高橋ミラさんの写真展&原千晶さんのトークショー

2014/12/02/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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11月24日から12月7日まで下北沢のSmart Ship Gallery にて、高橋ミラさんの写真展「希~ひかり~」が開催されています。

11月29日は、女優の原千晶さんもご参加のトークショーが2時間に渡って開催されることもあり、雨の中、行って参りました。

高橋ミラ|写真家

高校を卒業した矢先の19歳の春に卵巣嚢腫(のうしゅ)と診断され、その日のうちに緊急手術で卵巣の一部を切除しなくてはならなくなった経験から、女性の性をテーマに写真を撮り続け、2004年には、妊婦さんのヌード写真展を開催したことで、話題になった写真家さんです。

がん闘病中のNさんとの出会い

そうしたミラさんの写真展に、2010年、ある女性(仮にNさんとします)が訪れ、自分の写真を撮って欲しいと依頼します。Nさんは、自分が子宮体がんと卵巣がんを併発していること、卵巣の摘出や子宮の摘出を既にしていること、抗がん剤による治療を受けていること等をミラさんにお話しになったそうです。その時、既に、彼女の髪はなく、ケア帽子をかぶっていらっしゃったとのことです。

でも、その時は、Nさんもミラさんも、彼女が癌を克服すると思っていたため、5年先まで写真を撮りためて写真展を開こうといった話をしたそうです。Nさんはその時、結婚したばかりで、また、外資系企業で秘書としても働くキャリアウーマンだったのだそうです。

そうして、2011年7月、最初の撮影

子宮を摘出した時の痕が生々しく残り、抗がん剤で髪が抜け落ちた姿で、無表情の彼女がカメラの前にいます。

抗がん剤の影響を受ける前の、健康だった頃のNさんの写真は、ご遺族の意向で、展示されていいませんん。(お名前もご遺族の意向で匿名となっています)

トークショー会場に彼女の昔の知り合いという女性がいらしていました。その女性は、ご自身も子宮全摘するといった辛い時間を過ごしていたため、Nさんが健康だった頃に既に疎遠になってしまい、彼女の死も写真展の案内で知ったのだと言っていました。でも健康だった頃のNさんは長く美しい髪の持ち主だったと涙ながらにおっしゃっていました。

次に撮影が行われたのは、2012年3月でした。

髪が生え、ベリーショートくらいになっています。表情もとても明るく、笑顔が溢れている写真ばかりです。

病気が改善していっているかのように観えるのですが、この写真が撮られた2ヵ月後の5月、彼女は他界します。

写真から受ける印象とは裏腹の、あまりに急な死に不思議を感じました。

原千晶|女優

まだ独身だった30代前半の頃、子宮頸がんを発症します。

独身だったこともあり、子宮を温存する方法で治療を受けました。その後、体調も回復し、生理も順調で、次第に、定期検査に行くことが面倒に思い始め、病院から足が遠のいて2年した頃、今度は、子宮体がん(子宮内膜のがん)を発症します。

その時は、ご結婚はされていましたが、お子さんはまだでしたから、苦渋の決断の中、子宮を全摘されました。

よつばの会の立ち上げ

そして立ち上げたのが「よつばの会」です。これは、癌と戦う女性のための患者会です。

原さんが長年続けてきたブログに初めて芸能人として自分の病気についてカミングアウトした際、全国から、多くのコメントが寄せられたそうです。その中で、もっとも多かったのが「私も・・」と言う、同じ様に婦人科の癌や病気で苦しんだ、あるいは苦しんでいる女性達からの告白コメントだったそうです。

そのあまりの多さに、辛い苦しい誰にも言えない孤立した気持ちを抱えているのは、自分独りではなかったということが判り、そうした女性がお互いに支えある場を提供したいという気持ちから会を立ち上げたのだそうです。

Nさんとの出会い

その立ち上げ第一回目の会合に、Nさんが出席されていました。丁度、ミラさんとの第一回目の写真撮影が終了した数日後だったそうです。髪が抜け落ちた頭にウィッグをつけることもなく、ただスカーフを巻いただけの姿でいらっしゃっていたのだそうです。そして、その時、Nさんが原さんに、この会をなんらかの形にしていくことを提案し、原さんとの二人三脚が始まったのだそうです。

2回目の写真撮影の頃には、実は、抗がん剤治療の努力むなしく、腹膜への癌の転移が見つかった頃で、新たな抗がん剤治療を始めた頃だったのだそうです。新しい薬には脱毛の副作用がなかったため、髪が生えは初めてはいるものの、それは決して回復の兆しではなく、見通しはあまり芳しいものではなかったそうです。

その頃の写真では、Nさんのお腹は、妊婦さんのように大きくなっています。これも、健康になって太ったのでも、妊娠したのでもなく(子宮全摘されているので、その可能性はないのですが)、抗がん剤の副作用で腹水がたまってしまっていることによるのだそうです。定期的に病院で、腹水を抜いてもらっていたそうです。

でも、表情はとてもハツラツとした笑顔で溢れています。
人は、死を覚悟すると、こんなにも美しい笑顔がつくれるようになるものかと、原さんのお話を聴くまでは判らなかったNさんの心の内に、少しだけふれたような気がしました。

2回目の撮影から、5月に他界されるまでの2か月間におけるNさんの衰弱は早かったようです。そんな中、ご主人とまだ結婚式をあげていなかったとのことで、病院内で、車イスのまま、白無垢を着て、ご主人は袴をはき、式を挙げられたのだそうです。

