ホリスティック・ヘルスコーチング の ソフィアウッズ・インスティテュート

あなたのバイオ個性に着目するNYC発ポストモダンな食事法

食べることで癌を餓死させる方法


先日、母の肺がんが魚油(DHA/EPA)で小さくなったというコラムを書いたところ、癌と診断されたご家族のいる友人・知人から連絡をいただきました。皆さん、抗がん剤ではなく、自然療法、食物療法によって、なんとか病状を快方に向かわせることはできないか模索されています。

そういった方々への提案として、まず最初に頭に浮かんだのは、母が試したバリーシアーズ博士によって推薦されている魚油とゲルソン療法で知られる食事療法です。ゲルソン療法は、ニンジンジュースが有名なので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。ゲルソン療法は、無農薬・無化学肥料の野菜と果物を用いた料理、ナトリウム(塩分)の厳格な制限、調味料の排除など、厳格な食事療法を説くものです。理屈としては、免疫力を高める食品、体内の毒素を排出する力のある食品を積極的に取り入れ、人工的な物質(残留農薬・肥料、調味料、添加物)などを体内に入れないことで、自己治癒力を高めつつ、更なる発がん原因物質を体内から排除し、癌を克服しようというものです。ゲルソン療法で癌を克服されたという方も多くいらっしゃいます。

その後も、いろいろ癌に効果のある食物療法について模索していたところ、TEDでのウィリアム・リー博士の講演『食べることで癌を餓死させる』に出会いました。とても衝撃的な内容ですから、是非、リンクのご講演を直接ご覧いただきたいのですが、食物療法に関する部分のみ、ここに要約してお伝えしますね。

病気ではない癌がある

癌は、細胞中の小さな点、細胞巣から始まります。 ボールペンのペン先ほどの細胞内の小さな点です。もし、そのままであれば、そこには血管がまだ届いていないので、酸素や栄養分も届きませんから、その点は大きくはなりません。私達の体の中には、こうした病気になる前の癌、癌の卵が常に作られていているのです。でも、体が健康であれば、癌に栄養を供給する血管が作られないように自己治癒力が働くので、大半は悪性になることなく死滅していくのだそうです。

そうなんです。私達の体は、血管を新設したり、制限することができるんです。

私達の血管のほとんどは、胎児の時につくられ、大人になると特別なケースを除いて血管は通常つくられることはなくなります。特別なケースというのは、女性の子宮内で毎月起こる子宮内膜の成長時と、妊娠後、子宮内膜が胎盤となって母親と胎児をつなぐ時、そして、怪我をした時に、傷を治すために、かさぶたの下、傷の中心に向かって血管が創られる場合です。こうした特別なケースに血管が新しく作られることを、血管新生(Angiogenesis)と呼びます。

体は、血管の増加が必要だと判断すると、血管新生因子というタンパク質を出して、新しい血管を作ります。そして、血管が必要ではなくなったと判断すれば、体は血管新生因子の阻害物質を出して抑制します。

小さな点だった癌の卵は、そのうちに成長して突然変異して、血管新生因子を勝手にたくさん放出し始めます。栄養を摂るために自分と、健康な血管をつなぐ、新たな血管をつくろうとするんです。この血管ができてしまうと、癌細胞は栄養補給ができるようになるので、大きくなり、周囲の細胞もやられてしまいます。そして、自分で造った血管を通して、分裂した癌細胞を血液循環に流し、転移していくのです。

つまり、血管新生が起きているか、いないかが、良性腫瘍と悪性腫瘍を分ける境界線となります。

癌への栄養補給路を絶つ

もし、癌細胞の血管新生を妨害、あるいは、遮断することができれば、癌は栄養補給できないので、餓死して死滅していくことが、研究により証明され、血管新生抑制療法(分子標的療法)と呼ばれる治療法として確立されていますが、抗がん剤を用いた化学療法(キモセラピー)と比較して、非常に高価な治療法で誰でも受けられるというものではないのだそうです。

そこで、リー博士は、癌のそもそもの原因に着目したところ、90%から95%は環境要因が原因で、遺伝的な原因によるものは、5%から10%のみだったこと、しかも、環境要因の内、肥満症も食事が原因と考えれば、約半分以上は、食事が原因であることに気づき、では、月経や妊娠、怪我以外における、異常な血管新生を抑制する作用があり、体の防御システムを高める効果のある食品について、研究を重ね、肯定的な結果を得ることに成功したというものです。

