【限定公開】どのお肉がどの病気と関係しているのか?|かかりやすい病気は肉の種類で異なる

2025/07/03/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

心と体をつなぐホリスティックな食事法について、
ニュースレター登録者限定のキャンペーン情報等も配信しています。
ご登録は、こちらから
もれなく統合食養学ホリスティック栄養学冊子が無料ダウンロードできます

お肉がパワーの源だという認識をもっている人は多いと思いますが、お肉の種類によっては、予防してくれる病気が違うって知っていましたか?

また、お肉はどれも食べ過ぎたら同じような病気の原因になると思っている人は多いと思いますが、お肉の種類によって起こりやすい病気の種類が違うって知っていましたか?

今回は、そんなお肉と病気との関係についてお伝えします。

2015年にWHOが赤肉とその加工食品(ハム・ソーセージなど)を発がん性物質に分類して以来、肉食ががんリスクを高めることは広く知られるようになりました。

赤肉とは、四つ足動物(牛・豚・羊・馬など)の肉を指す言葉です。脂肪の少ない赤身肉のことではありません。

詳しくは『お肉とがん』をご確認ください。

しかし、がん以外の病気との関係については、あまりよく分かっていませんでした。

そのため、英国オックスフォード大学は、英国バイオバンクの47万4,985人の成人データを用いて、肉を食べる量と病気の発症リスクについて分析を行った結果を2021年に発表しています。

今回は、その報告を要約してお伝えします。

赤肉(牛肉・豚肉)とその加工食品をそれほど食べない人と比較して、定期的に週3回以上食べる人は、1日に食べる量が70g増えるごとに次の疾患の発症リスクが上昇することが示されています。

  • 肺炎・・・1.31倍
  • 糖尿病・・・1.30倍
  • 憩室疾患・・・1.19倍
  • 虚血性心疾患・・・1.15倍
  • 大腸ポリープ・・・1.10倍

ちなみに、憩室疾患とは、消化管の壁の一部が外側に袋状に突出してしまう病気です。

鉄欠乏性貧血・・・加工されていない赤肉を食べる量が1日に50g増えるごとに、鉄欠乏性貧血の発症リスクが20%も低下することが示されています。

確かに、赤肉には鉄分が豊富に含まれています。

胆管がん・・・大規模コホート研究JPHC Studyに登録している9万人超を追跡調査した結果を国立がん研究センターが2019年に発表しています。赤肉を食べる量が多い男性では、胆管がんリスクが0.66倍(34%減)に低下することが示されています。なお、女性では関連性が見られませんでした。

研究者は「なぜこのような結果が得られたか、そのメカニズムについてははっきり分からない」と述べています。

白肉とは、鶏肉や魚を指す言葉です。今回の研究では、鶏肉を食べる頻度や量が調査されています。

鶏肉を1日に食べる量が30g増えるごとに次の疾患の発症リスクが上昇することが示されました。

  • 胃食道逆流症・・・1.17倍
  • 糖尿病・・・1.14倍
  • 胃炎および十二指腸炎・・・1.12倍
  • 胆のう疾患・・・1.11倍
  • 胆のう憩室疾患・・・1.10倍

鉄欠乏性貧血・・・赤肉と同様に、鶏肉も食べる量が1日に30g増えるごとに、鉄欠乏性貧血のリスクを17%も減少させました。

上に掲載した「鉄分の多い肉類」のリストには含まれていませんが、鶏肉のもも肉と手羽には、確かに1日に必要とする鉄分の10%以上が含まれています。(1日の必要量の10%以上を含む場合は「豊富」と表現できます)

牛肉や豚肉などと鶏肉でかかりやすい病気に違いがあるというのは面白いですね。

鉄欠乏性貧血を除いて、肉類は赤であろうと白であろうと、何かしらの病気と関係しているという報告は衝撃的です。

動物性タンパク質という視点で見ると、魚は、WHOは「少なくとも週に2食以上食べること」を推奨していますので、動物性タンパク質は、魚しか安心して食べることができないと、いうことでしょうか?

ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス

でも、魚には水銀マイクロプラスチック汚染の問題があります。植物性のタンパク質だって、例えば、大豆やナッツ類だってカドミウム汚染の問題があります。

本当に安心して食べられる食品は、もはや存在しない

というのが今の世の中の現実ではないでしょうか。

とはいえ、タンパク質を食べないという選択肢はありません。食べなければ生きてはいけません。

視野を広くして見る必要がありそうです。

例えば、今回の研究では、肉と一緒に食べる野菜の量についての調査はなされていません。

野菜は、さまざまな疾患予防効果をもっています。

食べる肉の量に対する野菜のバランスによって疾患リスクは異なります

わたしの今までのクライアントさんたちのプログラム開始当初のお肉と野菜のバランスからは、大抵の人は、自分で思っているほど肉の量に比べて十分な野菜を食べていないと言えます。

健康的な老化』でお伝えした通り、科学的な裏付けをもつ8つの食事法の中で最も健康的な老化と関連が高かったのは統合食養学を含むハーバード大学が考案したものでした。

今回お伝えした統計は統計として、食品の質を変え、食事のバランスを変えることで、身体機能も精神機能も認知機能も健康的に歳をとることは可能なんです。

公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。

もしおひとりで取り組むことに不安や難しさを感じるのでしたら、ヘルスコーチと、一度、話をしてみませんか?

プライベート・ヘルスコーチング・プログラムについて
お気軽にご相談ください。
初回相談を無料でお受けしています。

あるいは、ソフィアウッズ・インスティテュートのマインド・ボディ・メディシン講座セルフドクターコースで学びませんか?セルフドクターコースでは、あなたが食を通してご自身の主治医(セルフドクター)になるために、必要な知識とスキルを教えています。

新学期は、毎年3月と9月です。講座でお会いしましょう。

心と体をつないで健康と幸せを手に入れる
ニュースレターのご登録は、こちらから
統合食養学(ホリスティック栄養学)冊子が無料ダウンロードできます

参考文献

ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング