食で心と体をつなぐ – ホリスティック・ヘルスコーチング の ソフィアウッズ・インスティテュート

あなたのバイオ個性に着目するNYC発ポストモダンな食事法

あなたの期待を裏切る赤ワインと乳がんの関係

適度のアルコールは、特に、赤ワインは、心疾患予防に有益だという話をよく聴きますよね。
でも、がん予防という観点では、アルコールはどんな量であってもリスクなんですよ。

国際がん研究機関the International Agency for Research on Cancer)が2014年に発表したレポートによると、

「がんに関しては、”安全なアルコール量”というものはない」

とのことです。

それどころか、アルコールは、今や、口腔がん咽頭がん喉頭がん食道がん大腸がん乳がん肝がんの原因物質と考えられており、その他のがんとの関連性も疑われています。

WHO世界保健機構)もがんとアルコール摂取量との関係は、正の相関関係にある(飲めば飲むほどリスクが上昇する)ことを報告しています。

私が代替医療の統合食養学で資格を取得したNYCの学校の講師のおひとり、ジョエル・ファーマン医学博士が飲酒と乳がんについてブログを書かれていましたので、和訳してお伝えします。

(裏付けとなっている研究論文を最後に参考文献として一覧にしていますので、ご確認ください。)


赤ワインは健康に良いのではなかったのか?

赤ワインの効能のひとつと言われてきた心疾患予防効果は、抗炎症作用抗酸化作用をもつブドウの皮に含まれている植物性化学物質であるレスベラトールに由来すると考えられてきました。

しかし、心疾患予防効果のほとんどは、アルコール血液凝固抑制作用によるものです。現時点においても、レスベラトールが、アルコールによる血液凝固抑制効果以上の効能をもっているかについては判明していません。

ブドウだけでなく、レーズンブルーベリークランベリーピーナッツにもレスベラトールは含まれています。赤ワインだけにレスベラトールが含まれているわけではありません。

様々な植物性化学物質の多い食事(野菜の多い食事)をすることの方が、赤ワインを1杯飲むよりも、ずっと心疾患予防には有効です。

アルコールの効果は蛇足

加え、アルコールによる血液凝固抑制作用は、血液をドロドロにするような非常に不健康な食事をしている人にのみに効果があります。

もしあなたが、バランスのよい食事をしている人であれば、あなたは既に病気予防をしているわけですから、アルコールによる効果は蛇足に過ぎません。

言い換えれば、健康的に食べることで、心疾患予防は既にできているのですから、飲酒は単に癌リスクを高めているだけです。

レスベラトールが、心疾患予防をしてくれるかどうかに関わりなく、

赤ワインを飲むことで健康的なことをしていると考えるのは誤りです。

たとえ少量のアルコールでも、がんのリスクは上昇

飲酒すると、体は、アルコールをアセトアルデヒドと呼ばれる発がん性物質に代謝(変換)します。

例えば、1日に1杯程度の軽い飲酒であっても、例えばアルコール系の口腔洗浄剤マウスウォッシュ)を使うだけでも、リスクが高まるという結果が報告されています。

アルコール飲料には、他にも、ヒ素、ベンゼン、カドミウム、ホルマリン、鉛、カルバミン酸エチル(ウレタン)、アクリルアミド、アルフラトキシン等の発がん性物質も含まれています。

参考:『「赤ワインは体に良い」は本当?~フレンチ・パラドックスに異議あり!

アルコールによる影響を女性の方が大きく受ける

アルコールの代謝の仕組みが、男性と女性では大きく異なることを女性は知っておくべきです。

同じ量のアルコールの摂取でも、血中アルコール濃度は、同じ体重の男女で比較しても、女性の方が高くなる傾向にあります。

そして、飲酒によってエストロゲンの濃度が高まる可能性が指摘されており、つまり、飲酒は女性の乳がんリスクを追加的に上昇させてしまうと考えられるのです。

1日に1杯未満の飲酒

それでも乳がんリスクは上昇します。
それ以上になればなるほど、リスクは上昇していきます。

週に3-6杯の飲酒習慣のある女性

まったく飲まない女性と比較し、乳がん発症リスクが15%上昇することが報告されています。

週に3-4杯の飲酒習慣のある女性

乳がんの再発リスクが上昇することが報告されています。

少量の飲酒は、乳がんリスクを上昇させるだけにとどまらない

少量の飲酒とがんの関係を調査した過去の研究のメタ分析によれば、
飲酒は、少量でも、年間、

  • 口腔がん咽頭がんによる5,000人の死亡、
  • 食道扁平上皮がんによる24,000人の死亡、
  • 乳がんによる 5,000人の死亡

の原因と考えられるとのことです。

重要なことは、これらのリスクは、飲酒量に正比例して増加するということです。つまり、飲めば飲むほど、リスクが上昇するということです。

長寿を目指すなら、最良の選択は、「飲まないこと」です。


お酒が好きな方、お酒が人生の楽しみとなっている方にとっては、耳の痛いブログだったと思います。

私自身は“ほぼ”飲まないのですが、むやみに断酒をススメることもしていません。

もちろん、既にがんを経験している方やご家族にがんの方がいらっしゃる場合には、原則、断酒をおススメしています。でも、例えば、年に1回の家族の集まりや法事などで、飲まないことが返って周囲に失礼にあたるような場面では、気にせず、一口くらいお付き合いしても良いとお伝えしています。

そうではない方々については、減酒今までよりも減らす)をお願いしています。

  • 例えば、飲酒は、人付き合いのためだけにとっておいて、一人飲みや家飲みを控えるとか
  • 例えば、家飲みの頻度を減らすとか、量を減らすとか

それでも、リスクを説明した上で、最後に決めるのはご本人です。

統合食養学は、体の栄養学だけでなく、心の栄養学でもあります。
しかも心の栄養の方が、体の栄養よりも重要だと考える新しい栄養学です。

そのため、人付き合いを避け、親戚との関係を疎遠にしてまで、ストイックに断酒することをススメるものではありません。

でも、心の空腹を埋めるために飲むのであれば、それは摂食障害と同じです。

世界中のどんなお酒を集めても心の空腹は埋まりません。心は心の栄養素を与えなければ満たされません。

だから、ご自身で、判断をしていただきたいのです。

何があなたにとって最も大切なのか

あなたの心が本当に欲しているものは何ですか?あなたの心はどうしたら満たすことができるのでしょうか?

そして、本当にあなたの健康を考えてくれるような親しい友人関係や家族なら、「飲まない」とか「減らす」というあなたの選択も理解し、受け止めてくれるのではないかと思います。

  • 「一緒に飲んだ方が楽しいけれど、飲まなくても維持できる関係」なのか
  • 「一緒に飲まなければ維持できない関係」なのか

ご自分の中で考える良い機会になればと思います。

参考:
飲み会続きでも健康でいる方法 – 二日酔い予防と回復法
乳がんを予防する10の戦略

 

公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。

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参考文献:

Author: Chise

森智世(もりちせ) | 公認 統合食養ヘルスコーチ(Certified Integrative Nutrition Health Coach) / ソフィアウッズ・インスティテュート代表 / 米国代替医療協会(AADP) 公認ホリスティック・ヘルスコーチ / 女子栄養大学 食生活指導士 / 国際ヘルスコーチ協会 公認国際ヘルスコーチ/ 経営学修士(MBA)| ひとりひとりのバイオ個性に着目したポストモダンでホリスティックな食事法を推奨し、マインド・ボディ・コネクション(心と体のつながり)を食を通して実現します。また、私達を取り巻くすべての環境 – 人間関係、仕事などの社会環境、自然環境、体内環境(マイクロバイオーム) – を考慮するボディ・エコロジストです。長期に渡り過ごした米国やヨーロッパの情報も、判りやすく解説を入れて配信していきます。厚生労働省「健康寿命をのばそう」プロジェクトメンバー / 目黒区男女平等共同参画審議会委員 / 日経ウーマンオンライン連載コラム『ホリスティック美女講座』執筆。食事法や健康などご相談のある方やヘルスコーチングを受けてみたい方は初回コンサルテーション(無料)にお申し込みくださいね!

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