ドキュメンタリー・フィルム『モンサントの不自然な食べもの』を観てきました

2013/11/17/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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背筋が寒くなるフィルム

DVDの発売記念として再上映された『モンサントの不自然な食べもの』を観てきました。

もちろん、モンサントという企業を糾弾するために創られたドキュメンタリー・フィルム(ノンフィクションとも違う)ですから、見解に偏りがあるだろうことを想定して観に行きました。しかし、それを考慮したとしても、背筋が寒くなるフィルムでした。

何に背筋が寒くなったかと言えば、遺伝子組み換えジャガイモを2年間与えられたネズミが体中腫瘍まみれになって、体の形状すら判らないくらい、醜く歪んでしまった映像をみたからではありません。

無機質な意図

モンサントという企業が世界中の政府や研究機関に持つ影響力と彼等の無機質な意図に背筋が寒くなりました。

モンサント社の元社員が、米国食品医薬品局(FDA)で食品の安全性を審査する検査官になっていたり、モンサント社に天下りしている政府関係者のなんと多いことか。そんな癒着関係の中で、公平な審査のために必要な、審査機関の独立性が保たれるとはとても思われません。モンサントの人間が、モンサントの製品を審査して、承認しているようなものです。だから、米国は先進国で唯一、食品が、遺伝子組み換え食品であることを食品表示できない国なんですね。そんな法律は通らないように、政府内にいるモンサントの元社員ががんばっているんですね。

そして、信じられないことに、第三者機関の研究所や大学の研究者が、モンサントに不都合なデータを発表すれば、背後から手を回して、そうした科学者の仕事を奪い、権威を奪い、評判を失墜させる。米国内の研究者だけでなく、ヨーロッパの研究者についても、そうできる力を持っているということに震撼しました。

食品表示基準

我が国日本はどうかと言うと、一応、遺伝子組み換え食品についての表示義務があります。しかしそれは、遺伝子組み換え食品が主原料である場合のみです。また、主原料であっても、醤油、油、食品添加物など、元の姿が残っていないような、加工食品には、表示義務はありません。

例えば、お菓子やパッケージのサンドイッチやファストフード店などで使われている、マーガリン。マーガリン自体が危険なトランス脂肪酸90%超ということだけでなく、マーガリンを作る時に使用される植物油が、遺伝子組み換え大豆から作られていることは、容易に想像がつきます。

ショートニング植物油脂と記載されているものも同様です。

また、お菓子類やコーヒーのクリームシロップも、遺伝子組み換えトウモロコシから作られる果糖がほとんどです。米国のビートの種(たね)は既に全て遺伝子組み換え種だということですから、ビートを原料とする米国製の果糖や糖質、シロップは、確実に遺伝子組み換えです。

普通のサラダ油に使われる菜種もほぼ全部遺伝子組み換え種ですし、キャノラー油を作るキャノール種は、菜種を遺伝子組み換えしてそもそも作った種ですから、初めから自然に存在する種ではないので、キャノラー油と書かれていたら、それは、遺伝子組み換え油と同義だと思って良いものです。

EUは、加工食品の0.9%以上に遺伝子組み換え原料を使用しているものは全て、元の姿があってもなくても、「遺伝子組み換え」と表示しなければならず、そうしたら誰も買わなくなってしまったので、結果として、遺伝子組み換え原料を使った加工食品は、まったく売られていないのだそうです。皆無。ヨーロッパ人、素晴らしいです。

遺伝子組換え種と自然種の交配による汚染

TPPで、米国とどのような交渉になるか判りませんが、負ければ、遺伝子組み換え食品が怒涛のように輸入されてくるのでしょうね。

怖いのは、そうした遺伝子組み換え作物と、そうでない作物が、自然交配してしまうことです。農家も知らない内に、いつの間にか、自然栽培で作っていたはずの作物の遺伝子が、変更されてしまっている危険性だってあります。

既に、米国の隣国、メキシコで起きている事実です。もうだれにも止められません。

遺伝子組み換え作物と農薬栽培の作物、どっちが安全?

遺伝子組み換え作物は、ある特定の害虫に強い遺伝子を組み込まれた作物です。

しかし害虫も進化をし続けていて、既に、遺伝子組み換え作物に組み込まれている毒素に負けない害虫が誕生してきているのだそうです。

そこで、モンサントは、更に強い毒素を遺伝子に組み込んだ新種を発表しています。まるでイタチごっこですね。

遺伝子組み換え作物が増えれば増えるほど、それに抗体を持つ、害虫や病原菌が増え、更にそれよりも強い毒をもった遺伝子組み換え食品が開発され、害虫や病原菌も更に強く進化していく。で、私達が体に取り込む毒素もどんどん濃度が高く、種類も多くなっていく。

つまり、農薬として外から作物にかけるのと、毒素として遺伝子の中に組み入れてしまうのと、どっちがより安全かという、非常にくだらない究極の選択となるわけです。

『世界が食べられなくなる日』というドキュメンタリー・フィルムがこの後、制作されていますが、たぶん、このままモンサントの独占が続けば、その日は、あまり遠くないように思います。

遺伝子組み換え食品の安全性評価基準とは

遺伝子組み換え食品の安全性は、3か月間のみの試験で、判定されるのだそうです。つまり、3か月間その食品を実験動物に与え続けて、何も起こらなければ、安全という判断なのだそうです。

「ただちに健康に影響はない」という、どこかで聞いたことのある台詞のとおりの安全基準なんですね。長期的な影響は無視。

腫瘍まみれになったネズミは2年間食べ続けた結果です。ネズミの寿命は約5年だそうです。私達人間も、遺伝子組み換え食品を、今のペースで一生食べ続けたら、ただちに健康に影響はなくても、30歳を超える頃、体中、癌まみれになって、体の形状も奇形に歪んでくる?可能性があるということですよね。

消費者として何ができるのか、真剣に考えるべき問題です。

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