その足のムクミは危険な病気のサインかも?夏の足のムクミ対策と病気との見分け方

2021/08/03/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

心と体をつなぐホリスティックな食事法について、
ニュースレター登録者限定のキャンペーン情報等も配信しています。
ご登録は、こちらから
もれなく統合食養学ホリスティック栄養学冊子が無料ダウンロードできます

そもそもムクミはなぜ起こる?

夏の暑い中、立ちっぱなしでいると足や足首がパンパンに膨れ上がって起こる不快なムクミ。夏に起こるムクミは大して珍しいことではありません。大抵の人が経験していると思います。

私も数年前までは、夏になると、夜までに足が象のように大きくふくれてしまうことがたびたびありました。しかし今では、そうした症状が起こることはほとんどなくなりました。

今年(2021年)の夏、東京オリンピックでボランティア活動をし、1日中立ちっぱなしで過ごした時でも、帰宅した時に足がむくんでいることはありませんでした。

時間はかかりましたが、食事と運動で体を変えることができたのだと思います。

下肢(膝から下のふくらはぎや足首や足)のムクミは、多くの場合、異常な体液の蓄積によって起こります。

体液は、その他の液体と同様に低い方へ、下へ向かって流れるため、体の下の方に溜まってしまう傾向があります。

過剰な体液の蓄積が起こるライフスタイル要因

体液は体の下の方に溜まる傾向はあるものの、過剰に蓄積してしまう原因は、様々です。主なライフタイル要因は次の通りです。

  • 塩分の摂りすぎ
  • 暑さ
  • 飲酒
  • 長時間に渡る立ちっぱなし

などです。

過剰な体液の蓄積が起こる健康上の要因

更に、

  • 高齢
  • 肥満
  • 静脈不全

がある場合には、特に、ムクミが起こりやすくなります。

静脈不全とは、静脈が弱くなり血液を心臓に向けて押し戻すことが困難になってしまった状態を指します。

「年齢と共にムクミはもっと頻繁に起こるようになります。
ムクミの原因には加齢と関係しているものがあるからです。」

と、ハーバード大学病院の内科医のジェニファー・クリュート先生は言います。

静脈不全もそのひとつです。

ムクミを起こす医薬品

特定の医薬品によって、ムクミが起こることもあります。

最も典型的なものは、

  • 抗うつ剤
  • ステロイド
  • 降圧剤
  • 女性ホルモン剤(更年期症状の緩和薬や経口避妊薬など)

などです。

「医薬品が原因で起こるムクミは、
服用を止めるか量を減らすことで改善しますが、
その前に必ず、医師に相談するようにしてください。」

と、クリュート先生はおっしゃっています。

ムクミを起こす病気

ほとんどの場合、ムクミが深刻な病気と関係していることは稀です。しかし、ムクミは、次のような病気によっても起こります。

  • 血栓症
  • 感染症
  • 怪我
  • 心臓・腎臓・肝臓の不全

などです。

病気の兆候と思われるムクミとは

上記した病気が疑われるムクミの兆候は次の通りです。

もし、次のような症状が伴うようなら、できるだけ早く病院を受診し検査をすることをお勧めします。

ムクミが片方の足にだけに起こる

片方の足にだけ現れるムクミは、赤信号です。

もちろん両方の足に現れるムクミも深刻な病気であることもありますが、
片方だけに現れるムクミは、
確実に、血栓症や感染症、損傷などの問題が体内で起きているサインです。」

と、クリュート先生は説明しています。

変化が急速

ムクミが急激に悪化したり、今までのムクミの状態とは確実に異なる様子の時も、何か他の病気が関係している可能性が高いです。

ムクミが他の症状を伴っている

ムクミの他に、

  • 赤味や痛み
  • 息切れ
  • 胸の痛みや締め付けられるような感覚

がある場合には、素早く医者を呼んでください。

夏のムクミを改善する方法

上述したような深刻な病気ではない、夏によく起こるムクミの場合、簡単な方法で解決できます。

塩分量を減らす

ナトリウムは体が水分を保留する原因を作ります。できるだけ塩分を少なめに食事をするようにしましょう。

例えば、食卓に塩の瓶を置くことを止めて、できあがった料理に塩を加えないようにしたり、ナトリウム含有量の少ない加工食品を購入するようにすることも対策となります。

加工食品に含まれている塩分については『隠れ塩分を見逃すなっ!上手な減塩法と、ハーバード大学医学部が公表した減塩クックブック』をご参照ください。

足を高く挙げる

座ったり、横になったりしている時間が長くなった時には、時々2-3分、足を心臓よりも高く挙げるようにすると、ムクミを減少させることができます。

あるいは、夜、枕を足の下に敷いて寝るようにしても効果があります。

弾性ストッキングをはく

弾性ストッキングは、足の静脈に圧力をかけて血液が心臓へ戻る力をサポートする医療用のストッキングのことですが、オフィスで座って仕事をすることが多い女性は、既に一般用の着圧ストッキングを使っているかもしれませんね。

弾性ストッキングは、特に静脈不全の症状がある場合に役に立ちます。

ただ、蒸し暑い日本の夏に着圧ストッキングを履いて過ごすのは少し不快かもしれませんね。

体を動かす・ふくらはぎを鍛える

歩いたり、足首を回したり、ストレッチすることで、血液が心臓に戻る助けとなるため、ムクミを改善することができます。

更に、確実に改善するには、血液を心臓に戻すポンプの役割をしているふくらはぎを使う運動や、ふくらはぎの筋肉を鍛える運動、例えば、階段の昇降やスクワットなどが効果的です。

着圧ストッキングが夏場に不快に感じるのなら、是非、ストッキングに頼らなくても良いように筋肉を鍛えましょう。私はこの方法を継続しました。

ムクミの改善に効果のある食品

腎機能をサポートして、利尿作用を高めるなど、素晴らしいムクミ改善機能をもった食べ物については、『統合食養学アプローチによるむくみ解消のためのエディブルレメディズ』をご参照ください。

ソフィアウッズ・インスティテュートからのご提案

もしとても気になるムクミがあるのなら、ヘルスコーチと、一度、話をしてみませんか?

公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。

プライベート・ヘルスコーチング・プログラムについて
お気軽にご相談ください。
初回相談を無料でお受けしています。

あるいは、ソフィアウッズ・インスティテュートのマインド・ボディ・メディシン講座セルフドクターコースで学びませんか?セルフドクターコースでは、あなたが食を通してご自身の主治医(セルフドクター)になるために、必要な知識とスキルを教えています。

新学期は、毎年3月と9月です。講座でお会いしましょう。

心と体をつないで健康と幸せを手に入れる
ニュースレターのご登録は、こちらから
統合食養学(ホリスティック栄養学)冊子が無料ダウンロードできます

参考文献:“Easing summer swelling”, Kelly Bilodeau, July 01, 2021, Harvard Women’s Health Watch

ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング