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カルシウムのサプリメントが心疾患と脳障害を

骨粗鬆症予防にと、カルシウムをサプリメントで飲んでいる人も少なくないのではないでしょうか。 そんなサプリメント信者の方に悪いお知らせです。 SK082_L

カルシウムのサプリメントは心疾患と脳障害を起こす?

カルシウムは食事から摂る分には何の問題も起こさないものの、サプリメントで摂取する場合、その量に関わらず脳障害と強い相関関係を持っていることが昨年(2014)7月に報告されました。

人種、年齢、性別、血圧などを考慮しても、この結果は変わらなかったそうです。

カルシウムのサプリメント摂取心疾患リスクには既に因果関係が認められており、心疾患(虚血性心臓病)脳障害(脳圧亢進)の間にも因果関係が存在しています。 この事実から、カルシウムサプリメントの摂取と脳障害の間にも因果関係があるのではないかという仮説です。

  • カルシウムのサプリメント ⇒ 心疾患 (因果関係あり)
  • 心疾患 ⇒ 脳障害 (因果関係あり)
  • カルシウムのサプリメント ⇒ 脳障害 (相関関係あり)

相関関係ですから、「カルシウムサプリメントが脳障害を起こす」とまでは、まだ言えないと報告書は結んでいますが、因果関係があると言ってもいいくらい、極めて黒に近いグレーだと思いませんか?

この報告が明らかにした恐ろしい事実は、「カルシウムのサプリメントの危険性は、量に関係ない」ということです。一錠でも、その危険性があるということの重大さです。

参考:『カルシウムを多く含む食品

カルシウムサプリメントがアルツハイマー病の原因に

脳の松果体の石灰化(カルシウム結晶)とアルツハイマー病との関係が示唆されています。

幸福ホルモンと呼ばれるセロトニンは脳の松果体で分泌され(90%は腸内で造られますが)、そのセロトニンからメラトニンと呼ばれる別の脳内ホルモンが造られます。セロトニンは覚醒をメラトニンは睡眠をコントロールしています。両方とも抗酸化作用があることや、神経細胞を守る働きがあることが既に判っています。

特に、メラトニンには、アルツハイマー病患者の脳で増えるアミロイドβタンパクの合成を抑制する働きがあることが知られています。メラトニンの生成は年齢と共に減っていきますが、アルツハイマー病患者ではその減少速度が急激であることも報告されています。

メラトニンの分泌の減少が加齢によってなぜ起こるのかといった仕組みの全容解明はまだなされていませんが、加齢によって松果体が石灰化(カルシウム結晶)を起こすということは判っています。

そのため、松果体の石灰化を予防するためには、カルシウムの過剰摂取とならないようにすることが有効だと考えられています。サプリメントからカルシウムを摂るのは、脳障害の危険性があるだけでなく、簡単に過剰摂取し易いため危険です。

予防のためには、松果体の石灰化を抑制する作用をもつ、メラトニンを多く含む食品や、ピロリン酸フィチン酸が多く含まれている食品を食べると良いと言われています。朝陽をちゃんと浴びてセロトニンを造り、夜ちゃんと睡眠をとることでもメラトニンの生成と分泌を促すことができます。

フィチン酸と言えば、玄米など穀類種(たね)の皮に含まれている、抗酸化作用をもった成分です。大腸がん予防に効果があることは、以前、『フィチン酸って本当に悪者なの?』や『健康に良いはずの玄米食の落とし穴』で、玄米の正しい食べ方と併せてご紹介させていただきました。

やはり、フィチン酸は、私達にとって必要な成分なんですね。

参考:
地中海地域の女性が綺麗な秘訣? 食べられるメラトニンがあるんですよ!
メラトニンが豊富な宝石フルーツ – サクランボの5つの効能

骨密度の高さは、女性の乳がん発症の予兆である

多くの研究論文が、骨密度の低さと女性の乳がんリスクの低さの関係性を指摘しています。特に、閉経後の女性については、骨密度が低いほど、乳がん発症リスクも低いことが明らかにされています。これはあくまでも相関関係ですから、「骨密度を減らせば、乳がんリスクを低減できる」とまでは、言えませんが、「骨密度が高すぎると乳がんリスクが高まる」とは言えます。

たぶん、女性ホルモンのエストロゲンと関係していると推察できます。つまり、既に判っている、エストロゲンが減少すると骨粗鬆症になりやすいことや、エストロゲンの過剰が様々な女性特有の癌の一因であることが関係していると考えられます。

これらの研究は白人女性を対象としたものであるため、他の人種についても同様の結論が出せるかは不明ですが、骨密度ばかりを気にして、カルシウムのサプリメントを飲むことには、こうした危険性もあるということです。

余談: 骨密度と骨折の関係

「骨粗鬆症によって起こる高齢者の骨折は、強い骨を作れば予防できる。骨密度が高いことは強い骨を意味し、骨密度は高いほど良い。そして、強い骨、密度の高い骨を作るためにはカルシウムが必要である。」 といった神話を今でも信じている人も多いのではないでしょうか。

しかし、乳・乳製品の摂取量が非常に多い米国や英国の高齢者の骨折率は、摂取量の非常に少ないアフリカや中国の高齢者よりもはるかに高いと報告されています。 それだけでなく、ハーバード大学が78,000人の看護士を対象に行った調査によれば、牛乳を毎日2杯以上飲む人は、一週間に1杯以下しか飲まない人に比べ、骨折する割合が2倍あるとのことでした。
骨粗鬆症を予防して骨を健康にする食品は?ヒント:カルシウムじゃありません。

牛乳をたくさん飲む人の方が骨折する。

なぜでしょうか。 私達の骨は、約35%がコラーゲンで、約45%がカルシウムです。

カルシウムは骨を強くし、コラーゲンは骨に柔軟性や弾力性を与えてくれます。 高齢になると骨のカルシウムだけでなくコラーゲンも減少していきます。骨は硬さを失うだけでなく、柔軟性も失っていくというわけです。

コラーゲンが減少して柔軟性のない骨に、カルシウムだけを補給したら、どうなると思いますか?少しの衝撃でも折れやすくなることは、簡単に想像できますよね。

骨密度検査は、骨が硬いことを調べてくれますが、骨の柔性や弾力性を調べることはできません

では反対に、カルシウムはあまり摂らないけれど、コラーゲン豊富なタンパク質を多く摂っている人の骨はどうなると思いますか?骨は硬さを失いますが、柔軟性は維持した状態ですので、多少の衝撃が加わっても折れることはありませんが、曲がります。

因みに、牛乳に含まれているカルシウムは、コップ1杯(200ml)220mgです。1日に必要なカルシムは650mg以上で、2300mg限界値ですから、2杯飲むと、1日に必要な量の3分の2を、既に牛乳から摂ってしまうことになります。 牛乳にはタンパク質も豊富に含まれていると思っているかもしれませんが、牛乳に含まれるタンパク質は100g当たり3.6gだけです。

私達が1日に必要なタンパク質の量は、体重(kg)×0.65

体重50kgの人なら、約35g必要ですから、牛乳だけから摂るとしたら5杯(1リットル)飲まなければならないことになります。

また、「牛乳を飲むと骨粗鬆症になるから骨折しやすくなる」と誤解している人がいらっしゃるようですが、骨粗鬆症になるのではなく、「骨が強くなりすぎて柔軟性を失うから骨折しやすくなる」というのが正しいです。

カルシウムは通常の食事から摂るようにしましょう。

参考:
カルシウムを多く含む食品
みかんの筋がコレステロールを下げ、認知症を予防し、骨を再生!

骨粗鬆症を予防して骨を健康にする食品は?ヒント:カルシウムじゃありません。

そして、骨のためにと、毎日牛乳を飲んだり、サプリメントを飲むことは、骨を強くしないどころか、様々な病気を招き入れる努力をしているかもしれない危険性に注意を向けてくださいね。

公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。 ヘルスコーチと、一度、話してみませんか?

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参考文献:

骨粗鬆症を予防して骨を健康にする食品は?ヒント:カルシウムじゃありません。

Author: Chise

森智世(もりちせ) | 公認 統合食養ヘルスコーチ(Certified Integrative Nutrition Health Coach) / ソフィアウッズ・インスティテュート代表 / 米国代替医療協会(AADP) 公認ホリスティック・ヘルスコーチ / 女子栄養大学 食生活指導士 / 国際ヘルスコーチ協会 公認国際ヘルスコーチ/ 経営学修士(MBA)| ひとりひとりのバイオ個性に着目したポストモダンでホリスティックな食事法を推奨し、マインド・ボディ・コネクション(心と体のつながり)を食を通して実現します。また、私達を取り巻くすべての環境 - 人間関係、仕事などの社会環境、自然環境、体内環境(マイクロバイオーム) - を考慮するボディ・エコロジストです。長期に渡り過ごした米国やヨーロッパの情報も、判りやすく解説を入れて配信していきます。厚生労働省「健康寿命をのばそう」プロジェクトメンバー / 目黒区男女平等共同参画審議会委員 / 日経ウーマンオンライン連載コラム『ホリスティック美女講座』執筆。食事法や健康などご相談のある方やヘルスコーチングを受けてみたい方は初回コンサルテーション(無料)にお申し込みくださいね!

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