ヘルスコーチが教えるむずむず脚症候群のための食事法と心配して欲しい病気

2026/02/05/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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むずむず脚症候群は、脚、特に下肢を虫が這っているような感覚が起こる不快な症状です。

夜間に発生することが多く、原因はまだ明らかではありません。

ただ、これまでの研究によって、鉄欠乏症や脳内のドーパミン濃度の減少との関連が指摘されています。

ドーパミンは、別名快楽ホルモンとも呼ばれる、嬉しいことや楽しいこと、美味しいものを食べたりした時に分泌される神経伝達物質です。

米国ペンシルバニア州立大学が、2006~2014年の米国人169,373人(平均年齢49.4歳、男性31.5%)から、むずむず脚症候群の患者2万4,179人と、年齢と性をマッチさせたむずむず脚症候群ではない14万5,194人のレセプトデータを、平均5.2年の追跡調査し、解析した結果では、次のことが示されています。

むずむず脚症候群ではない人と比べて、
むずむず脚症候群の人は、自殺・自傷リスクが2.66倍と有意に高い

これは、むずむず脚症候群の人で脳内のドーパミン量が減少(喜びの喪失)していることと関係しているように考えられます。

研究者は、むずむず脚症候群の発症は、自殺の予測因子となるとして、軽視することがないよう呼び掛けています。

パーキンソン病は、脳の「黒質」という部分の神経細胞が減少し、運動調節に必要なドーパミンが不足することで起こる病気です。

主な症状は次の4つです。

  • 体の動きが遅くなる(動作緩慢)
  • 安静時の手の震え(安静時振戦)
  • 筋肉がこわばる(筋強剛)
  • 姿勢が不安定になる(姿勢反射障害)

また、非運動症状として、便秘や睡眠障害、うつ、幻視などが現れることがあります。

韓国の国民健康保険公団(NHIS)の一山(イルサン)病院は、2002~2019年のNHISサンプルコホートのデータから、むずむず脚症候群との診断を受けた9,919人(平均年齢50.3歳、女性62.8%)と、年齢、性、所得、居住地などをマッチさせたむずむず脚症候群ではない9,919人(平均年齢50.1歳、女性62.8%)を抽出し、15年間の後ろ向き追跡を実施しました。

追跡期間中にパーキンソン病を発症した割合は次のとおりでした。

  • むずむず脚症候群ではないグループ・・・1.0%
  • むずむず脚症候群グループ・・・1.6%

単純に1.6倍ですね。

パーキンソン病を発症するまでの期間にも有意な差がありました。

  • むずむず脚症候群ではないグループ・・・平均14.93年
  • むずむず脚症候群グループ・・・平均14.88年

むずむず脚症候群があると、約18日早くパーキンソン病を発症することになります。

「18日」の差は大した差ではないように感じてしまいますが、統計的には意味のある差とのことです。

むずむず脚症候群のグループをドーパミン作動薬による治療を受けたグループと受けなかったグループに分け、むずむず脚症候群ではないグループと比較した結果は次のとおりでした。

  • パーキンソン病発症率・・・2.1%(2.1倍)
  • パーキンソン病を発表するまでの期間も32.8日早く、統計的に有意に短くなったことが示されています。
  • パーキンソン病発症率・・・0.5%(0.5倍)
  • パーキンソン病を発表するまでの期間も10.95日長く、統計的に有意に遅くなったことが示されています。

つまり、むずむず脚症候群があったとしても、ドーパミン作動薬による治療を受けることで、むずむず脚症候群ではない人よりもパーキンソン病を発症しにくくなるということが示されたのです。

この結果を受け研究者は、むずむず脚症候群とパーキンソン病との関係には、ドーパミン以外のメカニズムが関与している可能性があると述べています。

ドーパミン不足と関係のある病気といえば、もうひとつ、ADHD(注意欠陥多動性障害)があります。

むずむず脚症候群とADHDとの関係について調査した2023年のシステマチックレビュー論文は、ADHDのある人がむずむず脚症候群を併発している割合は、次のとおりと報告しています。

