聖書に「薬になる」と書かれているオリーブの葉の多才な機能

2020/03/24/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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オリーブは聖書に出てくる果物

知ってました?オリーブって、聖書に出てくる果物なんです。

56回も出てきます。

(こういうことを検索できる聖書サイトがあるんです、笑)

例えば、「ノアの方舟」で、洪水に襲われた世界から水がひいたかどうかを調べるために、ノアが鳩を放つのですが、7日目の夕方に鳩がくわえて戻ってきたのが、オリーブの若葉です。

「鳩は夕方になって彼の許に帰ってきた。すると見よ。
むしり取ったばかりのオリーブの若葉がそのくちばしにあるではないか。
それで、ノアは地から水が引いたのを知った。」

(創世記8:11)

オリーブの「その葉は薬となる」

オリーブの葉っぱの機能について聖書には、

「川のほとり、その両岸には、あらゆる果樹が生長し、
その葉も枯れず、実も絶えることがなく、毎月、新しい実をつける。
その水が聖所から流れでているからである。
その実は食物となり、その葉は薬となる

(エゼキエル書47:12)

と、書かれています。

実際、地中海地域では、オリーブの実や実から採れるオイルを食事に用いるだけでなく、聖書の時代から現代に至るまで、オリーブの葉を煎じてお茶にして飲む習慣があるようです。

健康茶としてだけでなく、オリーブの葉は粉末にして解熱剤や抗菌薬など民間薬として用いられています。古代ではマラリヤの治療薬としても用いられたそうです。

オリーブの葉に含まれているオレウロペイン

近年、オリーブの葉に含まれているオレウロペインと呼ばれるポリフェノール(抗酸化物質)に免疫細胞を活性化する機能があることが発見されてから、多くの研究がなされています。

PubMedで「オレウロペイン」と入力するだけで、オレウロペインと関連して発表されている研究分野がものすごい数表示されます。あまりに多いので、全てを参考文献としていつものように最後に一覧にするのを諦めました(笑)ご関心のある方は、PubMed検索していただけば、裏付けとなる論文が簡単に見つかります。

今回は、ここに紹介する機能についてのみ最後に参考文献をつけることにしました。

バクテリアやウィルスによる病気の治癒

オレウロペインだけでなく、やはり殺菌・解熱作用があるヒドロキシチロソールというポリフェノールもオリーブの葉には含まれています

そのため、肺炎や結核、性病(淋病)など、バクテリアによる感染症だけでなく、 インフルエンザ、B型肝炎や髄膜炎、性病(ヘルペス) など、ウィルスによる病気の治癒にも効果があると期待されています。

ちなみに今回の新型コロナウィルスには、HIVの治療薬が効く可能性があると報告されていますが、 オレウロペインとヒドロキシチロソール が、HIVウィルスの増殖を抑制させたという研究報告がありました。

オリーブの葉茶でコロナウィルスを殺せるとは思いませんが、感染予防や重篤化予防にはなるのではないかと期待します。

また、こうした効果を利用して、手術後の感染症予防にオリーブ茶あるいはオリーブの葉の抽出液(エクストラクト)を用いることが臨床で検討されているようです。

がん予防効果への期待

オリーブの葉に含まれているオレウロペインが、悪性腫瘍を逆転させ、がん細胞の内因性分化プログラムを再活性化することで、いくつかのがん細胞をアポトーシスに誘導することが観察されています。しかし、その分化誘導特性プログラムのメカニズムはまだよくわかっていません。

研究者はオリーブの葉の抽出物ががん治療にとって有効であると期待しています。

特に、乳がんと大腸がんに関する研究が多く行われているようです。

オリーブの葉を食べることで、これらのがんを予防できる可能性が期待できるとのことです。

神経障害の予防/改善

大脳領域の抗酸化プールの増強、脳神経細胞のミクログリア細胞と星状細胞の不活性化による炎症誘発性サイトカインとケモカインの不必要な放出の減少など、オレウロペインの神経保護的役割についていくつかのメカニズムが報告されています。

オリーブの葉の抽出物(オレウロペイン)の定期的な摂取は、アルツハイマー病、パーキンソン病、脳卒中、うつ病、不安、てんかんなどを含む神経障害のリスクの減少と相関しているとのことです。

生活習慣病予防と改善

心疾患脳梗塞高血圧糖尿病などの生活習慣病のリスクを低下させることが期待されています。

具体的には、オレウロペインが生活習慣病など体内炎症を伴う疾患と関係の深い次の炎症誘発性物質を有意に減少させたことが報告されています。

  • 腫瘍壊死因子(TNF)-α
  • インターロイキン-6(IL-6)
  • インターロイキン-1β(IL-1β)
  • 一酸化窒素(NO)
  • プロスタグランジンE2(PGE2)
  • 活性酸素種( ROS)

一方で、抗炎症性サイトカインのIL-10 を強化したことが同時に報告されています。

美肌効果・シミ予防

オレウロペインにはコラーゲンの生成を助ける働きもあります。加え、オレウロペインの抗酸化作用がシミの原因となるメラニンの生成を抑えてくれるそうです。

オリーブに限らず、紫外線の多い地域の食物は、紫外線から自らを守る成分をたくさんもっています。

なので、そうした食物を食べることで、私達もその恩恵にあずかることができると統合食養学(ホリスティック栄養学)は考えます。

オリーブ茶葉

国産で、かつ、有機あるいは自然栽培のオリーブの葉の入手先について、いろいろ探していたところ、3年前の「良い食品を作る会」さんのイベントで、偶然、小豆島の「ヤマヒサ」さんのオリーブの葉茶に出会いました。

その時の様子は、『「良い食品を作る会」さんのイベントに行ってきました。』をご覧ください。

まさしくセレンディピティと言える出会いです。

お茶の試飲もさせていただきました。オレウロペインの渋味がちゃんと感じられるお茶です。(渋味が強いほどポリフェノールの含有量が高い)

大抵のオリーブ茶の生産者さんは、オリーブの実を採るために育てているオリーブの樹から、葉も収穫していることが多いようです。でも、ヤマヒサさんでは、茶葉を採るための樹と実を採るための樹を別々に、それぞれにとって最適な環境で育てているそうです。

そのため、お茶にしているオリーブの葉は、その年の若葉で、つまり日本茶でいうところの新茶、紅茶いうところのファーストフラッシュです。

中に入っているオリーブの葉が若葉なので、煮出してお茶にするだけでなく、ハーブとしてお料理にも使えるとのことです。

ヤマヒサさんのオリーブ茶は、ティーバッグに入っていて、既に粉末になっていました。

袋から茶葉を出してみると、こんな感じです。

オリーブ茶の淹れ方

通常の場合

  • 乾燥したオリーブの葉: 15-20枚
  • 葉をポットに入れて沸騰させた後、10分ほど煮出します。

ヤマヒサさんの茶葉の場合

  • ティーバックのまま(私は袋から出して使用しました)
  • 若葉なので、ポットに入れて沸騰させた後、2~3分煮出せばOKです。

上の写真の様になりました。煮出しているのに綺麗なオリーブグリーンを保っているのは、抗酸化力なのか若葉だからなのか。きっとその両方ですね。

お好みでレモンやハチミツを入れてお召し上がりください。

ちなみに、ソフィアウッズ・インスティテュート並びに私個人としても、ヤマヒサさんとは何らビジネス関係にありません。

聖書に出てくる食べ物

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参考文献

ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング