クランベリーはすごい機能をもった腎臓のメディカルベリー

2017/10/24/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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クランベリーは米国インディアンの薬

米国ではサンクスギビング(感謝祭)の時に、クランベリーをソースにして七面鳥といっしょに食べるのが定番です。

クランベリーは北米に原生していて、古くからアメリカインディアンが食品としても薬としても利用してきたベリーです。そして、その効能に、アメリカに移住したヨーロッパ人も直ぐに気づき、以来、食事に取り入れてきました。

1850年頃には、ヨーロッパからの船乗りは、クランベリーを長い航海で不足しがちになるビタミンCの補給剤として携帯するようになっています。

でもクランベリーの様々な効能は、ビタミンCのお陰だけではないことが最近判ってきています。

クランベリーのポリフェノールは特別

クランベリーの薬効は、プロアントシアニジンと呼ばれる成分によるものです。

一皿分のクランベリーには、約400mgのプロアントシアニジンが含まれていて、アロニアの次に多いと言われています。(アロニアについては、『抗酸化力のスーパースター・メディカルフルーツ・アロニア』をご参照ください。)

プロアントシアニジンは、ナッツ類、豆類、リンゴ、梨、ブドウの種、赤ワイン、ダークチョコレートなどにも含まれていますが、クランベリーに含まれているプロアントシアニジンはA型 と呼ばれるもので、クランベリーを特別な食品にしています。そんなクランベリーの驚く効能についてお伝えします。

(裏付けとなっている研究論文は最後に参考文献として一覧にしています)

メディカルベリー、クランベリーの効能

膀胱感染症の予防と改善

この効能は良く知られているものです。でも、適切な量をご存知ですか?

  • 1日に1杯のクランベリージュースは、尿路炎症を約32%減少させてくれます。
  • 2杯または2杯相当の乾燥(フリーズドライ)パウダーの場合、62%の減少となります。

1杯のクランベリージュースには、約35mgのプロアントシアニジンが含まれています。

プロアントシアニジンは、細菌(バクテリア)を抑制するだけでなく、カンジダ・アルビカンス真菌類の抑制力も強力です。

がん患者の膀胱炎予防

がん患者は、その治療の特性から、膀胱に入り込む細菌と戦う力が弱くなるため、膀胱炎に罹る高いリスクを抱えています。

放射線治療を受けている前立腺がんの患者にプロアントシアニジンを72mg含む錠剤を投与した臨床研究では、膀胱炎発症リスクが28%低下し、重度の膀胱炎リスクは33%低下したと報告しています。

がん予防

プロアントシアニジンは、バクテリアと戦ってくれるだけではありません。

プロアントシアニジンが多く含まれる食事をしている成人は、

  • すい臓がん発症リスクが65%
  • 乳がんは61%
  • 子宮体がんは34%
  • 大腸がんは26%

低かったと報告されています。

更に、クランベリーに含まれる特殊なプロアントシアニジンは、試験管試験ですが、

  • 肺がん
  • 前立腺がん
  • 卵巣がん
  • 喉頭がん
  • 神経膠芽腫(グリア芽細胞腫)

を抑制したことが報告されている他、
ホールベリー(丸のままのベリー)の抽出液も、前立腺がん乳がん細胞を抑制したと報告されています。

免疫力向上と風邪の諸症状の改善

毎日450mlのクランベリージュースを飲んでいる健康な成人は、偽薬を飲んでいたグループと比較し、10週間でT細胞(免疫細胞)が6倍になったと報告されています。

  • 風邪をひく確率が32%減少し、
  • 実際に風邪またはインフルエンザに罹った人が16%も少なく、
  • 胃腸不良が57%少なく、
  • 病欠した日数が31%少なかった

と報告しています。

クランベリーの粉末は、試験管試験ですが、肺炎菌をも抑制したと報告されています。

クランベリーは、昔から、解熱剤として家庭薬として使われてきました。

脂肪燃焼と体重減少

クランベリーの成分であるプロアントシアニジンが、脂肪細胞に脂肪が蓄積されるのを抑制するだけでなく、脂肪細胞を死滅させたと報告されています。

回虫を使った研究ですが、プロアントシアニジンが脂肪の蓄積を74%抑制したことが示されています。

ヒトでも同じことが起きるのかについては更なる研究が必要ですが、

既に、ブルーベリーナッツリンゴに含まれているポリフェノールがヒトの体重減少に効果があることは多くの研究によって示されています。

II型糖尿病(生活習慣病)患者のコレステロール値の改善

Ⅱ型糖尿病の患者に、クランベリーの抽出液1500 mgを含む錠剤を12週間摂取させたら、総コレステロール値悪玉コレステロール値が大幅に減少し、悪玉と善玉の比率が改善したことが報告されています。

長期的にみて、これは心疾患リスクを低減することとなり、心疾患リスクが健常者よりも高い糖尿病患者にとっては、非常に重要な情報です。

血糖値の管理とインシュリン抵抗性改善

健常な成人を対象とした臨床研究で、1日に2杯のクランベリージュース8週間飲み続けてもらった結果、血糖値を低下させ、インシュリン抵抗性を改善させたことが報告されています。

クランベリーがⅡ型糖尿病予防になることを示していると言えます。

血圧改善

同じ臨床研究で、拡張期血圧(最低血圧)が大きく低下したことが報告されています。

その他『エディブルレメディズ – むくみ解消』もご覧ください。

内臓炎症予防

慢性的な内臓炎症は全ての人が避けるべきものです。内臓炎症は、心臓病、がん、リューマチ、乾癬(かんせん)、炎症性腸疾患、慢性痛などに関係していると考えられています。

肝臓は、炎症に反応してC反応性タンパク質(細胞組織に傷がついたり、臓器や粘膜が炎症したときに、体が防衛反応として発生させるタンパク質)を造ります。体内に炎症が多ければ、それだけ多くのC反応性タンパク質が造られることになります。

2杯のクランベリージュースが、

  • 血圧を下げ
  • 血糖値を正常にし
  • C反応性タンパク質を低下させた(内臓炎症が減少した)

ことが臨床研究で示されています。

虫歯予防と口腔内の健康維持

プロアントシアニジンは、口腔内のバクテリアにも効くことが示されています。

マウスを使った研究ですが、

  • 口腔内のバクテリアの増殖をスローダウンさせ、
  • 歯の表面にバクテリアが定着することを抑制し、
  • 虫歯形成を低下させた

ことが示されました。

研究者は、プロアントシアニジンが歯周病にも効くのではないかと研究を進めているそうです。

クランベリージュースの選び方

日本では、まだ、なかなか生のクランベリーを手に入れることが難しいですが、様々なメーカーからクランベリー・ジュースが販売されているようです。

また、オーガニックのドライ・クランベリーや冷凍クランベリーは比較的簡単に手に入ります。

購入時には、ジュースもドライフルーツも、オーガニックであることが大切ですが、それに加えて、糖分着色料香料亜硫酸Naなどが添加されていないものを選ぶようにしてくださいね。

ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス

公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。

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参考文献:

ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング