
バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。
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2種類のスープの血糖値に与える影響について検証した面白い研究がありました。
調査開始時点で正常血圧の糖尿病ではない年齢66歳~70歳の18名(女性89%)が、1日に野菜300gで作ったスープを2週間飲んだ結果が2025年5月に発表されました。
研究の概要
参加者は2つのグループにランダムに分けられ、それぞれ次のスープのうち1つを2週間飲み続けます。

どちらのグループの野菜も1日300gで600mlのスープになります。それを全員同じメニューの昼食と夕食の前に飲みます。
朝食とおやつは好きなものを食べてもよいことになっていますが、昼食や夕食の2時間前までに食べ終わらなければなりません。
血糖値は、フラッシュ・グルコース・モニタリング(FGM)を用いて15分ごとに測定されました。

フラッシュ・グルコース・モニタリングとは、上腕に装着した皮膚の下の間質グルコース値を持続的に測定できるセンサーに、スマホなどにインストールしたリーダーをかざすだけで血糖値を確認できる医療機器です。
その後、2週間あけて、あらためてもう一方のスープを2週間飲み続け、同様に血糖値のモニタリングが行われます。
どっちのスープ?

さまざまな血糖値のデータを比較した結果は次のとおりです。
1. 平均持続血糖値
平均持続血糖値では、両方のスープに有意な違いはありませんでした。
じゃぁ、どっちのスープを飲んでも構わないってことなのでしょうか?
いえいえ、次の数値には大きな違いがありました。
2. 血糖変動(変動係数)
血糖変動(変動係数)は、根菜+カボチャのスープと比較して、アブラナ科野菜のスープを飲んだ場合に、有意に低くなりました(平均差ー2%)
血糖変動(変動係数)とは、平均値に対する相対的な血糖値の変動の大きさを割合で表した指標です。

つまり、血糖値の変動を平均してしまうと、両方のスープに違いはないように見えるけれども、変動の幅でみると、根菜+カボチャのスープは血糖値の上下の振り幅が、アブラナ科野菜のスープよりも大きいということです。
3. 総食後血糖値コントロール

根菜類+カボチャのスープと比較して、アブラナ科野菜のスープを飲んだ時には、昼食と夕食を合わせた「食後2時間血糖値」と「AUC」のどちらも有意に低くなりました。
「AUC」は、時間経過に伴う血糖値の増加量を面積で示した指標で、AUCが低いということは、糖質の吸収が抑えられたことを意味します。
ただし、食事別では、有意差が生じたのは夕食後血糖値のみでした。
ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス

1. つまりどういうこと?
血糖値や太ることが気になっている人は、夕食時に飲むスープに気をつければ、お昼にはどっちのスープを飲んでも構わないということです。
これは、BMAL-1というホルモンの挙動によって、ランチタイムに根菜類やカボチャなどの炭水化物を多く含む食べものを食べても血糖値に大きな影響が生じないためではないかと考えられます。夕食時も同様にBMAL-1の挙動によって、食品の機能の違いが血糖値に顕著に現れるのだと理解できます。
体重が気になる人、血糖値を指摘されたことがある人は、夕食時にはアブラナ科の野菜を多めに食べる献立を考えてみてくださいね。そして、根菜類やカボチャは、お昼までに楽しむと、大好きなお野菜を諦めずに済みそうですね。
2. 簡単レシピ
お野菜を楽しく食べるスープとサラダの簡単レシピは、各ページをご参照ください。
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参考文献
- “Cruciferous vegetables improve glycaemic control compared to root/squash vegetables in a randomized, controlled, crossover trial: The VEgetableS for vaScular hEaLth (VESSEL) study.”, Connolly EL, Liu AH, Woodman RJ, Shafaei A, Wood LG, Mithen R, James AP, Schultz CJ, Gan SK, Bondonno CP, Lewis JR, Hodgson JM, Blekkenhorst LC., Diabetes Obes Metab. 2025 May 15. doi: 10.1111/dom.16467. Epub ahead of print. PMID: 40375391.
ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング


