕事などの社会環境、自然環境、体内環境(マイクロバイオーム) - を考慮するボディ・エコロジストです。長期に渡り過ごした米国やヨーロッパの情報も、判りやすく解説を入れて配信していきます。厚生労働省「健康寿命をのばそう」プロジェクトメンバー / 目黒区男女平等共同参画審議会委員 / 日経ウーマンオンライン連載コラム『ホリスティック美女講座』執筆。食事法や健康などご相談のある方やヘルスコーチングを受けてみたい方は初回コンサルテーション(無料)にお申し込みくださいね!

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