  • 小児・・・11~42.9%
  • 成人・・・20~33.0%

研究者は、

「この結果は、
むずむず脚症候群とADHDとの間には、強い相関がある
ことを示している」

と述べ、更に「本研究の結果は、睡眠の断片化とドーパミン作動系の障害を含む、共通の生理学的経路の可能性を示唆するものである。」とも述べています。

むずむず脚症候群に直接関係する研究ではありませんが、間接的に関係しているのではないかと思われるため、お伝えします。

2024年3月11日までに収載された論文包括的なデータベース検索を用いたメタ解析の結果、次の傾向が示されています。

  • アトピー性皮膚炎がない人と比較し、アトピー性皮膚炎の患者がADHDになるリスク・・・1.34倍
  • ADHDではない人と比較し、ADHDの患者がアトピー性皮膚炎を発症するリスク・・・1.45倍

特に次の要因にあてはまるアトピー性皮膚炎の患者では、ADHDと診断される頻度が高いことが示されています。

  • 重い重症度・・・2.62倍
  • 睡眠障害・・・2.43倍
  • 複数のアレルギーを併発・・・2.89倍

アトピー性皮膚炎を持っている人がADHDを発症するリスクが高く、ADHDの人がむずむず脚症候群になるリスクが高いとしたら、アトピー性皮膚炎の人が、むずむず脚症候群を発症するリスクは、少なくとも間接的に高いことになります。

はしろクリニック院長で大阪大学大学院招聘教員の羽白誠(はしろ まこと)医師は、次のように述べています。

「臨床的な観点からは、アトピー性皮膚炎の患者で引きこもりの頻度が多い要因として、アトピー性皮膚炎自体の病態に起因するものに加え、ADHDの合併が引きこもり行動を増悪させている可能性が示唆される。」

ひきこもり行動は、ドーパミン不足によっても起こります。

アトピー性皮膚炎の症状による生活の質の低下によって、ドーパミン不足(喜びの感情不足)になれば、ドーパミン量と関係する、自殺、むずむず脚症候群、ADHD、そして、パーキンソン病を発症するリスクが高くなることは容易に想像できます。

ドーパミンが不足してしまう原因にはさまざまな要因が考えられます。

加齢とともにドーパミンの分泌量は徐々に減少することが知られています。

長期に渡って身体的あるいは精神的な高ストレスに晒され、体内のコルチゾール(ストレスホルモン)の濃度が高い状態が続くと、脳の正常な働きが妨げられ、ドーパミンの分泌が抑制されます。

そして、コルチゾールに対抗しようと、ドーパミンの消費量が増加し、ドーパミンが更に減少します。

ちなみに、脳はドーパミンの分泌を促そうとして、高脂肪・高糖質の食品へのクレイヴィングを起こすため、ストレスが高くなると甘いものが食べたくなる人が多いんです。

白砂糖が使われた食べものや揚げ物やアルコールでストレスを解消する代わりに、何かもっと健康的な方法でストレスの解消を考えてくださいね。こうしたものは一時的な効果しかなく、根本的なストレスの解消にはなっていません。

運動には、ドーパミンの分泌を促す作用があることが良く知られています。

そのため、運動習慣を築くことで、ドーパミンを不足を予防でき、むずむず脚症候群やドーパミン不足によって起こる諸々の不調や疾患の予防になることでしょう。

ドーパミンはあなたの体内で造られる物質です。あなたが食べたものを材料に体内で造られます。

錬金術でもない限り、何もないところから突然、体内で発生するわけではありません。ですから、ドーパミンを不足させないためには、ドーパミンの材料となるものを食べていなければなりません。

そして、次の栄養素は、ドーパミンの体内合成にとって必要不可欠な存在です。

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