人間関係で損をしない秘訣

2024/12/03/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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この人を信頼して仲間と考えてよいのか、それとも、その信頼を裏切るような人なのか、実際に会った人でもなかなか直ぐには判断がつかないことですが、ましてや、ネット上で知り合った人については、その判断が更に難しくなるように思います。

そんなとき、何を基準に信頼する・しないを決めると間違わない確率が高くなるのか、アメリカのペンシルベニア大学が『ネイチャー』誌に「評判と協調性」に関する論文を発表していました。

その研究者たちとのインタビューの内容がペンシルベニア大学のホームページに掲載されていて、分りやすく興味深かったので、和訳要約してお伝えします。

なお、裏付けとなる研究論文は、最後に参考文献として一覧にしています。

「情けは人のためならず」

と、いう諺があります。

誰かに優しくすることは、その誰かのためではなく、自分自身のため(利益)になるという意味です。

そこから、「間接互恵理論」は、次のように説きます。

他人を助けることで良い評判を得た人
第三者から報われる可能性が高くなる

でも、多くの人たちから信頼を得られるかは、その評判にどれだけ多くの人が同意できるかに依ります。

ペンシルベニア大学生物学教授ジョシュア・B・プロトキン博士の研究室に所属するポスト博士課程研究員のテイラー・A・ケシンジャー博士は「間接互恵性」を次のように説明しています。

「『マリがわたしに優しくしてくれたから、わたしもマリに優しくする。』

と、いうことではなく、

『わたしが好ましい印象をもっているジャシュに対して、マリは優しかった。
だから、わたしはマリに優しくする。』

と、いうものです。」

11月にご結婚を報告された高畑充希さんと岡田将生さんが、テレビのワイドショーのインタビューで、「多くの共通の友人が高畑さんのことをとても良く言っていたので、高畑さんには会ったことはなかったけれども、とても良い印象をもっていた」と岡田さんがおっしゃっていましたね。間接互恵性ですね(笑)

「協調性」に関する理論的研究の協働チームを率いている、ペンシルベニア大学生物学教授ジョシュア・B・プロトキン博士の研究室に所属するポスト博士課程研究員の川勝真理博士は次のように説明します。

「これまでの典型的な理論モデルでは、
1つの行動がその人の評判を決定すると想定されていました。
しかし、私たちが誰かの評判を決める過程には、
もっと微妙なニュアンスがあると思うのです。
私たちは、大抵、ある人がとったいくつかの行動を見て
それが主に良い行動だったのか悪い行動だったのかを考えます。」

プロトキン博士と共に「協調性」に関する理論的研究の協働チームを率いているプリンストン大学のコリーナ・タルニタ博士の研究室に所属する博士課程の学生セバスチャン・ミシェル=マタ氏は、「評判はさまざまな行動の集約である」という単純な考えにも疑問を抱いていました。

今日の世界、特にソーシャルメディアを用いれば、ある人の行為について、ひとつだけでなく多くの情報が入手できます。そこで、ミシェル=マタ氏は、情報豊富な環境下で、人は、どのように他人を評価するのかを明らかにすることを思いつきました。

今回の研究で用いたゲーム理論モデルは、「囚人のジレンマ」の簡易版として知られる「ワンショット寄付ゲーム(one-shot donation game)」です。

ちなみに、囚人のジレンマとは、次のような状況で決断するゲームです。

2人の囚人(AとB)が逮捕され、別々の部屋で尋問を受けます。隔離されているので、お互いの動向は分かりません。その時、自白するか黙秘するかによって次のように刑が決まります。

  • 二人とも黙秘すると懲役1年
  • 二人とも自白すると懲役2年
  • ひとりだけ自白/黙秘した場合、自白した方は釈放、黙秘した方は懲役3年

さて、自白した方が得か黙秘した方が得か・・・

この場合、二人とも黙秘することが最適解となります

でも、あなたが黙秘しても相手が自白すれば、あなただけが懲役3年を受けることになります。相手の動向がわからない中、あなたは相手を信頼して黙秘を続けることができるでしょうか、それとも先に裏切って自分だけ釈放されることを狙いますか?

これが囚人のジレンマです。

ワンショット寄付ゲームでは、各プレイヤーは、自分のパートナーを助けるか裏切るかを選びます

この時、パートナーが他のプレイヤーに対してどのような行動をとったのか、例えば、他のプレイヤーを助けたか裏切ったかをあなたは観察することができ、パートナーを助けるか助けないかの判断に反映させることができます。

これは、あなたのパートナーにとっても同じことです。あなたが他のプレーヤーに対してどのような行動をとったかによって、あなたを助けるか裏切るかを決めることができます。

ワンショット寄付ゲームを用いて、ヒトが、ある人の行為をいくつ見て、そのうちのいくつの悪い行為を許すことが、その人との協調関係を維持する上で最適か、あなたにとって有益かを、研究チームは数学的モデリングを通して示しました。

その結果の最適解(あなたにとってもパートナーにとっても有益な選択)は・・・・

・・・・・

・・・

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