「世に雑草という草はない」が雑草を抜きつつ思うこと

2023/04/19/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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雑草抜きが日課

父が他界してから一人暮らしとなった母の様子を見に実家へ通うようになって数年が経ちました。その間、母の手術入院があったり、コロナ禍があり、実家で過ごす時間が今までよりも長くなり、庭の手入れを手伝うことも多くなりました。

父の生前には、家のことは母に任せきりで、私は盆暮正月に帰省するくらいでしたし、帰省した時にも庭の手入れを手伝うことはありませんでした。気にかけたことすらありませんでした。

もちろん年に2回植木屋さんに手入れをしていただいていますが、雑草はそれでは間に合いません。

だからと言って、除草剤を撒くという選択肢は私と母にはありません。庭には山鳩も蟻もミツバチも蜘蛛もカマキリも、その他諸々の昆虫や生き物が棲んでいますから、それはしたくないのです。

雑草を抜いていると様々なことを考えます。

あらためて気づくことなどもあり、そんなことをここに書いておこうと思い立ちました。

雑草にも季節がある

雑草は、3月頃から生え始め、10月過ぎまで成長し続けます。今まで敢えて思うまでもなく、雑草は常に雑草なのだと思っていました。

しかし、雑草抜きを始めて、他の草花と同じように雑草にも季節があるということに気がつきました。考えてみればあたり前のことなのですが、そこまで思いが及ぶことが今までありませんでした。

「世に雑草という草はない」

と、おっしゃった牧野富太郎先生から「あたり前だ!」と一喝されてしまいそうですが(笑)。

3月頃にたくさん生える雑草が5月頃に見えなくなったかと思うと、別の雑草が優勢になって、季節が動くのにつれて様々な雑草が増えては減り、多種多様な雑草の変遷が起こることに感動します。

もちろん、ずーーーっと居る子もいます(笑)「あなた、まだ居るの?すごいね」と話かけたりして(笑)ちなみに、冒頭の写真の、お米粒ほどの大きさの紫色の花をつける子がそれです。抜いても抜いてもずーーーと居ます(笑)

雑草にはそれぞれの生存戦略がある

雑草を抜くからには、今後も増えて欲しくないので、可哀想ですが根っこから抜かなくてはなりません。まさしく「根こそぎ」「根絶やし」が目標です。

すると、雑草たちの生存戦略が見えてきます。

私が勝手に分類したところでは、次のタイプがいることがわかりました。

  • 種で増える/根を伸ばして増える/花をつける
  • ひっぱっても切れない強い茎/ひっぱると直ぐに切れる茎
  • 横に広がって伸びる/縦に細く伸びる
  • 緑色/周囲の色に同化

種で増える子は自力でバラまいているようですが、花をつける子は虫に頼っているのではないかと想像しています。根で増える子は根を遠くまで伸ばしているので一網打尽にするのが難しいタイプです。地上の見えるところを刈っても効果のないタイプです。

ひっぱっても切れない強い茎の子は、ひっぱると根もくっついて来るので比較的根絶やしにしやすいのですが、ひっぱると直ぐに切れる茎の子は、トカゲのしっぽの様に茎を切らせて根を残すという戦略なんだと思います。なので、ねじり鎌で根を獲らないとなりません。

このタイプに「ドクダミ」が入ります。ドクダミは根で増えて、茎をひっぱると直ぐ切れてしまうので殲滅するのはほぼ不可能です。ドクダミもハーブティにする程度にほどほどに増えてくれればありがたいのですが、繁殖力が爆発的なので、手に負えない迷惑な雑草です。

横に広がって伸びる雑草は目立つので見つけやすいのですが、縦に細く伸びるタイプは立って上から見ても周囲に同化してしまって気がつけないことが多いです。しゃがんで目線を低くして初めて居ることに気がつくこと多々。人間の目の機能の裏をかいた戦略ですね。

庭の進化論

進化論は、種(しゅ)の優劣を説明するものではなく、

「survival of the fittest」=環境に最も適応したものの生存

を説明した学説です。

そうした意味では、私や母に見つけられやすい雑草は実家の庭から減っていき、私や母に見つけられにくく、その季節を生き残った雑草が実家の庭で繁栄していくことになります。

それは、年々、雑草との戦いが熾烈になっていくことを意味しています。

雑草から見たら私はヒトラー

実家の庭は実家の所有物で、「庭に雑草が生えると景観が悪いから抜く」というのは人間の勝手な都合です。

雑草からしてみたら、人間がそこに家を建てる前から暮らしていた訳ですから、土地の所有権を主張したら勝てます。もともと住んでいた土地に勝手に人間が入り込んで、景観が悪いからと言って、立ち退け、なんなら皆殺しだと傍若無人な態度をとっているに過ぎません。

私がやっていることはヒトラーと同じだわ・・

そもそも雑草か、そうでないかの線引きも人間が勝手にしていることです。(ですね、牧野先生)

それを考えると、自分のしていることに申し訳なさを感じずにはいられません。申し訳なく感じながらも抜くんですけどね・・(苦笑)

で、お墓参りに行った際にも、お墓の周りの雑草を抜きながら、またふと、「ここはお寺さんよね。お寺さんで雑草を抜くのは殺生なんじゃないの?」と弟に言ってみると、弟は「なるほど・・う~ん」とうなったまま黙ってしまいました。でも抜きましたけどね(笑)

トーベ・ヤンソンの絵の植物は実在した?

ムーミンの作者トーベ・ヤンソンの絵画「Party in the City」に描かれている植物、ほんの片隅に描かれているだけの植物がなぜか私の記憶の中で鮮明にありました。

写実的な絵ではありませんし、そもそも「絵」ですから、そこに描かれている植物が本当にその色をしているとは思っていませんでした。

しかし、真夏の実家の庭で優勢となった雑草のひとつが、あまりにトーベの絵の植物に似ていて驚きました。「あれは実は写実的な絵だったのか?」「あなた実在したのね!」

この子はとても不思議な子で、成長と共に形状と色がどんどん変化していきます。根で増えるタイプの子かと思いきや、季節も終わりに近づくと葉の裏側に白い粘液に包まれた胞子をたくさんつけます。この子は、根と胞子の両方で増える戦略のようです。

今年の夏にもしまた増殖してきたら(きっとする、笑)、写真を撮ろうと思います。

蜂の偵察・監視対象から外される

満開のブルーベリーの花のブッシュの中で、ミツバチが盛んに働いています。

毎年、このブルーベリーの木の下の雑草を抜いていると、1~2匹のミツバチが私の偵察と監視のためにやってきて、私の周囲を常にブンブンと飛びまわります。

しかし、今年は、誰も来ません。

「こいつは雑草を抜くだけで何もしない」だから、偵察と監視の必要がないと学習し、偵察・監視対象者から外されたのでしょうか。

もしそうだとしたら、嬉しいような寂しいような・・。

蜂は、人間を個体識別できるのかもしれませんね。

蜘蛛はヒトの言葉が分かる

数年前に、ヒトが通る庭の通路に巣をかける蜘蛛に、

「ここはヒトが通るたびに巣を壊されてしまうから、
ここじゃなくて植え込みの方に巣をかけなさい」

と言い聞かせたところ、通路に巣をかけなくなったということを『私と蜘蛛の距離感』に書きました。

それ以来、今に至るまで、その通路に蜘蛛が巣をかけることはありません。

そして今年、近所の庭に住む蜘蛛が、うちの庭との間の狭い通路に巣をかけていたので同じことを言って聞かせたところ、後日、そこを通ったら巣はありませんでした。

蜘蛛は絶対、ヒトの言葉が分かると思います。

ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス

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