


バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。
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私が統合食養学で公認ヘルスコーチ資格を取得した学校(IIN)の講師でもある機能性医療の著名医マーク・ハイマン医師が、「診断という迷信」という、医者としては、かなり大胆なタイトルの記事を書いていらしたので、和訳要約してお伝えします。
彼の、この考え方は、とても東洋医学の考え方に近いものです。
医療現場では、広く、この迷信が信じられています。
私達が健康への答えを見つける上で、唯一最も大きな問題だと彼は言います。
彼の推奨する解決方法とは?
そして、私たちの体は、蜘蛛の巣といっしょだという、その根拠は?
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診断という迷信
迷信: 病名が判ると、何が悪いのか判る
医療現場では、広く、この迷信が信じられています。
私達が健康への答えを見つける上で、唯一最も大きな問題です。
問題は、私達医師が、「命名して責めろ」というゲームをやっていることにあります。
医師は、これをやるために訓練されます。
病気の「名前」を見つけて、それに「薬」をマッチさせるゲームです。
- あなたは「うつ」ですね、では、「抗うつ剤」を処方しましょう。
- あなたは「不安症」ですね、では、「抗不安剤」をあげましょう。
- あなたは「躁うつ病」ですね。では「精神安定剤」をあげましょう。
不幸にも、このアプローチ、または、考え方は時代遅れで、どんどん役に立たなくなってきています。多くのケースでは危険です。場合によっては、暴挙です。
病名はレッテル。個人を診ていない
一度レッテルを貼られたら、あなたは同じレッテルを貼られた人達と同じひとつのグループに入れられます。そして、その人達と同じ症状を示すはずだと想定されてしまうのです。
スタンフォード大学の心理学と法学の教授である、ローゼンバウム博士が率いる心理学者、精神病学者、弁護士のグループが、幻聴が聞こえるふりをして、全米の様々な精神病院に入院した実験があります。
精神病院に入院した後、彼らは、行動を正常に戻します。でも病院スタッフと医師は、彼らの「正常な行動」、例えば、メモをとるなど、を「異常」と判断したのです。「本当の精神病」の患者達だけが、彼らが偽物だと見抜くことができたそうです。
同じことがあなたにも起こります。
一度、病名が診断されたら、あなたはうつ病だ、統合失調症だ、ADHDだ、認知症だと、あなたは同じ病名が診断された人達と同じグループに入れられ、同じような病状を示すと思い込まれます。
例え、あなたがグループのほかのメンバーと同じような病状を示さなかったとしてもです。
レッテルや診断は、複数の症状の集合体につけた単なる名前です。
こうした名前は、なぜあなたにその症状が現れたのか、症状の原因について何一つ説明してはいません。
医療の未来は、個別化された治療です。
誰にでも合う「フリーサイズ」ではありません。
病気に名前を付けるという時代遅れのやり方と、それに合った薬を処方するというようなやり方は、確実に機能しません。
不幸にも、今日の医療業界で、このことを理解しているのは少数にとどまります。
医療行為は、診断という迷信の上に成り立っているのです。
病名は、病気の原因と、ほとんど関係ありません。
実は、ほぼ全ての病気について説明できる、基本的な考え方があります。
あなたの病気が何科の病気であるかは関係ありません。
ピエール・ラプレイス(Pierre Laplace)が言うように、非常に少ない原則で、非常に多くの現象が説明できるのです。
鍵は、慢性疾患同士の関連性です。
ほぼ全ての病気は、数少ない要因の変調です。そして、その要因は、相互に関係しています。
蜘蛛の巣の一部を引っ張ると、蜘蛛の巣全体が動くように、
巨大な生物学のクモの巣の中で、
ひとつの症状が他の症状に影響をもっているのです。
ひとつの病気に複数の原因
ひとつの病気は、本当に多くの原因によって引き起こされることがあります。
全ての原因がひとつの症状となって顕在化するのです。
うつを例にとってみましょう。
うつは、多くの異なる要因によって引き起こされます。
でも、私達が目にする症状は同じです。
『DSM-V(精神疾患の診断と統計の手引き書-V) 』には、これらの症状が100%の正確性をもって描写されています。
でも、その原因については何ひとつ書いてないのです。
うつの人達ばかりがいる部屋を想像してください。
全員DSM-Vのうつの基準を満たしている人達です。
そして、全員に対して、「病気」治療のために同じ抗うつ剤が処方されるでしょう。
しかしながら、この診断も、この処方も、彼らひとりひとりの遺伝的な特異性を考慮に入れてはいないどころか、彼らひとりひとりが、うつになった理由について、想定すらされていません。
抗うつ剤は、うつの原因を取り除いてくれるわけではありません。
異なる多くの「うつ」が存在します。同じ「うつ」は無いのです。
「うつ」は、異なる複数の原因
- 葉酸やビタミンB6やB12欠乏、
- 甲状腺機能低下、
- 脳内で起きた食物アレルギー、
- 自己免疫疾患、
- 水銀中毒、
- 消化不良の食品によるカゾモルフィン(乳タンパク質の消化に由来するペプチド、タンパク質断片)と呼ばれる異常タンパク質、
- 隠れた感染症による脳の炎症、
- 血糖値の乱れ、
- テストステロン値あるいは他の性ホルモン値の低下、
- オメガ3不飽和脂肪酸欠乏、
- ストレスや他の多くの原因による副腎疲労など、
によって起こります。
これらは、「うつ」の真の原因の一部です。
他の精神疾患についても同様のことが言えます。
コアとなる原因について言及することなく、最適な脳機能や情緒を回復させることはできません。
うつという「病気」はないのです。
私達が「うつ」と呼ぶ、症状の集合体を発生させる、多くの異なる機能的なアンバランスがあるだけです。
ひとつの原因に複数の病気
一方で、一見、無関係に見える多くの異なる「病気」が、食事やライフスタイルや環境、遺伝的構成の中にある、たったひとつの要因が原因していることもあります。
例えば、グルテン。
最も一般的に食べられている小麦や大麦、ライ麦、オーツ等から見つかったタンパク質です。
グルテンは、全てを数えるのが難しいくらい多くの病気の共通の原因です。
「ニューイングランド医療ジャーナル(The New England Journal of Medicine)」 は、グルテンによって引き起こされる「病気」として、55の病名を列挙しています。不安症やうつ、統合失調症や認知症、偏頭痛、てんかん、神経症などの精神疾患も含まれています。
理由もひとつではありません。
私達の遺伝子がグルテンに適応できていないということがひとつ。ヨーロッパに源をもつ人達の30%がシリアック病の遺伝子(HLA DQ2またはHLA DQ8)をもっています。
グルテンは、脳に炎症を起こします。
それだけでなく、グルテンは、腸内で非常に小さな、まるで精神異常発現薬(サイケデリック・ドラッグ)のように作用するタンパク質(グルテオモルヒネと呼ばれるアヘンに似たペプチド)の粒子に分解されます。それによって、脳機能が変化し、挙動がおかしくなるのです。
グルテンは、かなり多量のグルタミン酸も含んでいます。脳内の特殊なNMDA (N-methyl-D-aspartate) と呼ばれる受容体を通して脳細胞を加速したり、活性化したり、興奮させたり、損傷したりする物質です。グルタミン酸による、この受容体の過剰な活性化は、多くの精神疾患を示唆します。グルタミン酸は、脳細胞を過剰に興奮させ死滅や損傷を起こす物質、興奮性神経毒と呼ばれます。
つまり、グルテンは、少なくとも3つの異なるメカニズム
- 炎症
- 異常モルヒネ、そして
- 精神異常発現薬
によって脳機能不全の原因となりえるのです。
グルテンは、多くの異なる「病気」の背後にある、ひとつの原因と言えます。
そうした病気は、グルテンを完全に食事から抜くこと以外に、どんな薬によっても直すことはできません。
症状を抑えるのではなく、機能を正常化させる方法を考えるべき
複数の要因によってひとつの病気が引き起こされ、一つの要因によって複数の病気が引き起こされる。
現代医療にとっては、非常に不愉快な現象です。
不愉快であるべきです。
私達は皆ユニークな存在です。
生化学的にも遺伝子的にも。
そして、同じ不敬に対して異なる反応をする。
グルテンはあるひとには動脈硬化を引き起こし、ある人にはうつを引き起こす。
うつは、ある人はグルテンによって引き起こされ、ある人は、ビタミンB12の欠乏によって引き起こされます。
従来の医療は、間違った場所で答えを探し続けてきました。
私達は、「命名して責めろ」というゲーム – 診断という迷信 – から脱却する必要があります。
そして、
- いかに体が機能しているのか
- 治療方針をいかに個別化するか、そして、
- 症状を抑えるのではなく、機能を正常化させる方法
を考えなければならないのです。
あなたに健康と幸せを
医師マーク・ハイマン
出所: “The Myth of Diagnosis”, MARK HYMAN, MD, 5/4/2018
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私達の体や心は、蜘蛛の巣の様につながっているという彼の説明がとてもすんなりと私の中に落ちてきました。「そうそう!そうなんです!」と声に出しそうになりました。
テレビコーマーシャルや多くのテレビ番組を観ていても、「これを食べたら、こうなる」とか「これを抜いたら、こうなる」という、全ての原因と結果が1対1であるかのような表現に、ものすごい違和感を覚えていました。
私達の体も心も、どこかを押したら、どこかが出っ張ったり、引っ込んだりするのではなく、
全体が動くんです。
その動き方、そして、動いた結果の表れ方は、ひとりひとり異なります。重要なのは、バイオ個性なんです。
やっぱり、IINの先生方は素晴らしい!と、そこで学んだ自分を誇らしく感じたブログでした(結局、自画自賛?笑)。
バイオ個性について詳しく知りたい方は、マインド・ボディ・メディシン講座へいらしてくださいね。または、プライベート・ヘルスコーチングで私と一緒に見つけましょう。
公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。
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