この図は、抗がん剤と一般医薬品と様々な食品の血管新生抑制効果を比較したものです。血管新生が少なければ少ない方が、抗癌効果が高いことになります。驚くべきなのは、多くの食品が、抗がん剤と同等あるいはそれ以上の効果をもっていたということです。

抗がん剤vs食品

抗がん剤vs食品

このグラフを基に、異常な血管新生を50%以上抑え込むことができる食品トップ10をまとめました。リー博士の講演の中では、これらの食品をどのくらいの頻度で、どのくらいの量を食べると、こうした効果が表れたのかについては、ふれられていませんでしたが、食事の中に、多く摂りいれる価値があることは確かです。

異常な血管新生を50%以内に抑え込む食品トップ10

抗血管新生食品それは、何も癌の人達だけでなく、まだ、癌と診断されていない人達にとっても同じです。癌がまだ卵の状態の時に死滅されるのが、一番効果のある癌予防ですから、これらの食品を意識的に日常の生活に加えることが大切だと思います。

なお、大豆エキスについては、化粧品の成分となっているケースが多く、食用では写真のようにサプリメント錠の形状でしか検索されませんでした。大豆エキスに成分的にもっとも近いのが、豆乳(大豆エキスは豆乳の成分)なので、食用の大豆エキスがそのままの形で販売されていない以上、豆乳で代用するしかありませんが、食用の大豆エキスについて情報をお持ちの方は、是非、ご連絡ください。

補足ですが、異常な血管新生を妨げることで、癌だけでなく、肥満症、アルツハイマー病、失明をともなう目の病気や関節炎も改善できるのだそうです。一方で、血管が異常に不足すると傷が治りにくく痕が残ったり、心臓発作、血行不良、脳卒中、神経損傷が起こると言われています。上記の食品は、こうした、異常な増殖や不足を改善し、正常な血管新生を促す作用があるのだそうです。

その他の参考論文

  1. Eat to Beat Cancer“, Angionenesis Foundation による情報提供サイト
  2. 新たな血管細胞の起源の発見―がん血管新生抑制療法の標的に』、慶應義塾大学医学部、2011年5月11日
  3. がん微小環境におけるBMP4/TSP1回路は腫瘍血管新生の阻害と固形腫瘍の増殖抑制に関与する』、東京大学、東京大学先端科学技術研究センター、血管生物学分野、2011年
  4. 『『新生血管抑制治療(分子標的治療)』って何?』ナガヤメディカルクリニック
  5. 脳腫瘍に対する血管新生抑制療法の展開:新規治療法と抵抗性の克服』、高野晋吾、筑波大学医学医療系准教授、2012年5月18日

参考:
がん予防のためのオレンジ色スムージー・レシピ
よもぎが癌細胞を死滅
乳がんを予防する10の戦略

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Author: Chise

森智世(もりちせ) | 公認 統合食養ヘルスコーチ(Certified Integrative Nutrition Health Coach) / ソフィアウッズ・インスティテュート代表 / 米国代替医療協会(AADP) 公認ホリスティック・ヘルスコーチ / 女子栄養大学 食生活指導士 / 国際ヘルスコーチ協会 公認国際ヘルスコーチ/ 経営学修士(MBA)| ひとりひとりのバイオ個性に着目したポストモダンでホリスティックな食事法を推奨し、マインド・ボディ・コネクション(心と体のつながり)を食を通して実現します。また、私達を取り巻くすべての環境 - 人間関係、仕事などの社会環境、自然環境、体内環境(マイクロバイオーム) - を考慮するボディ・エコロジストです。長期に渡り過ごした米国やヨーロッパの情報も、判りやすく解説を入れて配信していきます。厚生労働省「健康寿命をのばそう」プロジェクトメンバー / 目黒区男女平等共同参画審議会委員 / 日経ウーマンオンライン連載コラム『ホリスティック美女講座』執筆。食事法や健康などご相談のある方やヘルスコーチングを受けてみたい方は初回コンサルテーション(無料)にお申し込みくださいね!