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バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。
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仕事量は「1」
1日の中で座っている時間が長い人ほど、病気リスクが高くなることが発表されて以来、さまざまなところで、立って仕事をすることが推奨されてきました。
立ったままの会議とか、立ったまま仕事ができるデスクなどが販売されたり・・。
立っているだけでいいってほんとぉ~?
と、いうのが、わたしの最初のリアクションです。と、いうのも中学校の理科の授業で、「仕事量」について学んだ時に、立った状態も座った状態も仕事量は同じ「1」だと教わったことを覚えていたからです。
当時、その事実が衝撃的だったので記憶に残っているのです。
立っていても座っていても仕事量が同じであれば、立っている方が健康的だということに違和感を覚えたのです。
やっぱり立ってるだけじゃダメ
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そして、とうとう、やっぱり、ただ立っているだけでは健康効果がないことが証明されたのです!
オーストラリアのシドニー大学チャールズ・パーキンス・センターのマッケンジー・ウェアラブル研究ハブによって、イギリスの「UKバイオバンク」に登録されている83,013人の成人(平均年齢61.3歳、女性 55.6%)を対象とした研究が行われました。
手首に動作モニターを装着して、そこから得られたデータを基に、座位時間と立位時間の変化による心臓血管系の健康への影響を、平均6.9年間、追跡調査しています。
起立性循環器疾患との関係
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起立性循環器疾患とは、次のような疾患です。
- 起立性低血圧
- 静脈瘤
- 慢性静脈不全
- 静脈潰瘍
- など
立っていることの、これらの起立性循環器疾患の発症リスクへの影響は次の通りでした。
なお、静止時間とは、座位時間と立位時間を合わせた、動いていない時間を意味します。
- 1日の静止時間が12時間超・・・1時間当たり平均22%上昇
- 1日の座位時間が10時間超・・・1時間当たり平均26%上昇
- 1日の立位時間が2時間超・・・30分当たり11%上昇
この結果を見ると、立っている方が起立性循環器疾患のリスクがより高いことが判ります。
補足:起立性循環器疾患
ちなみに、起立性循環器疾患には、次の症状が含まれます。
- 起立性低血圧(OH)
- 起立性/体位性頻脈症候群(POTS)
- 血管迷走神経性失神(VVS)
- 起立直後性低血圧(INOH)
- 遅延性起立性低血圧(Delayed OH)
これらは米国では循環器疾患、つまり、心臓血管の病気と考えられています。
つまり、米国では、起立性調節障害は、起立性循環器疾患です。
日本では、起立性調節障害は、起立不耐性(自律神経の病気)と考えられていて、診断も担当科も異なります。
起立性循環器疾患のうち起立性頻脈症候群/体位性頻脈症候群(POTS)の改善法については、以前、IN YOU に寄稿したこちらの記事をご参照ください。
冠動脈性心疾患との関係
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心血管疾患とは、次のような疾患のことです。
- 冠動脈性心疾患
- 心不全
- 脳卒中
- など
立っていることの、これらの心血管疾患の発症リスクへの影響は次の通りでした。
- 1日の静止時間が12時間超・・・1時間当たり平均13%上昇
- 1日の座位時間が12時間超・・・1時間当たり平均15%上昇
- 立位時間との間に有意な関連なし
研究者は、次のように述べています。
「本研究により、立位時間が増えても、
長期的には心血管の健康の改善にはつながらず、
むしろ循環器系の問題のリスクが上昇することが分かった。」
座っている時間が長い人が、その時間を立っている時間に変更したとしても、例えば、座ってデスクで仕事をしていた人が立ったまま仕事をするようになったとしても、病気予防になるわけではなく、返って心疾患リスクを高めてしまう可能性まであるということです。
ただ立つのではなく〇を〇〇す
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研究者は次のようにも述べています。
「だからと言って、立ったままのデスクワークをやめて、
座った状態に戻すべきと言うわけではありません。
そうではなく、1日の中で体を動かす時間を増やす必要がある
ということを示しているのです。」
そして、次のことを心掛けると良いとアドバイスしています。
- 定期的に休憩を取る
- 歩き回る
- ウォーキングミーティングを行う
- 階段を使う
- 長距離を運転する時には定期的に休憩を取る
- 昼休みを利用してデスクから離れて体を動かす
- など
わずか6分でも良い
なお、同研究グループは、2024年初に発表した論文で、次のことを明らかにしています。
1日の座位時間が11時間を超える人が、
1日わずか6分の高強度の運動、または30分の中強度から高強度の運動
を行うだけで心血管疾患リスクを軽減できる
ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス
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統合食養学は、心の栄養、心に食べさせる食べ物が最も大切だと考える新しい栄養学です。統合食養学の心の4大栄養素のひとつは「運動」です。
運動という心の食べ物を適切に摂ることによって、心と体の両方が健康になると考えます。もちろん、栄養はバランスよく摂ることが大切ですから、残りの3つの心の食べ物も忘れずに摂らなくてはいけません。
ソフィアウッズ・インスティテュートのマインド・ボディ・メディシン講座セルフドクターコースで学びませんか?セルフドクターコースでは、あなたが食を通してご自身の主治医(セルフドクター)になるために、必要な知識とスキルを教えています。
心の4大栄養素についても学べますよ。
次回新学期は、3月です。講座でお会いしましょう。
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![](https://blog.sophiawoodsinstitute.com/wp/wp-content/uploads/2024/07/selfdoctor202503.jpg)
あるいは、もしおひとりで取り組むことに不安や難しさを感じるのでしたら、ヘルスコーチと、一度、話をしてみませんか?
公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。
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参考文献:
- “Device-measured stationary behaviour and cardiovascular and orthostatic circulatory disease incidence”, Matthew N Ahmadi, Pieter Coenen, Leon Straker, Emmanuel Stamatakis, International Journal of Epidemiology, Volume 53, Issue 6, December 2024, dyae136, https://doi.org/10.1093/ije/dyae136
ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング