
バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。
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目次
脳と体の強い結びつき
プラセボ効果という言葉を聞いたことがありますか?
偽薬効果と日本語で言われる現象です。
本物の薬を飲んだ時と同じ様な改善効果が、偽物の薬を本物だと信じた患者さんに現れる現象のことです。
そのため、医療の研究では、何かの薬や食品や手法の改善効果を検証する時には、このプラセボ効果(思い込み効果)以上の効果があるかどうかが、効果の真偽の判断基準になります。
ハーバード大学提携ベス・イスラエル・ディーコネス・メディカル・センターのプラセボ研究並びにセラピュティック・エンカウンター・プログラムの部長であるテッドJカプチャック医師の、プラセボ(偽薬)効果についてのインタビュー記事が面白かったので和訳要約してお伝えします。
「プラセボ効果は、
効果があると信じるポジティブ思考以上のものです。
それは、脳と体の間には、より強い結びつきがあることを示すものです。」
と、カプチャック先生は述べています。
脳の思い込みが体を癒す

プラセボ効果が起こるメカニズムは、まだ十分には理解されていません。
研究者達は、次の2つが主に関与していると考えています。
- エンドルフィンやセロトニンやドーパミンなど気分を改善する働きのある神経伝達物質を増加させる複雑な神経生物学的反応
- 気分、感情、自意識に関連する特定の脳領域の大きな活性化
これらの反応が同時に起こることで治療効果が生み出されると考えられています。
儀式が重要

「プラセボ効果とは、
脳が体に「状態は改善する」と、伝える手段です。」
そして、そのためには、脳が神経伝達物質を集約して放出するだけでなく、「医療行為」という儀式が必要だと、カプチャック先生は説明します。
「偽薬と比較して、その薬に効果があるかどうかを確認する研究では、
被験者は病気を改善するために準備された環境で治療を受けます。
特定の時間に病院を訪れ、医療の専門家の検査を受け、
治療されたり、特殊な薬を受け取ったりします。」
これらの一連の行動が儀式です。
あなたの脳は意識的にも無意識的にも病気の改善にとって必要な手当てが行われていると感じるため、こうした儀式が体の状態に対する脳の認識と受け止め方に大きな影響を与えます。
つまり、例えば、占い師の言っていることを信じ込ませるためには、占いの内容だけでなく、占い師がベールをかぶったり、バングルをじゃらじゃらつけていたり、水晶玉を撫でたりする一連の行為/儀式が重要だということになります。
話は反れますが、偽宗教にハマるのもこうした儀式効果が大きいのかもしれませんね・・・。
思い込みは治療を後押しする

こうした思い込み効果を活用して、既に、がん治療による痛みや疲労感や吐き気などの副作用の緩和ケアが行われているそうです。
確かに、肝臓に負担をかける鎮痛剤などの服用を減らせるのであれば、長期に渡る治療にとって体への負担は少なくなります。(化合物である薬は全て肝臓を通ります)
しかも、プラセボ効果は、多くの臨床試験で、通常の治療と同じ期間に渡って有効であることが示されています。それが12週間であろうと、6か月であろうと、または1年であろうともです。
偽物だと知っていても効果が現れる
今まで、プラセボ効果は、偽薬だと知らないから、本物の薬だと信じているから起こるのだと考えられてきました。
しかし、治療法や薬が偽物であると知らされても、プラセボ効果が現れることが新しい研究によって示されました。この方法はオープンラベル(非盲検)プラセボ試験と呼ばれています。
ジャーナル誌『ペイン(疼痛)』の2021年9月号に掲載された研究は、オープンラベルのプラセボ試験を用いた過敏性腸症候群(IBS)の治療について報告しています。
過敏性腸症候群(IBS)のケース
比較的重度のIBS症状を持つ約250人を無作為に次の2つのグループに分けて比較しています。
- 従来通りのプラセボ対照試験の形式に従い、被験者にどちらを渡しているかを伝えることなく、半数にペパーミントオイルを含む錠剤を、残りの半数にプラセボ(偽薬)を処方するグループ(ペパーミントオイルは、IBS症状の改善に効果があると考えられています。)
- それが偽薬であることを被験者に告げ、プラセボ(偽薬)だけを受け取るグループ
両方のグループ共に、1日3回、食事の30分前に錠剤を6週間服用してもらいました。
その結果、両方のグループで、大半の被験者のIBSの症状が、同程度に改善したことが報告されています。
腰痛、がん関連疲労、片頭痛、変形性膝関節症を対象に行われた、他のオープンラベルの研究においても、同様の結果が示されていると、カプチャック先生は言います。
「これは、今まで信じられていたプラセボ効果の発生の仕組みに対する
認識が大きく変わることを意味します。
多くの医師は、プラセボ効果を得るためには患者を欺くことが必要だ
と考えてきましたが、これらの調査結果は、
その認識が誤っている可能性を示唆しています。」
偽物だと判っていても騙される・・
偽物だと判っているのになぜ効果があるのか?
自分で自分にプラセボ効果を起こすことはできるのか?
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参考文献
- “The real power of placebos“, Matthew Solan, Executive Editor, Harvard Men’s Health Watch, December 1, 2022
ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング