【限定公開】納豆アレルギーがある人は絶対使ってはいけない調味料|納豆アレルギーの正体は2つ

2025/07/15/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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納豆の原料となる大豆は、食物アレルギーを起こすことが知られている表示義務のある特定原材料のひとつです。

だから、納豆アレルギーがある人は、そもそも大豆にアレルギーを持っている人なんじゃないかと思われがちですが、そうではありません。

この2つは全く異なる原因で起きる異なる疾患です。

食物アレルギーは、ある食品に含まれている特定のタンパク質に対して起こる免疫反応です。

大豆アレルギーは、大豆タンパク質に対して起こる免疫反応です。

大豆アレルギーがあると、大豆を使ったものを全て排除しなければならないと思っている人は多いかもしれませんね。

でも、例えば、精製された大豆油には大豆タンパク質は含まれていません。なので、大豆アレルギーをもっている人が大豆油を口にしたとしてもアレルギー症状は出ません。(もちろん、ずさんな製造過程で大豆油に大豆タンパク質が混入していれば、話は別ですが・・)

また、発酵するとタンパク質の構造は崩れるので、大豆を発酵して造る醤油や味噌や納豆を大豆アレルギーがある人が食べても、アレルギー症状が起こることはめったにないのです。

つまり、納豆アレルギーは、大豆由来のタンパク質とは無関係に起こるアレルギーなんです。

納豆アレルギーの人が大豆製品を食べたとしてもアレルギー反応は起きません。

じゃぁ、納豆アレルギーが大豆タンパク質と関係ないとしたら、いったい何に対して、免疫細胞は反応しているのでしょうか・・。

納豆アレルギーは、サーファーやスキューバダイバーなど、マリンスポーツを愛する人に圧倒的に多く発症する食物アレルギーです。

納豆アレルギーの人の約9割が、マリンスポーツを趣味にしていることが横浜市立大学大学院環境免疫病態皮膚科学と同大学病院皮膚科による調査によって、明らかにされました。

特に、納豆アレルギー患者の84.6%がサーフィンを趣味にしていました。

納豆アレルギーには即時性はなく、遅延性のアレルギーです。

つまり、納豆を食べたとしても、2時間以内にアレルギー症状が出ることは稀です。食後5時間~半日以上経ってから症状がでるため、納豆が症状の原因だと気がつかないケースもあるようです。

ただし、納豆アレルギーがある人は、運動性のアナフィラキシーを起こす頻度が高いことも示されているので、激しい運動は控えた方が良いでしょう。

では、なぜ、海が大好きな人たちにばかりが納豆にアレルギー反応を起こしてしまうのでしょうか。

そこには、くらげが関与していました。

クラゲの毒には、ポリガンマグルタミン酸(PGA)と呼ばれる物質が含まれています。

クラゲに刺されると、あなたの細胞内にPGAが注入されます。するとあなたの免疫細胞はPGAを排除しようとして抗体を造りアレルギー反応(有害物質を排除する反応)を起こします。

クラゲの毒のポリガンマグルタミン酸がアレルゲンなら、クラゲにアレルギーが起こるなら納得です。

でも、なぜ納豆なんでしょうか?

あなたの免疫細胞は、クラゲではなく、PGAに対する抗体を造るので、クラゲ以外にもPGAを含む食品や製品に接触するとアレルギー反応が起こるようになってしまうのです。

そして、大豆を発酵する過程で納豆菌がポリガンマグルタミン酸(PGA)を発生させることが、昭和大学皮膚科学講座の調査によって明らかにされ、第86回日本皮膚科学会東京支部学術大会で発表されました。

だから、クラゲに刺されると納豆アレルギーが起こりやすくなるのです。

ポリガンマグルタミン酸(PGA)は、納豆だけでなく、さまざまな食品や製品に添加物として使用されています。

クラゲに刺されたことのある人は、納豆を避けるだけでなく、次の食品や製品も避ける必要があるかもしれません。

  • 調味料(味の素の「やさしお」や「味の素KK コンソメ」など)
  • サプリメント(「その他」の成分欄を確認!)
  • スポーツ飲料
  • 食品添加物(増粘剤、うま味調味料
  • くらげ
  • 口腔ケア用品
  • 化粧品(乾燥肌用、老化肌用、保湿用など)
  • など

万が一アレルギー反応が出たとしても、調味料を疑う人は少ないように思います。まさか塩やコンソメでアレルギーが起こっているとは思わないでしょう。

だからこそ、しっかりと製品の裏に記載されている原材料を確認した上で、製品を購入することを習慣にしましょう。

化学調味料や食品添加物による隠れた犯人が見逃されやすいというのは怖いことです。

クラゲに刺されたこともないのに納豆アレルギーになったという人もいるようです。

昭和大学皮膚科学講座の研究では、納豆アレルギーを起こすアレルゲンは、PGAだけでなく、ナットウキナーゼもアレルゲンになる可能性があることを報告しています。

ナットウキナーゼは、納豆菌が大豆を発酵させる過程で発生する酵素で、血栓を溶かす効果があることから、その健康効果が注目されている成分です。

だから、まさかナットウキナーゼでアレルギーが起きていると気づかず、大豆アレルギーなんだと思っている人も多いかもしれません。

ナットウキナーゼによるアレルギー反応は、納豆を食べてから10分以内に起こる、即時性アレルギーです。

1960年代に海外の洗剤工場で発生した喘息発作の抗原として、ナットウキナーゼが特定された事案があります。

ちなみに、ナットウキナーゼによる納豆アレルギーは、マリンスポーツとは無関係です。

海でクラゲに刺されたことがないのに納豆にアレルギーがある人は、ナットウキナーゼを疑ってみると良いかもしれませんね。

PGAをアレルゲンとする納豆アレルギーは、PGAを含む食品や製品との接触をある一定期間避け続けることで治る可能性が示されています。

例えば、次の2例が報告されています。

  1. PGAに対する抗体をもっていた女性サーファーが、妊娠出産のためにサーフィンから遠ざかっていたら、抗体が減少
  2. クラゲとの接触をしばらく避け続けた男性サーファーがクラゲへのアレルギー反応が減弱化

しばらく海から遠ざかっていれば、抗体が減少するようですから、クラゲに刺されたら、少なくとも1年以上は、納豆とポリガンマグルタミン酸(PGA)を避けておくと安心です。

ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス

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参考文献:

ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング