マイケル・ポーラン流料理の基本ルール

2015/01/20/
パスタ

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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ホリスティックな食事は面倒か?

マイケル・ポーラン氏は、自他共に認める雑食主義者です。

野菜中心の食事をしていますが、菜食主義者(ベジタリアンやヴィーガン)ではありません。統合食養学と同じ、プラントベース・ホールフードをを実践しています。

ホリスティックな食事は、とても面倒だと考えている人がいますが、それは誤解です。例えば、ホリスティックな食事の基本のひとつに、ホールフード(丸のままの食品)を食べることがあります。

野菜や果物をできるだけ丸のまま、皮つきのまま食べたり、料理したりすることを意味します。皮をむく手間が省けます。皮をむかないだけで、ものすごくお料理が簡単に短時間で作れるようになります。

また、食品をできるだけ全て使いますから、生ごみも少なくて済みます食品ロスを最小限に抑えることができます。

今回は、ポーラン氏が勧めるホリスティックでシンプルな料理の方法をご紹介します。

1.自分で料理する

ホールフード(丸のままの食品)を食べるためには、皮をむきませんから、できるだけ皮に残留農薬の心配のないオーガニック(有機)栽培自然栽培(無農薬・無化学肥料)されたお野菜や果物を使用することが望ましいです。

健康的で環境に優しい生き方は家計に優しくない?

でも、そうした食品の価格は、スーパーの通常栽培のものと比較して高いという認識がありませんか?

健康的で環境に優しい生き方は、家計に優しくないと思っている人も多いのではないでしょうか。無農薬で安全な野菜は、確かにスーパーの通常栽培のお野菜と比較して高いです。

でも、スーパーのお惣菜など、加工されているものは、必ずしも安くはありません。生の野菜から自分で料理する方が、ずっと安上がりです。

  • スーパーでサラダやお惣菜を購入することが多い
  • コンビニでお弁当を買うことが多い
  • ファストフード店やファミレスで食べることが多い

そんな人は、オーガニックや無農薬野菜を買って自分で料理する方が、ずっと安く済むはずです。

無農薬で安全な野菜が高いと感じる本当の理由は何?

無農薬で安全な野菜が高いと感じる本当の理由について、あらためて、考えてみませんか?例えば、

  • 家計への心配なのか
  • 時間的なこと(面倒)なのか

もちろん、常に全てを無農薬やオーガニックにする必要はありません。

オーガニックや無農薬野菜も、宅配サービスを使ったり専門スーパーで買うと高く感じますが、ファーマーズ・マーケットで買うと、かなり割安で新鮮でお得に買えます。

また、最近では、減農薬・減化学肥料のお野菜や果物も多く出回っています。必ずしも完全無農薬でなくても、少しでも減らそうということを意識すれば、選択肢がたくさんあることに気がつくと思いますよ。

それに加工された食品には、防腐剤・凝固剤・香料・着色料・酸化防止剤・乳化剤・増粘剤・pH調整剤など多くの化学物質が添加されています。スーパーの“手作り”お惣菜にもちゃんといろいろな食品添加物が入っているんですよ。

2.冷凍食品を購入する

ポーラン氏は、「冷凍食品コーナーをご覧なさい。」と言います。

例えば、有機栽培(オーガニック)のホウレン草が高すぎると感じたとしても、有機認定された冷凍のホウレン草なら比較的安く購入できます。冷凍されていたって悪くないですよ。

と言うか、冷凍野菜は大抵、旬の時期に冷凍されるので、季節外れの温室栽培の生のホウレン草よりも、冷凍ものの方が栄養価は高いのです。また、洗浄された後に冷凍されているので、直ぐに料理に使えるので、時短にもなります。

