バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。
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目次
ターメリックをお料理に使っていますか?
ターメリックって日々のお料理に使います?
ターメリックは、インドで良く使われているスパイスです。カレーの黄土色はターメリックによるものです。カレー以外では、あまり使わないという人が多いのではないでしょうか。
ターメリックは、生姜の仲間です。日本ではウコンと呼ばれているものです。ウコン入りの二日酔い予防飲料を飲んだことがある人は、案外いるかもしれませんね。
ターメリックに関する様々な研究の統合的論文が、2007年10月の『Alternative & Complementary Therapies(代替&補完医療)』そして、2008年7月の『American Botanical Council(米国植物学審議会)』の機関誌『HerbClip(ハーブクリップ)』に民族植物学者であるジェームズ・デューク博士によって発表されました。
デューク博士は、700以上の研究論文をレビューし、その結果、ターメリックが既存の薬以上の効能を発揮した病気についてまとめています。
今回は、そんなスーパースパイス、ターメリックについてご紹介します。
(裏付けとなる研究論文を最後に参考文献として一覧にしています。)
アルツハイマー病予防
現在までにアルツハイマー病とターメリックに関する研究が50以上行われています。
ターメリックの成分が、脳内のプラークの原因物質であるアミロイドβタンパク質の合成を抑制することが報告されています。詳しくは、『アルツハイマー病・認知症(2)予防と改善の食事(つづき)』をご参照ください。
関節炎の改善
ターメリックには、抗炎症成分が20種以上も含まれています。特に、痛みや腫れや炎症を起こす、6種のCOX-2酵素を抑制することが示されています。
ターメリックに含まれているクルクミンが関節症の症状を効果的に抑制したという報告が多数存在しています。クルクミンは、多様性のある抗炎症成分です。
更に、クルクミンが、自己免疫疾患であるリウマチ性関節炎の炎症を減少させたことが観察されています。
がん予防
200以上の研究がターメリックとがんの関係を、700以上の研究がクルクミンとがんとの関係について報告しています。これらの研究はいずれも、クルクミンあるいはターメリックには、次のがんの予防あるいは治療に効果があると報告しています。
- 大腸がん
- 乳がん
- 前立腺がん
- 肝がん
- 食道がん
- 口腔がん
クルクミン/ターメリックには、薬以上の効果があったと報告されています。
腸内環境の改善/保護
腸の内壁を破って病原菌が体内に侵入することを阻止し、保護することが確認されています。
更に、コーン病、潰瘍性大腸炎、過敏性大腸症候群など、様々な消化管の炎症に対してクルクミンが抗炎症効果を持っていることが報告されています。
追記(2015年10月19日):
ターメリックが腸内細菌の働きを促進させ、腸内細菌によって造られる胆汁酸塩加水分解酵素を増加させることで腸内環境が正常化する速度を速めることが報告されています。
その結果、腸内神経系のがん細胞の成長、増殖、糖代謝、血管新生、抗アポトーシス作用を阻害することが報告されました。
肝臓の排毒作用
2014年に専門誌『食物化学と毒物学(Food Chemistry and Toxicology)』に掲載された論文は、クルクミンは、次の作用によってミトコンドリアが機能不全に陥ることを予防していると報告しています。
- ヒ素、カドミウム、クローム、銅、鉛、水銀による肝毒性を減少
- 組織学的傷害予防
- 過酸化脂質予防
- グルタチオン欠乏症予防
- 肝藏の抗酸化酵素の維持
甲状腺の保護
自己免疫疾患による甲状腺機能低下症(橋本病)に対して、ターメリックの主要成分であるクルクミンに効果があることを示唆する報告がありました。
甲状腺腫瘍を抑制: グレイブ病などの治療に用いられる放射性ヨード療法の副作用による遺伝子へのダメージを抑制したことが報告されています。
自己免疫疾患による炎症の抑制: クルクミンの抗炎症作用が自己免疫疾患から起こる炎症の抑制に有益であったと報告されています。特に、橋本病で過剰となるTh-1 サイトカイン(TNF-A, IL-1, 2, 6, 8, 12) を低下させ、抗炎症作用を発揮したと報告されています。
甲状腺機能低下症の食事法については『甲状腺機能低下症の予防と改善(2)- 食事』をご確認ください。
ターメリックを使った簡単レシピ
様々なシリアスな病気に効果があると報告されているターメリックをもっとお料理に使ってみませんか?
シリアスな病気でなくても、ミトコンドリアが機能不全に陥ることを予防してくれるとしたら、私達の命を守ってくれるということですね。
野菜炒めに小さじ1杯加えるだけでいいのです。
でも、ちょっと変わったターメリックを使ったお料理に興味があったら次のレシピはいかがでしょうか?
- 『キッチンを薬局に|基本の15ハーブの効能と使い方(3)』
- 『ターメリック・ジンジャー・ティ』
- 『レモン・ターメリック・トニック』
- 『発芽レンズ豆とターメリックのバーガー』
- 『ターメリックの太陽のドレッシング』
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参考文献:
- “3 Reasons to Eat Turmeric”, Andrew Weil, Weil Lifestyle, 2015
- “The Garden Pharmacy: Turmeric, the Queen of COX-2-Inhibitors”, James A. Duke. Alternative and Complementary Therapies. October 2007, 13(5): 229-234. doi:10.1089/act.2007.13503.
- “Protective effect of curcumin against heavy metals-induced liver damage”, García-Niño WR, Pedraza-Chaverrí J, Food Chem Toxicol. 2014 Jul;69:182-201. doi: 10.1016/j.fct.2014.04.016. Epub 2014 Apr 18.
- “Limited effects of dietary curcumin on Th-1 driven colitis in IL-10 deficient mice suggest an IL-10-dependent mechanism of protection”, Larmonier CB, Uno JK, Lee KM, Karrasch T, Laubitz D, Thurston R, Midura-Kiela MT, Ghishan FK, Sartor RB, Jobin C, Kiela PR, Am J Physiol Gastrointest Liver Physiol. 2008 Nov;295(5):G1079-91. doi: 10.1152/ajpgi.90365.2008. Epub 2008 Sep 25.
追記分:
- “Regulators of Gut Motility Revealed by a Gnotobiotic Model of Diet-Microbiome Interactions Related to Travel“, Neelendu Dey, Vitas E. Wagner, Laura V. Blanton, Jiye Cheng, Luigi Fontana, Rashidul Haque, Tahmeed Ahmed, Jeffrey I. Gordon, Cell, Volume 163, Issue 1, 24 September 2015, Pages 95–107
- ”Eat Your Curry“, Purna C. Kashyap, Cell Host & Microbe, Volume 18, Issue 4, 14 October 2015, Pages 385–387
ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング