心と体はつながっている|骨密度・心疾患・糖尿病・免疫力には心の状態が関係している

2025/01/30/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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病(やまい)は気から

日々の生活の中には、心と体のつながり(マインド・ボディ・コネクション)を示す慣用句がいくつかあります。代表的なのは、「病は気から」ですね。

「病気」は、文字通り「気」が「病む」ことから始まると信じられてきました。

例えば、心配や不安なことがあると、食欲を失ったり、胃が痛くなったり、下痢気味になる人がいる一方で、ドカ食いしてしまう人もいます。

心の状態が、体の状態に影響していることを示す分かりやすい例です。

マインド(心)とボディ(体)がつながっているから起こる現象です。

あなたの心のあり方は、あなたの体のあり方に大きな影響力をもっています。

心と体のつながりは科学的に裏付けられる

実際に、かなり前から心と体のつながりは、科学的に明らかにされています。

例えば、

  • 適度な運動(特にウォーキング)が、うつ病を改善する
  • ヨガや適度な運動にストレス解消効果がある
  • 野菜を多く食べると情緒が安定する
  • などなど・・

一度はどこかで聞いたことがあるのではありませんか?

今回は、マインド・ボディ・コネクションの存在を裏付けた研究についてお伝えします。

なお、裏付けとなっている研究論文は、最後に参考文献として一覧にしています。

ストレスが心と体を蝕むことは、よくご存知だと思います。

米国のウィスコンシン大学マジソン校の研究者は、あなたのストレス反応に対する受け止め方が、ストレスそのものよりも体にネガティブな影響をもたらす大きな原因になることを明らかにしています。

この研究では、3万人の成人米国人を8年間追跡調査しています。

ストレス反応を有害だと思わない人と比較し、ストレス反応は有害だと思っている人では、死亡率が43%以上も高いことを明らかにしました。

ストレス反応とは、ストレスを受けた時に体に起こる、心拍の上昇や冷や汗や筋肉のこわばりなどです。

ストレス反応が特に有害だと思わない人の死亡率は、ストレスのない人とほぼ同じだったことが示されています。

ちなみに、どうしたらストレス反応を悪いものだと思わずに済むのかなど、ストレスと仲良くなる方法については、セルフドクターコースで学べます。

「人生に対する満足度」について、60歳以上の女性を10年間に渡りアンケート調査によって追跡調査したフィンランドの研究は、次の傾向を明らかにしています。

  • 調査開始時において、人生への満足度が低かった女性と比較し、人生への高い満足度を示していた女性の骨密度は、52%高かった
  • その後10年の間に、人生に対する満足度が上昇した女性と比較し、満足度が低下した女性の骨密度が、85%減少した

ちなみに、10年間の加齢に伴う骨密度の減少率は平均して4%でしたから、加齢よりも、人生への満足度の方が、大きく骨密度に影響を与えるということですね。

3週間にわたるインタビューを通して、参加者の思考の癖(ポジティブ思考かネガティブ思考か)を調査した後に、鼻スプレーを用いて参加者を風邪ウイルス(リノウイルス)に感染させ、その後の体の反応を調査した研究があります。

ポジティブ思考が低い参加者と比較し、ポジティブ思考の参加者では、風邪を発症した人の割合が3分の1だったと報告されています。

「ポジティブな人は、風邪をひかない」

ポジティブ思考の人は、心の免疫力が高いと言われますが、体の免疫力も高いと言えそうですね。

楽観的な思考と心臓の健康に関する研究は、実は、かなり多く存在しています。

例えば、次の事実が明らかにされています。

  • 楽観的思考や希望的観測の高さと心臓発作や脳卒中の発症リスクの低さには、相関関係がある
  • 心臓発作を起こした患者のうち、その症状の重症度に関わらず、予後に対して悲観的な人と比較し、楽観的な人は15年生存率が高い
  • 悲観的な人と比較して、楽観的な人は、循環器系(血圧、BMI、血清タンパク、コレステロール値など)の検査において、健康と診断される確率が2倍高い

米国のジョンズホプキンス大学が行った研究では、調査開始時点で心疾患や糖尿病を発症していない5,598人(白人、黒人、ラテン系、中国人の混成、女性:53.2%)を対象に、怒りっぽい性格と心配症の性格による影響を11年半に渡って追跡調査しています。

  • 怒りっぽくない人と比較して、怒りっぽい性格の人の糖尿病発症リスクは1.5倍
  • 心配性の性格と糖尿病発症リスクとは無関係

米国の中高年成人の幸福感を調査したコホート研究(MIDUS)のデータが用いて、調査開始時点で高血圧ではなかった1,246人を対象に平均7.96年の追跡調査が行われています。

職場での差別体験の頻度によって3つのグループに分けて分析した結果、各グループの1,000人当たりの高血圧発症率は次の通りでした。

  1. 差別体験が最も少ないグループ・・・25.90
  2. 差別体験が中間のグループ・・・30.84
  3. 被差別体験が最も多いグループ・・・39.33

つまり、差別体験が最も少ない人と比較して、差別体験が最も多い人の高血圧リスクは、1.54倍(54%高い)ことが明らかにされています。

ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス

今回お伝えした研究は、膨大な数のマインド・ボディ・コネクションを示す研究のほんの一部です。

統合食養学は、体の栄養だけでなく、心の栄養についても包含するホリスティックな栄養学です。

公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。

もしおひとりで取り組むことに不安や難しさを感じるのでしたら、ヘルスコーチと、一度、話をしてみませんか?

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参考文献:

ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング