【カルシウム】カルシウムのサプリメントと心疾患・脳障害・アルツハイマー病・骨粗鬆症との関係

2015/08/20/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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心疾患の原因

骨粗鬆症予防にと、カルシウムをサプリメントで飲んでいる人は少なくないのではないでしょうか。

そんなサプリメント信者の方に悪いお知らせです。

カルシウムのサプリメントが心疾患リスクの原因になっている、心疾患と因果関係があることが既に判明しています。

心疾患は脳障害の原因

そして、心疾患(虚血性心臓病)が脳障害(脳圧亢進)の原因になること、因果関係が存在すること、が判明しています。

脳障害との関係

サプリメントのカルシウムは、その量に関わらず脳障害と強い相関関係を持っていることが2014年7月に発表されました。

人種、年齢、性別、血圧などを考慮しても、この結果は変わりません。

かなり黒に近いグレー

カルシウムのサプリメントと心疾患には因果関係がある、心疾患と脳障害には因果関係がある、という2つの事実から、2014年の研究は強い相関関係と述べていますが、カルシウムのサプリメントは脳障害の間接的な原因になりうると言えないでしょうか?

現状では、「カルシウムサプリメントが脳障害を起こすとまでは言えない」と、報告書は結んでいますが、極めて黒に近いグレーだと思えてしまいます。

例え一錠でも危険かもしれない

しかも、この報告書が明らかにした恐ろしい事実は、脳障害との関係だけではありません。

「その量に関わらず」ということは、例え、1錠であっても脳障害を起こす可能性があると、いうことを意味します。

アルツハイマー病との関係

脳の松果体の石灰化(カルシウム結晶)とアルツハイマー病との関係が示唆されています。

脳の松果体から分泌されるメラトニンと呼ばれるホルモンがアルツハイマー病患者の脳で増えるアミロイドβタンパクの合成を抑制することが知られています。実際、アルツハイマー病患者の脳では、メラトニンの減少速度が急激であることが報告されています。

メラトニンには、抗酸化作用があり、神経細胞を守る働きがあります。そして、メラトニンは加齢に伴い減少してしまうのですが、なぜ、加齢に伴い減少してしまうのか、その仕組みの全容解明はまだなされていません。

しかし、加齢に伴いメラトニンを分泌する松果体が石灰化(カルシウム結晶)を起こすことは判っています。そして、松果体の石灰化の予防には、カルシウムの過剰摂取を避けることが有効だと考えられています。

少なくとも、通常の食事からカルシウムを過剰に摂取することは非常に困難です。しかし、サプリメントであれば、簡単に過剰摂取が可能です。

なお、松果体の石灰化を予防する食事については『アルツハイマー病と認知症(3)予防と改善の食事法』をご参照ください。また、脳機能を高める食事については、マインド・ボディ・メディシン講座セルフドクターコースで教えています。

骨密度と骨折の関係

「骨粗鬆症によって起こる高齢者の骨折は、強い骨を作れば予防できる。
骨密度が高いことは強い骨を意味し、骨密度は高いほど良い。
そして、強い骨、密度の高い骨を作るためにはカルシウムが必要である。」

と、いう神話を今でも信じている人は、意外と多いのではないでしょうか。

実は、乳・乳製品の摂取量が多い米国や英国の高齢者の骨折率は、摂取量の非常に少ないアフリカや中国の高齢者よりもはるかに高いことが報告されています。

それだけでなく、ハーバード大学が78,000人の看護師を対象に行った調査は次の事実を報告しています。

一週間に1杯以下しか飲まない人に比べ、
牛乳を毎日2杯以上飲む人は骨折する確率が2倍になる

牛乳を飲むと骨折する理由

なぜだと思いますか?

骨は、約35%がコラーゲンで、約45%がカルシウムです。

カルシウムは骨を硬くして、コラーゲンは骨に柔軟性や弾力性を与えます。骨には硬さだけでなく柔軟性も必要なんです。

そして加齢に伴い骨からはカルシウムだけでなくコラーゲンも減少していきます。骨は硬さを失うだけでなく、柔軟性も失っていくため、骨折しやすくなるのです。

骨密度検査は骨の硬さを調べている

骨密度検査は、骨の硬さを調べています。

骨の柔性や弾力性を調べているわけではありません。

コラーゲンが減少して柔軟性を失っている骨に、カルシウムだけを補給したら、どうなると思いますか?

少しの衝撃でも折れやすくなることは、簡単に想像できます。

1日に必要なカルシウムの量は?

1日に必要なカルシウムの量は、650mgです。

牛乳コップ1杯(200ml)に含まれているカルシウムは、220mgです。

そのため、例えば牛乳をコップ2杯飲むと、1日に必要な量の3分の2(67.7%)を牛乳から摂れてしまうことになります。

牛乳で骨粗鬆症になる?

牛乳を多く飲む人ほど骨折率が高くなるという情報が、どこかで歪んで、「牛乳を飲むと骨粗鬆症になる」と誤解している人がいらっしゃるようです。

骨粗鬆症になるのではありません。

「骨が強くなり過ぎて骨折しやすくなる」のです。

心疾患・脳障害・認知症・骨折を心配せずにカルシウムを摂る方法

とても簡単なことです。

サプリメントではなく、食事から摂れば良いのです。

カルシウムを多く含む食品については、『カルシウム』をご確認ください。

また、心疾患、骨粗鬆症、認知症、骨折を予防する食事については、次の記事が参考になりますよ。

食事からカルシウムは十分に摂ることができるんです。

ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス

公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。

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参考文献:

ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング