東方の三賢人からの贈り物｜代替医療のメディカル精油フランキンセンス

2016/02/09/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表　公認統合食養ヘルスコーチ（CINHC）、公認国際ヘルスコーチ（CIHC）の森ちせです。

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三賢人からキリストへの贈物

1月6日は、エピファニーでした。

日本語では公現祭、顕現日などと呼ばれ、キリストの誕生後12日目に東方の三賢人が贈り物を携えてやってきた日のことです。

そしてエピファニーは、クリスマスの最終日でもあり、クリスマスの飾りつけなどを片付ける日です。

日本では12月25日が過ぎると直ぐにクリスマスの飾りつけを外して新年の飾りつけを始めますが、本来、クリスマスの飾りは1月6日まで残しておくものなんです。

新約聖書には、

そしてその家にはいって、
母マリアとともにおられる幼子を見、
ひれ伏して拝んだ。
そして、宝の箱をあけて、
黄金、乳香（にゅうこう）、没薬（もつやく）
を贈り物としてささげた。

マタイ伝2:11

と、書かれています。

乳香（にゅうこう）はフランキンセンス、没薬（もつやく）はミルラのことです。

乳香（フランキンセンス）と没薬（ミルラ）は、神に捧げる香りとして神殿などで用いられ、当時、黄金に匹敵する貴重な香りでした。

３つの贈物にはそれぞれ次のような象徴的な意味があり、三賢人は、キリストがどれを好むかを試したのでした。

  • 黄金は『偉大な商人』
  • 乳香は『偉大な預言者』
  • 没薬は『偉大な医者』

キリストは、乳香（フランキンセンス）を選びました。

この他、フランキンセンスについて聖書では、旧約聖書の出エジプト記30:34、レビ記2:1、2:15、雅歌3:6、新約聖書マタイ伝2:11など、様々に記載があります。

今回は、このキリストが選んだとされるフランキンセンスについてお伝えします。

なお、裏付けとなる研究論文は、最後に参考文献として一覧にしています。

乳香樹の樹脂

フランキンセンスは、乳香樹からとれる黄褐色の半透明なゴム状の樹脂です。

日本語で「乳香」と呼ばれるのは、時間が経つと表面が白く粉が吹いたようになるからとか、水に入れると水が乳白色になるからとか、諸説あるようです。

英語のフランキンセンスは、率直あるいは正直を意味するフランク（Frank）と香りを意味するインセンス（incense）を併せた言葉で、「真の香り」という意味を持っています。

フランキンセンスは、次の形態で活用することができます。

  • 精油
  • 粉末
  • 食品（サプリメント）

フランキンセンスの品質

フランキンセンスは、カンラン科ニュウコウジュ属に属する樹木の樹皮の樹液ですが、ニュウコウジュ属に属している樹木には多数あるため、薬効成分であるボスウェリア酸を含んでいない製品が混入したり、取り違えられたりすることが問題になっています。

フランキンセンスを購入する際には、品質を確認することが重要です。

また、エッセンシャルオイルには、ボスウェリア酸は含まれていないという研究者もあるため、確実な効果を期待するのであれば、抽出油（エクストラクト）や粉末、樹脂の状態のものが良いかもしれませんね。

心のケア

心を落ち着かせる作用

フランキンセンスの精油は、脳の松果体を刺激し、心を落ち着ける作用があります。

深い呼吸を可能にするため、瞑想時に用いられることが多い精油です。

ディフューズしたフランキンセンスを肺深く吸いこむことで、精神の落ち着きだけでなく、体のストレスも解消されます。

特に、過去の出来事によって前向きな気持ちがもてない時や、仕事や試験などのプレッシャーによって体が緊張している時などに、不安な気持ちを解消して、心と体のバランスを回復してくれます。

使い方

フランキンセンスは、アロマオイル用のディフューザーを使うことができます。

  • 水１リットルに対して３～５滴混ぜる

４～５時間もちます。

鎮痛作用

フランキンセンスは、医療用に用いられる時、ボスウェリア（boswellia）と呼ばれます。

胃薬の成分セレブレックスや頭痛薬の成分イブプロフェンに類似した作用もっています。なお、イブプロフェンの作用と代替する方法については『イブプロフェン』をご参照ください。

リューマチ関節痛の緩和

乳香樹が自生している北アフリカとアラビア半島の一部地域では、古来より民間療法として、フランキンセンスを関節痛の緩和に用いてきたそうですが、その効果が現代になって証明されています。

リューマチは、炎症によって軟骨組織が破壊されることで起こります。その炎症をフランキンセンスが抑制し、リューマチ痛を緩和することが明らかにされています。

がん予防効果への期待

フランキンセンスの薬効成分AKBA （アセチル-11-ケト-ベータ・ボスウェリア酸）を調べた研究では、ボスウェリア酸が、試験管試験で卵巣がん細胞の成長を抑制したことが報告されています。

また、フランキンセンスの抽出液／エクストラクト（エッセンシャルオイルとは異なります）が、膀胱がんの回復に効果があったことが報告されてます。この研究者は、「フランキンセンスは、膀胱がん治療の治療薬になるかもしれない」と、述べています。

試験管試験の細胞研究での結果ですから、がんを治す作用についての人体への効果は未知ですが、多少の予防効果は期待できそうですね。

抗菌作用／殺菌作用

フランキンセンスの抽出液／エクストラクトは、ブドウ球菌やカンジダ菌やその他の感染症の原因となる菌によるバイオフィルムを除去する作用があることが様々な研究によって報告されています。

虫歯菌や歯周病菌にも効くことが報告されているため、マウスウォッシュに加えることで、虫歯予防や歯周病予防になります。

フランキンセンスの歯肉炎予防効果とマウスウォッシュの作り方については『マウスウォッシュ』をご確認ください。

呼吸器の不調改善

フランキンセンスは、粘膜の炎症をとても効果的に抑えます。

炎症による咳や喉の痛み、鼻水など、呼吸器の不調による諸症状の緩和におすすめです。

風邪だけでなく、花粉症などの症状の緩和にも期待できます。

子宮収縮作用

フランキンセンスには、子宮の収縮を促す作用があります。

そのため、次の目的で使用されます。

  • 月経過多の軽減
  • 出産後の子宮の鎮静と止血

また、心への作用もあるため、マタニティーブルーの改善にも効果が期待できます。

一方で、子宮を収縮させてしまうため、妊娠中の女性はフランキンセンスを避ける必要があります。

お肌老化予防／お肌の若返り作用

古代エジプト人は、フランキンセンスを「若返りの精油」として、美肌パックにつかっていたそうです。

次の効果があると考えられています。

  • 皮膚のたるみの引締め
  • シワの予防と改善
  • 皮脂分泌のバランス
  • 肌荒れ予防と改善

使い方

次の割合で混ぜ、洗顔後や入浴後に使います。

  • キャリアオイル・・・約30ml
  • フランキンセンス・・・1～2滴

ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス

キリストが誕生してから2016年経ちましたが、誕生の日に贈られた精油は、現代でも科学的にその効果が証明され、メディカル精油として認知されました。聖書に出てくるほどの太古の昔、紀元前の古代の人々が、こうした機能を既に知っていたという事実に驚くばかりです。

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ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング