乳房インプラントと乳がんリスク

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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乳房インプラントは安全か不安

乳房インプラントは、生活の質を維持したり高めたりするために使用されています。

美容整形だけでなく、性同一性障害の方の治療として、あるいは、乳がん切除後の乳房再建の手段として広く用いられています。

しかし、体の中に不自然なものを入れるわけですから、様々な不安が伴うのも当然です。

統合医療の権威アンドリュー・ワイル医師が、乳房インプラントと乳がんとの関係について、ブログを書かれていましたので、和訳してお伝えします。最後に参考文献として一覧にしています。

ワイル先生は、私が公認ヘルスコーチの資格を取得したニューヨークの学校の講師なんです。

この情報が、安心、あるいは、予防の一助となれば嬉しいです。

乳房インプラントによる乳がんは稀

乳房インプラントに関連付けられる乳がんは、非常に稀です。

現在、インプラントが原因で発症したと考えられる乳がんは、非ホジキンスリンパ腫未分化大細胞リンパ腫)です。

オーストラリア政府は、調査の結果、1,000人から1万人に一人の割合で、乳房インプラントによるがんが発症していると推計しています。

乳がんと関係するインプラントの種類

様々なタイプが存在している乳房インプラントの中でも、乳がんの発症と関連があると考えられているものは次の通りです。

表面の状態

乳がんの発症との関連が疑われるインプラントのほとんどが、次のような表面の状態をもっていました。

  • ザラザラしている
  • 模様が入っている

米国で主に用いられている乳房インプラントの表面はツルツルしているため、がんの発症の報告はほとんどないとのことです。

インプラントの中身

インプラントの中身が生理食塩水かシリコンかによって、乳がんリスクに違いはありませんでした。

先進国での統計

2007年に発表されたFDA(米国食品医薬品局)の報告によれば、乳房インプラントとの関連性が報告されている乳がんの発症例には、359例あったとのことです。

そのうち、インプラントの表面の状態についての情報が得られた231件のうち、全体の88%にあたる203件がザラザラした表面のインプラントを使用していたことが判明しました。

インプラントが原因で発症したと考えられる乳がんの約88%が、ざらざらした表面のインプラントを使用していたと考えられるということです。

3万人にひとりの割合で乳がんを発症

米国と欧州では、おおよそ、ざらざらしたインプラントを使用している女性の3万人にひとりの割合で乳がんが発症すると推計しています。

なぜ、ざらざらした表面のものが、がんリスクを高めるのかはまだ判っていません。

何も問題がないのなら取り出す必要はない

ワイル先生は、次の様に述べています。

“もしあなたが乳房インプラントを利用していて、
今まで特に何も問題がないのであれば、
わざわざ取り出す必要はありません。”

異常があれば即座に検査を受ける

しかし、もし次の様な状態に気がついたら、即座に病院で検査を受けるようにとおっしゃっています。

  • インプラントを挿入したあたりに慢性的な腫れや痛みがある
  • 乳房に液体が溜まっている
  • コブのようなものがある

ワイル先生によれば、全ての医者にインプラントに関する知見があるわけではないので、専門医を受診することが重要だと述べています。

検査の概要

検査は、乳房から液体を抜いて行われます。

このタイプのリンパ腫のマーカーは、CD30です。もし検査が陽性であれば、進行状態(ステージ)を確認するために更に検査が必要となります。

もしがんが転移していなければ、インプラントを取り除き、周辺の細胞を切除する手術を行います。転移していた場合には、通常の、がん治療が選択肢となります。

ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス

何等かの理由で乳房インプラントを挿入している人は、まず、挿入されているインプラントの表面がどのようなものであったか確認してみましょう。

そして、もし今まで特に何の問題も起きていないのであれば、ワイル先生がおっしゃるように、あまり神経質にならずに、でも様子見をしていきましょう。そして少しでも違和感があったらすぐに検査を受けることをお勧めします。

そして、乳がんが心配、あるいは、乳がんの再発を予防したい人は、『乳がんを予防する食とライフスタイル10の戦略』をご確認くださいね。

でももし、おひとりで取り組むことに不安や難しさを感じるのなら、ヘルスコーチと、一度、話をしてみませんか?

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参考文献:

ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング