2019 IIN年次カンファレンス|アンドリュー・ワイル医師とテリー・ウォール医師等による特別講義

2019/10/14/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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2019年の年次カンファレンス

私が資格を取得したニューヨークの学校IIN(Institute for Integrative Nutrition)は、毎年、在校生と卒業生に向けて、2日間のカンファレンスを開催してくれます。

ヘルス&ウェルネス分野で、その時々の話題の人物や、著名な研究者ご本人から直接、講義を受ける2日間となります。

今年は、10月12日と13日。当然、米国ニューヨーク時間です。

NYCの会場に実際に行って受講することもできますが、海外に住んでいる人は、ライブストリームでも無料で視聴ができるのです。私は今年もライブストリームで参加しました。

台風19号が東海・関東を直撃した12日。丁度、台風の中心が関東を通り過ぎた頃、日本時間23:00にカンファレンスがスタートしました。

第一日目のテーマ

第一日目のテーマの中で私が最も面白いと思ったのは、次の3つのレクチャーでした。

  1. Healthy Deviance の勧め
  2. アンドリュー・ワイル医師によるヘルスコーチがすべきこと
  3. テリー・ウォール医師によるパレオ食事法の自己免疫疾患への適用研究

これは、「ヘルシーな異質」とでも訳せますかね?

Devianceは、標準から外れていることを意味します。普通じゃないことを意味し、あまり良いニュアンスで使われることはありません。

でも、IINは、ヘルシーに、健康的に、標準から外れることを勧めます。

IINは、今までも授業の中で、私達に Fitting out を勧めてきました。

これは、Fitting in = 溶け込む、適応するといった行動の逆で、「ありのままの自分でいるためにグループから外れる」ことを意味します。周囲に適応するために自分を押し殺す(Fitting in)必要はないというメッセージです。

ヘルシー・ディヴィアンスも似たような意味合いを持っています。

世の中の常識から外れていると思われるような行為でも、あなたに合っていること、あなたの健康と幸せを増幅するような行為であれば、躊躇せず、ヘルシー・ディヴィアンスになりなさいというメッセージでした。

アンドリュー・ワイル先生の講演は、日本で開催されると何万円もしますが、IINの卒業生の私は、ヘルスコーチに特化した実用的なお話を、しかも無料で、聴けます。なんと贅沢!(ワイル先生は、IINの常任講師です)

  • 自分の身体を信じるということ
  • 自然治癒力を信じるということ
  • Whole person medicine(ホールパーソン・メディシン) の重要性
  • Life style medicine (ライフスタイル・メディシン)の有用性
  • Counteractive medicine(反作用系の医薬品) の問題

などについて、それぞれ詳しくお話くださいました。その後のインタビューセッションでは

ヘルスコーチがすべきことについて、いくつかのポイントについてお話くださいました。

実は、ワイル先生のお嬢さんも、IINの卒業生で、統合食養学の公認ヘルスコーチなんです。

私も講座の中で生徒さん達に紹介し、実践していただいているワイル先生の有名な呼吸法についても、あらためてお話がありました。その中で

「先日、日本に行ったら、僕から直接呼吸法を教わったと宣伝している瞑想法の講師の広告を目にしたんだけど、その男性に会ったことないんだよね」と笑っておっしゃっていました(笑)「それだけ僕の呼吸法が有名になったということなんだろうけど」と(笑)

皆さま、お気をつけくださいね(笑)

また、ワイル先生は、午前中しか、PCやスマホなどのIT機器を使わないそうです。心の健康と、より良質な睡眠のためなんだそうです。さすが、徹底していますね。

ウォール先生は、ご自身がMS多発性硬化症)を発症し、治ることはないと言われたものの、ご自身の食事を変えることで、治してしまった方です。

その時の食事法の汎用性?有用性を検証するための臨床試験を多く行っています。その結果についてまとめられた書籍の執筆もされています。

彼女の推奨する食事法によって、彼女の患者さん達がどのような経過をたどっているかをビデオにしたものを、こちらからご覧いただけます。

今回のカンファレンスでは、そのビデオを見せてくださいましたが、驚くべき効果です。

多発性硬化症だけでなく、他の脳神経性の自己免疫疾患に有効な食事とライフスタイルについても具体的にご紹介くださいました。

もっと詳しく知りたいと思い、早速、彼女の著書を注文してしまいました(笑)

二日目のテーマ

二日目のテーマで面白かったのは、次の2つのレクチャーでした。

  1. デイヴィッド・ルードヴィッヒ医師による低糖質ダイエットに関するリサーチ
  2. マークハイマン医師とルードヴィッヒ医師の対談

さきほど終了したばかりです(笑)

ルードヴィッヒ医師は、食品会社からいっさいの資金援助を避け、独立した立場でリサーチを行っている博士です。

今回のメインのお話は、低糖質ダイエットの是非についてでした。

結論は

  • バイオ個性が重要(低糖質ダイエットに反応しない人もいる)
  • カロリーに着目してはいけない
  • 食事法に関する臨床研究は、2週間以上続けているものでなければ意味がない
  • 代謝に関係する食事法の臨床研究なら少なくとも1か月必要
  • 行動変容に関する食事法の研究なら半年間はフォローアップが必要

短期間(1週間など)に行われた研究は、体内のホルモンが対応途中のため正しい結果が得られていないこと等、興味深かったです。

また、

健康な人が行うべき食事法と、肥満症や糖尿病、自己免疫疾患などの病気を発症している人が行うべき食事法は異なる

こと等、健康な人が行うことによる弊害・悪影響などについて、あらためて、データで示してくださり、これからも確信をもって皆さんにお伝えすることができます。

機能性医療で成果を上げているマーク・ハイマン医師が対談に加わりました。ハイマン医師とルードヴィッヒ医師の、食事に対するアプローチは異なるので、面白かったです。

ハイマン医師は、ご自身をホリスティックな医者と呼んでいます。(彼はIINの常任の講師です)

食事は、一番最初に取り組むべき薬

だとおっしゃいました。

彼は、今も外来で患者さんを診ているのですが、医者という立場を活用して、患者さん達の食事やライフスタイルに関する情報も面談時に聞き取り、食事・ライフスタイル・仕事・環境等と病院にいらした症状や病気との関係性についてデータを蓄積されていらっしゃいます。

また、食事によって病気を改善させるためには、現状の食品栽培や食品流通、食品加工のシステムも変えなければいけないというお話もされました。

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