ご参考まで『旬か否かで野菜の栄養価がこんなに違う』もご覧ください。

3.お料理番組のように作らなくていい

加工食品にはいっさい頼らずに、生鮮食品だけからヘルシーな料理を作ることは理想ですが、「多くの人が、家で料理することに難しさを感じている」とポーラン氏は言います。

「そうした人の多くは、両親が家であまり料理をしない人達だったために料理の仕方を知らないか、料理番組のように手際よくできないからやらないか、単純に時間がないか、あるいは、料理にはかなりの手間がかかると思っているかのどちらかです。」

でも、毎晩、グルメ料理を作る必要はありませんし、30分以上かける必要もありません

例えば、電子レンジで家族4人分の冷凍ディナーを解凍しようとしたら、全て同時には解凍できないので、順番にやっていたら、30分なんてすぐに経ってしまいます。30分あれば、本物の料理が作れます。

何に時間をかけるのか、何に価値をおくのか考える必要があります。

自分で作るという選択をするだけで、劇的に食事を向上させることができます。

自分で実際に料理するよりも、料理番組を観ることだけが好きな人もいます。ネットで社交をする方が、自分のために料理することよりも重要だと思っている人もいるでしょう。でも、料理に瞑想効果があることが最近判ってきていて、セラピーとして活用されてもいるんですよ。(『お料理の癒し効果』もご覧ください。)

時間がない、面倒だと感じ、常に何かに追われているような毎日を送っている人にこそ、料理を余暇の楽しみのひとつとして取入れて欲しいものです。ストレス発散になりますよ。

私自身がその瞑想効果にはまったひとりですから、効果は本物です。

4. 冷蔵庫を空爆する

料理番組のようにエキゾチックな材料を使って、下準備に何時間もかけて料理をしようとする代りに、キッチンにある材料を使って、簡単に素早く何かを作ってしまえばいいんです。

「私の冷凍庫の中には、常に冷凍ホウレン草がありますし、棚の中には、鮭缶と乾燥パスタが置いてあります。この3つの材料と、ほんの少しのオリーブオイル、ガーリックやバジル(もし庭に生えていれば)があれば、素晴らしい食事を作ることができます。お気に入りの食事です。20分くらいでできます。ホウレン草を解凍している間に、パスタを茹でで、ホウレン草をパスタといっしょに炒めて、鮭缶を開けて、鮭をホウレン草の上にのせて、バジルをのせて、オリーブオイルをふりかけたら出来上がりです。美味しいですよ。」

とポーラン氏は言います。

直感と自分の味覚に従って、アドリブで料理をする楽しさを知れば、料理する時間は人生の無駄だというような感覚は消えていくと思いますよ。

5. 分業して征服する

「仕事を振り分けなさい」とポーランは言います。

料理が抱える問題のひとつは、それが女性の仕事、特に女性だけの仕事だと思われていることです。これはかなり難しい問題です。女性が外で仕事をもっているような場合には特に。男性と子供をキッチンに参加させる方法を考える必要があります。作業を分担してしまえば、ひとつひとつの作業は大した仕事ではなくなります。」

ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス

さて、お料理することに対するフォビア(恐怖心)やオーガニック&無農薬野菜に対する偏見は、少しは解消されましたか?

健康への近道は、自分で料理すること

です。毎日、毎食でなくても、構いません。自炊ゼロの日が、一日でも、一食でも少なくなるよう意識してみることが第一歩です。

「フォークが異常気象に対する強力な武器になる」

ともマイケル・ポーラン氏述べます。自宅で料理をすることで異常気象に対する効果を生むと言います。

消費者が賢く選択すれば、大気汚染、水質汚染、土壌汚染を削減できること、また、ファーマーズ・マーケットで買い物をしたり、布製のエコバッグを持参したり、家庭で野菜を育てることが、異常気象を減らす素晴らしい方法であるとも述べています。

お料理してみませんか?

こちら『シンプルクッキング』もご覧くださいね。

公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。

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参考文献: ”How To Cook Like Michael Pollan“, RENE EBERSOLE, 11/06/2014

ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング