ジャン・ミッシェル・フォロンの作品展に行ってきました

2024/09/20/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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ここ数年、実家のある静岡県と自宅のある東京とを行ったり来たりする生活をしています。実家のある街は調度いい感じにド田舎なので、自然に囲まれ土や木や花にふれ、野菜や果物を庭で育てる生活をしています。

一方で、東京にいる時は、できるだけ文明が感じられる場所へ行きたくなります(笑)

そのため、東京に戻ると直ぐに家からあまり遠くない範囲で、興味のある展示などを行っている博物館や美術館をチェックすることが、生活の一部になりつつあります。

そんな中、東京ステーションギャラリーで、フォロンの作品展が行われていることを知り、出かけてきました。

フォロンの絵をニューヨーカー誌やタイム誌の表紙のイラストでご覧になったことがある人も多いのではないかと思います。

帽子をかぶりマントを着た男性がさまざまな場所にいるイラストなどは、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

展示作品の撮影は禁止でしたが、撮影が許されていたポスターの写真を下に掲載します。

フォロンは、自分の作品を「ブラックジョーク」ではなく「ホワイトジョーク」だと言っていらしたようですが、米国とソ連の冷戦時代に描かれた作品には、思わず「あ”っ」と言ってしまうなものもありました。

でも大半は「嫌みのない皮肉」的なものです。

また、人間の本質を問うような作品(イラスト、彫刻、コラージュ)、考え込まされてしまうような作品が多いです。

わたしの中では、小学生の時に、母の画集の中に「ルネ・マグリット」を見つけ、その不可思議な魅力にひきつけられたのと同じベクトル上にフォロンの作品はあります。そして、今回、フォロンの経歴を改めて初めて読み、フォロンがマグリットに影響を受けたことがあると知り、ものすごく腑に落ちました。

白か黒かで言えば、マグリットは黒で、フォロンは確かに白ですが・・(笑)

作品にタイトルがつけられていない「無題」とされている作品が圧倒的に多かったです。

でも、作品の中に何やらフォロンがフランス語でメッセージなのかメモなのかを書いている作品が多く存在していました。

作品の横の説明ボードには何の記載もありませんでしたから、顔を作品に近づけて、米粒のような小さな文字で書かれている、その言葉を読み取ろうとがんばってみました。しかし、わたしのフランス語と言えば、大学時代に1年間学んだだけでしたし、多くのことが忘却のかなたです。それでも、分る単語を広い集めて、たぶん、こんなメッセージなのだろうと理解できたものもあれば、当然、まったくさっぱり理解不能なものもありました。

言葉の意味が分かると、不可解なフォロンの作品の意図していることが分るものが多かったので、やはり、展示の主催者は、例えその作品にタイトルが無かったとしても、作品中に作者が書き込んでいるメッセージがあるものは、横の説明ボードに記載しておいていただけると、非常に親切なのにと心から思いました。

作品の中にひとつだけ、まるで絵日記のように、イラストの下に長文が書かれているものがありました。それは、ラッキーなことにたまたま偶然そこに居合わせたフランス人?と思われる人が小声で日本語にしてくださったので、丸わかりでした(笑)もちろん、横のボードには何の説明もありませんでした。

異常にたくさんのキーが描かれているタイプライターの絵がありました。もちろん、横のボードには何の説明もありません。

よく見ると、複数回も描かれているアルファベットのキーがいくつかあります。そのため、もしかしたら、このキーの配列にはメッセージが隠れているのではないか、フォロンならやりかねないと思い、長い間、じーーーーっと見つめ続けていました。

すると、文章ではないのですが、LONDONとか、PARISとか、HELLOと綴られている箇所があることに気がつきました。そして、右下のキーは、ちゃんとFOLONの並びになっているではありませんか!

ひとり心の中で小躍り(笑)

次の3枚のはがきを記念に購入しました。2枚づつ(笑)。1枚は記念に1枚は誰かへのメッセージカードに使えたらと・・

3階の展示室から2階、1階へと降りる際、エレベータも使えますが、階段も使えます。

階段を使うと昔のままの東京駅の姿を見ることができます。

また、赤いレンガもむき出しです。

特別記念物なので、触らないようにとの注意書きはありますが、感動します。

心の栄養をたっぷりもらった2時間でした。

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