バイオ個性で食べる、心と体をつなぐホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。
知ってました?オリーブって、聖書に出てくる果物なんですよ。
56回も出てくるんです。
ノアの方舟で、洪水に襲われた世界から、水がひいたかどうかを調べるためにノアが鳩を放つのですが、7日目の夕方、鳩がくわえて戻ってきたのが、オリーブの若葉でした。
「鳩は夕方になって彼の許に帰ってきた。すると見よ。むしり取ったばかりのオリーブの若葉がそのくちばしにあるではないか。それで、ノアは地から水が引いたのを知った。」(創世記8:11)
また、オリーブの実からオイルを搾って様々なことに使っていたことが分かります。
特に、神様にお供えする生贄(肉)が貧しくて手に入れられない人は、小麦粉にオリーブオイルを混ぜ、イーストを入れずに焼いたパンを代りにしても良いと、聖書内の様々な記に書かれています。
「最良の小麦粉で、イーストを入れない丸いパンと、イーストを入れずオリーブオイルを混ぜ込んで焼いた厚いパンと、イーストを入れずにオリーブオイルを塗って焼いた薄いパンを作ります。」(出エジプト記29:2)
そのパンのうち、感謝のためにお供えするパンには、オリーブオイルを使い、罪を懺悔するためにお供えするパンにはオリーブオイルを使ってはいけない等も書かれています。(レビ記5:11、7:12など)
オリーブの効能については、
「川のほとり、その両岸には、あらゆる果樹が生長し、その葉も枯れず、実も絶えることがなく、毎月、新しい実をつける。その水が聖所から流れでているからである。その実は食物となり、その葉は薬となる」(エゼキエル書47:12)
と書かれています。
オリーブオイルの効能については、既に、多くの文献が述べている通り、悪玉コレステロールの減少や免疫細胞の活性化、高血圧改善、心疾患予防、血糖値改善など様々な抗酸化作用があることが示されています。また、ビタミンEの含有量が多いことから、お肌の健康にとっても効果が示されています。
私はオリーブオイルを顔にも体にも塗っています(笑)。
でも今回は、「薬となる」と聖書に書かれているオリーブの葉っぱについてお伝えします。
薬になるオリーブの葉っぱ
実際、地中海地域では、オリーブの実や実から採れるオイルを食事に用いるだけでなく、聖書の時代から現代に至るまで、オリーブの葉を煎じてお茶にして飲む習慣があるようです。
オリーブの葉は健康茶として、あるいは、粉末にして解熱剤や抗菌薬など民間薬として用いられています。古代ではマラリヤの治療薬としても用いられたそうです。
近年、オリーブの葉に含まれているオレウロペインと呼ばれるポリフェノール(抗酸化物質)に免疫細胞を活性化する効能があることが発見されてから、多くの研究がなされています。
PubMedで検索すると、「オレウロペイン」と入力するだけで、オレウロペインと関連して発表されている分野のキーワードがこんな風に表れてきます。むちゃくちゃ多いですよね。
あまりに多いので、参考文献としていつものように最後に一覧にするのを諦めました(笑)
ご関心のある方は、上記のように検索していただけば、裏付けとなる論文が簡単に見つかりますので、是非。
癌予防効果への期待
乳がんと大腸がんに関する研究が多く行われているようです。
オリーブの葉を食べることで、これらの癌を予防できる可能性が期待できるとのことです。
生活習慣病予防と改善
心疾患、脳梗塞、高血圧などの生活習慣病のリスクを低下させることが期待されています。
バクテリア(菌)あるいはウィルスによる病気の治癒
オリーブの葉には、オレウロペインだけでなく、やはり殺菌・解熱作用があるヒドロキシチロソールというポリフェノールも含まれています。
そのため、肺炎や結核、インフルエンザ、B型肝炎や髄膜炎、性病(淋病やヘルペス)などの治癒に効果があると期待されています。
また、こうした成分を利用して、手術後の感染症予防に、オリーブ茶あるいはオリーブの葉の抽出液(エクストラクト)を用いることも検討されているようです。
美肌効果・シミ予防
オレウロペインにはコラーゲンの生成を助ける働きもあります。
加え、オレウロペインの抗酸化作用がシミの原因となるメラニンの生成を抑えてくれるそうですよ。
オリーブに限らず、紫外線の多い地域の食物は、紫外線から自らを守る成分をたくさんもっています。
なので、そうした食物を食べることで、私達もその恩恵にあずかることができると統合食養(ホリスティック栄養)学では考えます。
オリーブ茶
飲み方:
乾燥したオリーブの葉: 15-20枚
葉をポットに入れて10分ほど煮出します。
国産で、かつ、有機あるいは自然栽培のオリーブの葉の入手先について、いろいろ探していたところ、「良い食品を作る会」さんのイベントで、偶然、小豆島の「ヤマヒサ」さんのオリーブの葉茶に出会いました。
その時の様子は、『「良い食品を作る会」さんのイベントに行ってきました。』をご覧ください。
まさしくセレンディピティと言える出会い。
お茶の試飲もさせていただきました。オレウロペインの渋味がちゃんと感じられるお茶です。(渋味が強いほどポリフェノールの含有量が高い)
大抵は、オリーブの実を採るために育てているオリーブの樹から、葉も収穫していることが多いようですが、ヤマヒサさんでは、茶葉を採るための樹と実を採るための樹を、別々に育てているそうです。
そのため、お茶にしているオリーブの葉は、その年の若葉です。日本茶でいうところの新茶と同じですね。そのため、中に入っているオリーブの葉は、煮出してお茶にするだけでなく、ハーブとしてお料理にも使えます。
なお、ヤマヒサさんのオリーブ茶は、ティーバッグに入っていて、既に粉末になっていましたが、私は袋から茶葉を出して煮出してみました。
ヤマヒサさんのオリーブ茶は若葉を使っているので、沸騰後2-3分煮出せばOKです。
こんな感じになりました。煮出しているのに綺麗なオリーブグリーンを保っているのは、抗酸化力なのか若葉だからなのか。きっとその両方ですね。
お好みでレモンやハチミツを入れてお召し上がりください。
公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。
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ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング
参考:聖書に出てくる食べ物の効能
『無花果 – 死に際のヒゼキア王を救ったフルーツ』
『清涼感だけじゃないっ!ミントの力(放射線療法から体を守ってくれるかも)』
『知ってるようで知らないメディカルハーブ・ディルの効能はお料理で』
『大腸がんの増殖を抑制したアラブ王室御用達のスーパーフルーツ、デイツ』