骨粗鬆症を予防して骨を健康にする食品は?<ヒント>カルシウムじゃありません(1)

2016/10/18/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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カルシウム摂取量と骨折リスクは無関係

昨年(2015年)、英国医療ジャーナル(British Medical Journal、BMJ) に掲載された『日々のカルシウム摂取量は、骨折リスクとは無関係。また、カルシウム摂取量を増やすことで、骨折を予防できるという臨床研究による証拠は存在しない。』という論文が世界中に衝撃を与えました。

論文の結論は、次のようなものでした。

サプリメントからカルシウムを摂取する量を増やしたとしても、
革新的な骨密度の上昇はほとんど起きない。
つまり、
医療的に有意と言えるほどの骨折リスクの低減にはつながらない。」

カルシウムをサプリメントで摂ることの危険性については、『カルシウムのサプリメント』をご参照ください。

今回は、骨の健康をカルシウムに頼りすぎることなく維持・改善する方法について、2回に渡ってお伝えします。

骨に関するトリビア

私達の体を支えている骨について、今までに判明していることは次の通りです。

  • 体内のカルシウムの99%は、骨と歯にある。
  • 残りの1%は、血液や細胞の中にある。
  • 細胞内のカルシウムは、筋肉の収縮と拡張、電解物質としての機能や代謝機能に関係。
  • 骨の成分の約35%はコラーゲンで、カルシウムは約45%
  • カルシウムが不足すると、筋肉痛、高血圧、不眠症、情緒不安定、虫歯、骨粗鬆症、白髪などが起こる。
  • 男性よりも女性の方が骨粗鬆症になるリスクが高い。

骨の新陳代謝/再生

骨は、骨を造る骨細胞と、骨を吸収する骨細胞によって、常に再生されています。

  • 細胞は、筋肉や体腔などを作る組織に由来する細胞(間葉系幹細胞)で造られます。
  • 骨細胞は、免疫細胞を造る造血幹細胞で造られます。特に、腸内細菌の影響下にある骨髄単球系の造血幹細胞から造られます

骨細胞と骨細胞のバランスが崩れが、様々な骨炎と関係しています。

エストロゲンと骨密度

女性ホルモンのエストロゲンには免疫抑制作用があります。つまり、エストロゲンの不足は、免疫抑制力の低下を意味し、それは、自己免疫疾患になりやすい状態を意味します。

エストロゲンが減少すると、免疫T細胞による炎症性サイトカインの分泌が増加し、その結果、骨細胞がより多く作られるようになります。エストロゲンの減少は、骨細胞増殖の引き金となるのです。

更年期から閉経後の女性に骨粗鬆症の発症が多くなるのは、この理由によることが多いのです。

サイトカイン|免疫細胞から情報伝達のために分泌されるタンパク質です。多くの種類がありますが、特に免疫や炎症に関係したものが多く、細胞の増殖、分化、細胞死、創傷、治癒などに関係しています。

骨密度と乳がんリスク

多くの研究論文が、骨密度が低いと乳がんリスクが低くなるという相関関係を指摘しています。

やはり、女性ホルモンのエストロゲンが関係しています。

乳がんなどの婦人科系のがんの多くは、体内のエストロゲン過剰によって引き起こされます。そのため、閉経後にもなお、エストロゲンが高い濃度で存在していると、上でお伝えした通り骨粗鬆症リスクは低下しますが、乳がんなどの発症リスクは高くなる傾向があります。

そのため、骨密度が低い理由がエストロゲン不足なのであれば、乳がんリスクが低くなるという関係には納得感があります。

骨の健康に関与している腸内細菌

腸内細菌が私達の健康に及ぼしている影響については、近年、多くの発見がなされてきています。

今回ここでご紹介する発見は、腸内細菌が関与している免疫システムで、骨の健康がどのように維持されているのかの仕組みと、その仕組みに関与し重要な役割を担っている菌についてです。

まずは骨の健康に関与している菌についてお伝えします。

エストロゲンに依存せずに骨を造る菌

卵巣を摘出し、エストロゲン欠乏の状態(閉経後の女性の状態)にしたマウスを使った実験が行われました。その結果、エストロゲン欠乏のマウスの骨密度の調節に重要な役割を担っている特定の菌がいることが発見されたのです。

特に、乳酸菌とビフィズス菌が、エストロゲン欠乏のマウスの骨密度を改善させたことが多くの研究によって報告されています。

具体的な研究の骨子は次の通りです。

  • 乳酸菌ラクトバシラス属乳酸菌プランタラムで発酵させたミルクを与えられたエストロゲン欠乏マウスは、与えられなかったマウスと比較し、小柱骨が多く形成された。
  • 乳酸菌ヘルベティカスを与えられた骨粗鬆症のオスのマウスの骨密度と骨塩量の両方が、対象グループよりも高くなった。同様の結果が、乳酸菌カゼイ乳酸菌ロイテリ乳酸菌ガセリでも得られている。
  • 乳酸菌ロイテリによって、腫瘍壊死因子が減少し、骨吸収(破骨活動)が有意に減少し、その結果、脊椎骨と大腿骨の両方の骨密度、骨塩量、小柱骨数、小柱骨間隔が増加した。
  • 乳酸菌ロイテリが、空腸と回腸で、炎症性のサイトカインを有意に減少させ、骨密度の上昇につながった。
  • ビフィズス菌ロングム属で発酵させたブロッコリーを食べたマウスでは、そうでないマウスと比較し、破骨細胞の数が減少。両グループ間の体重差はなかった。

乳酸菌とビフィズス菌に属する複数の菌が、エストロゲンの量に関係なく、骨粗鬆症の予防・改善に効果があることを示しています。

今後、骨粗鬆症やリュウマチなどの骨炎治療への新たな道が開かれる可能性が期待されています。

>>『骨粗鬆症を予防して骨を健康にする食品は?<ヒント>カルシウムじゃありません(2)

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参考文献:

ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング