ヘルスコーチが教える高脂肪チーズと認知症の不思議な関係|良いの悪いのどっちなの?

2026/03/10/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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健康に関する文脈の中では、高脂肪食品は大抵、悪者です。

避けるべきもの、できるだけ少なく食べる方が健康に良いというニュアンスで語られることの多い食品です。

でも、2025年12月に発表された、スウェーデンのマルメ市の住民約28,000人を対象に25年超追跡調査した研究では、面白い結果が報告されています。

この研究では、高脂肪チーズ&クリームと次の認知機能疾患との関係を解析しています。

  • 認知症
  • アルツハイマー病
  • 血管性認知症

更に、アルツハイマー病の発症リスクを高める遺伝タイプである「APOE-e4の有無による影響についても解析しています。

なお、裏付けとなる研究論文は、最後に参考文献として一覧にしています。

高脂肪のチーズとは、脂肪分を20%以上含むチーズを指します。

モツァレラ、リコッタ、カテージチーズなどを除く、ほぼ全てのナチュラルチーズ(エダム、チェダー、ブリー、カマンベール、パルメザンなど)がこれに該当します。

高脂肪チーズを1日に15g未満しか食べない人と比較して、1日に50g以上食べる人には次の傾向がありました。

  • 全原因認知症リスク・・・13%低下(0.87倍)
  • 血管性認知症リスク・・・29%低下(0.71倍)
  • APOE-e4 保因者・・・アルツハイマー病リスクと逆相関(食べる量が多いほどリスクが低下)

高脂肪のチーズを食べる方が認知症予防になることが示されたんです!

高脂肪クリームとは、脂肪分を30%超含むクリームを指します。

高脂肪のクリームをまったく食べない人と比較して、1日に20g以上食べる習慣のある人には、次の傾向がありました。

  • 全原因認知症リスク・・・16%低下(0.84倍)
  • アルツハイマー病&血管性認知症リスク・・・逆相関(食べる量が多いほどリスク低下)

クリームも、高脂肪のクリームを食べる方が認知症予防になることが示されました。

次の乳製品と、全原因認知症のリスクとの間に有意な関連性は確認できませんでした。

  • 低脂肪チーズ
  • 低脂肪クリーム
  • 牛乳(高脂肪および低脂肪)
  • 発酵乳/ヨーグルト(高脂肪および低脂肪)
  • バター

発酵乳(ヨーグルト)とバターに関連性が確認されなかったのは、ちょっと意外です。

この結果を解釈すると、高脂肪の牛乳の脂肪分は約4%程度ですから、その程度の脂肪量には効果がないことになります。

一方、バターのように脂肪分が80%以上になっても効果がないとなると、

認知症予防に最適な乳脂肪の割合は
20%~80%

と、いえそうです。

また、発酵に関しても、ヨーグルトは乳酸菌やビフィズス菌で発酵させますが、チーズは乳酸菌とレンネット(酵素)で固めて熟成させます。

乳酸菌で発酵して水切りをしないヨーグルトよりも、乳酸菌とレンネット(酵素)で固めて水切りをするチーズ(そのため脂肪分はチーズの方が凝縮される)に効果があるということは、認知症予防には、乳酸菌は関係ないということなのでしょうか・・?

乳酸菌よりも高脂肪であることの方が認知症予防に効果があるということなのかもしれませんね。

研究者は、「因果関係があるというのには限界がある」と断った上で次の傾向があることは確かであると述べています。

「高脂肪チーズと高脂肪クリームの摂取量が多いほど、
全原因認知症のリスクが低下する」

では、今回のスウェーデンの調査結果を日本に住む人にそのまま当てはめられるかといえば、ソフィアウッズの見解としては「NO」です。

現状の日本で、

「高脂肪のチーズやクリームが認知症予防になるからたくさん食べましょう」

とは、決して言えません。

なぜなら・・・

今回調査の対象となったスウェーデンの人たちが日々口にしている乳製品は、日本の一般的な乳製品とは多方面に異なるからです。

・・・・・

・・・

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Sophiawoods 公認統合食養ヘルスコーチ/国際ヘルスコーチ
森智世(もりちせ) | ソフィアウッズ・インスティテュート代表 米国代替医療協会(AADP)公認ホリスティック・ヘルスコーチ、女子栄養大学 食生活指導士、経営学修士(MBA)、ジョンズホプキンス大学「健康と化学物質」修了、コロラド大学「共生細菌学」修了、カンタベリー大学「精神栄養学」修了 ひとりひとりのバイオ個性に着目する統合食養学に沿って、主に働く女性のウェルビーイングを支援するヘルスコーチとして活動中 長期に渡り過ごした米国やヨーロッパの情報を一早く取入れ、最新食物科学・疫学・臨床研究に基づく情報発信、資格取得講座企画運営、法人向けセミナーなど提供