家族には秘密だった写真撮影

実は、ミラさんはNさんの死を、その3ヵ月後まで存じ上げなかったのだそうです。Nさんの死後、遺品整理をされていたご遺族が、ミラさんが編集のためにNさんに送った写真を発見し、ミラさんに連絡をしてくださったのだそうです。
ご自分の写真を撮影してもらっていることをご家族のどなたにも話をしていらっしゃらなかったことから、写真展の開催についても、ご遺族の同意が得られぬまま3年が経ち、今年、Nさんの三回忌を迎え、ご遺族から承諾を得ることができたのだそうです。

ミラさんも原さんも、たぶんNさんも、商業目的でこの写真展を開催したいとおもっていらっしゃらないことから、入場は無料です。

多くの女性に、

  • 「自分を大切にすること」
  • 「自分を後回しにせず、優先すること」
  • 「自分を大切にすることが、家族を大切にすることになる」だから
  • 「体調の異変に見て見ぬふりをせず、真っ先に、真正面から向き合うこと」

と言ったメッセージを伝えようとしています。

よつばの会は寄付・募金を募っており、また、チャリティTシャツ(様々なサイズと色があります)の販売もしています。私も購入させていただきました。

余談:私と原千晶さんとの出会い

昨年、子宮体がんのセミナーに出席した際に、パネラーとして女優の原千晶さんがご参加されていました。その後、アロマの祭典でばったりお会いするご縁に恵まれ、この度、次のようなメールをいただき、写真展に足を運んだ次第です。

森智世さま

お世話になります。
いつも色々なお知らせをありがとうございます。

実は今回、色々とお願いがあり、メールいたしました。

とある写真展が11月24日~12月7日、下北沢のギャラリーにて開催されることになったのですが、その写真展のモデルとなっている女性が、実はよつばの会の最初の仲間で私の右腕だった人なんです。

ただ、彼女は私と出会った2011年7月当時、子宮体癌と卵巣癌で治療後、再発してしまい、その治療中でした。頑張って生きようとしましたが、残念ながら2012年5月に38歳という若さで旅立ってしまいました。

その彼女が、生前、自分が生きた証を残したい、自分のような女性が一人でも減って欲しいとの思いで、自分の姿を女性カメラマンに依頼して写真に撮ってもらっていました。誰もその写真の存在は良く知らなかったのですが、彼女の死後お母様の手により発見されたのです。モノクロの写真たちには全て彼女が写っていて抗がん剤で髪の毛が抜け落ちた頭、大きな手術の痕を隠すことなく堂々とカメラの前に立ち、晒していました。

私もその作品を初めて目にした時、衝撃が走りました。
言葉では語ることは出来ない、物凄いインパクトのある写真でした。

今回、彼女の写真を実際に撮った、髙橋ミラさんというカメラマンさんの写真展になり、よつばの会は全面協力という形を取らせて頂くことになりました。というのも、2週間近くギャラリーを借りる費用を全て髙橋さんが負担し、しかも入場料を取らない形を取るからです。かなりの費用がかかるため、髙橋さんに全て負わせるのはあまりにも大変だと判断しました。

そこで、よつばの会は、よつばの会のチャリティTシャツを販売(実売とネット販売)することで、1枚につき500円が自動的に写真展に寄付されるという形を取ることになりました。また、一口500円で寄付も可能です。

日ごろからお世話になっている方々に協力を依頼し、チラシとDMを置いて頂いたり、あるいは各所に配布頂いたり、よつばの会のトップページにあります写真展専用ページのリンクを貼って頂いたり、SNSでの拡散にご協力頂いたり、ご負担にならない程度のご協力をお願いしたいのですが、いかがでしょうか?

色々と急に申し訳ありませんが、ご協力頂けましたら幸いです。

11月29日、12月7日の14時~16時には、ギャラリー内で、私と髙橋ミラさんのトークショーを予定しています。
各回、30名限定ですが、宜しければ遊びにいらしてください。

髙橋ミラさんはあくまでも、この写真展を通して命のはかなさや大切さ、自分の大事な人、自分自身と向き合う事、婦人科の病気(がんに限らず)への意識をもっと高めてもらう啓発的なことも重要視しています。

何よりも、辛い抗がん剤治療で髪の毛が抜け落ちた頭や、大きな手術痕を晒し決死の覚悟でカメラの前に立った1人の女性の生き様、その彼女が伝えたかった思い、生きた証を残したかった思いを来場の皆さんに感じて頂き、自分自身に投影してもらえたら、天国の彼女もとても喜ぶと思います。

そして、私自身もこれまでがんの啓発活動を行ってきましたが、今後チャンスがあれば、この彼女の写真を共に各地を回り、全国の人たちに知ってもらえるように、見てもらえるように(特に女性に)彼女の写真と、私の言葉をコラボレーションさせて、多くの方にがんという病気、婦人科の病気を知ってもらい、検診へ足を運ぶことや早期発見早期治療の重要性を語っていきたいと思っています。

これはこれからの私の大きなライフワークになるかもしれません。

髙橋ミラ写真展「希~ひかり~展」

会期:2014年11月24日(月)~12月7日(日)12時~19時(最終日は18時まで)
会場:SMART SHIP GALLERY※水曜日は閉廊日
東京都世田谷区代田6-6-1フォレッジオ下北沢3F
TEL 03-5465-1379
入場料:無料

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