バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。
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目次
抗生物質は使い切らなくていい
最新の研究調査は、次の従来通りのアドバイスを患者にするのは、注意が必要であり、変更すべきだと述べています。
「処方された抗生物質は
必ず全部使い切らなければいけない」
さて、あなたはどうしますか?
抗生物質と耐性菌
あなた自身や家族が感染症に罹っているという診断は、耐性菌による問題が拡大している今日では、複雑な問題です。
細菌による炎症から生じる危険を直ちに取り除くことが、治療の最優先事項です。そのため、感染症の治療には、通常、抗生物質が用いられます。
考慮されるべきこと
抗生物質を投与する時には、細菌を殺すことだけを考慮するべきではありません。次のことがらについても考慮が必要です。
病原菌の耐性
抗生物質を服用するほど、体内で病原菌の耐性が高まります。
「病原菌の耐性が高まる」というのは、もうあなたにはその抗生物質は効かないという意味です。あなたを治療できる薬がなくなったという意味です。
善玉菌の殺戮
それだけでなく、体内の共生菌コミュニティへも大きな影響を及ぼします。抗生物質は、病原菌だけでなく、腸内に棲む共生菌(善玉菌)も殺してしまいます。
本当に必要な時のみ
抗生物質の使用は、本当に必要な場合にのみに限定することがとても重要です。
そうすることで、抗生物質が効かない体にならなくて済むだけでなく、私達体内の共生細菌を守ることにもなります。
なお、裏付けとなる研究論文などは、最後に参考文献として一覧にしています。
証拠はない
今までの世界の医療や教育の現場の一般常識は、次のようなものです。
処方された抗生物質は必ず全て使い切るべきであり、
使い切らないと、耐性菌の発生リスクを高めてしまう
しかし、抗生物質を使い切らないと耐性菌が増えるという証拠はありません。
英国医療ジャーナル(the British Medical Journal)に掲載された最近の分析研究は、抗生物質を投与する期間を再考することの重要性について述べています。その結果、共生細菌を保護することになると述べています。
このジャーナルの論文は、「全て使い切る」という概念は、1941年に起きた、ブドウ球菌性敗血症の患者にペニシリンの投与を止めた後に再発が起こったとする事案に対する誤解によるものだと述べています。ペニシリン投与の中断が再発の原因であるという証拠は非常に弱く、あるいは、存在しないと述べています。
一般的な投与期間(通常1~2週間)よりも数日だけ投与期間を短くし、その影響を査定した研究では、僅かなケース(主に中耳炎の治療)で再発が起きたのみだったと報告しています。
投与期間の短縮が耐性菌リスクを高めることを示す研究が存在しないこと、そして、そうした裏付けが存在しない中で、「全て使い切る」ことを医者の教育に含める必要も、患者に伝える必要もないと結論づけています。
体調がよくなったら止める
現在の投与期間(通常1~2週間)については、次のように結論付けています。
それが適正だと裏付ける証拠がないこと、
適切な期間を判明させるための研究が必要である
そして、「体調が良くなったと感じたら止める」ことを勧めています。
体調が良くなったら止めていいの?
一方で、サイエンス誌『ネイチャー』の編集者は、次のように述べています。
現在処方されている抗生物質を自己判断で止めてしまったり、
この研究を曲解して、
必要な抗生物質の投与を避けたりすることがないように
そして、「体調が良くなったら」というのは、あまりに主観的な判断基準だと述べています。
主観的な基準は危険?
「体調が良い」という意味や解釈は、ひとそれぞれ異なるように思います。
しかも、体調が良くなったと感じてはいるものの完治していないようなケースもあります。そのようなケースで、抗生物質を減らすことが、止めるよりも耐性菌の発生に関して悪い結果を招く可能性があるとのことです。
病院で検査する
『ネイチャー』の編集者は、「体調が良くなったと感じる」ことを基準にする代りに、病院で、体内の最近の数を検査してもらうことを勧めています。
血液検査や尿検査で体内に病原菌が残っているかどうかを確かめることができます。一律に処方期間を1~2週間に設定するのではなく、体内から病原菌がいなくなったら止めることにすれば良いと述べています。
問題がないわけではない
頻度
検査は、毎日するのでしょうか?
入院していれば、日々の検査も容易ですが、通院ではなかなか面倒です。
費用
また、検査費用はどうでしょうか?保険は適用されるのでしょうか?
私たちができることは?
では、今、私たちが抗生物質が処方された時にすべきことは何でしょうか?処方された抗生物質とどう付き合えば良いのでしょうか?
そういう、実生活に役に立つ、現実的、庶民的なことについて書かれていないことが研究論文のじれったいところですね(笑)
ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス
ソフィアウッズならこうします
調査論文や研究論文に、実生活でどうしたら良いかを書いてくれていないので、ヘルスコーチとして、私ならどうするかについて、お伝えします。
普段の生活で行うこと
日々、次のことを意識して生活します。
- 健康的な食事
- 免疫力を向上させる食品とライフスタイル
- 殺菌剤/抗菌剤を含む製品を使用しない
殺菌剤/抗菌剤入りの製品を使用しない理由は、『あなたの石鹸・シャンプー・化粧品は大丈夫?かなり怖いパーソナルケア商品の成分』を確認ください。また、マインド・ボディ・メディシン講座セルフドクターコースでは詳しくお伝えしています。
ウイルス性の病気になったら
- 医者に抗生物質を要求しない
感染症になったら
バクテリアによる感染症にかかってしまったら、あるいは、手術を受ける場合には、次のことを意識して過ごします。
- 処方された抗生物質を素直に飲む
- 抗生物質による影響を緩和すると言われている食品と発酵食品を食べる。
- 体調が良くなったと感じたら、1度だけ病院に行って病原菌の有無を検査してもらう。
- 病原菌がいなくなっていたら、抗生物質を止める。
- もしまだいたら、素直に最後まで飲む。
あなたは、どうしますか?
公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。
もしおひとりで取り組むことに不安や難しさを感じるのでしたら、ヘルスコーチと、一度、話をしてみませんか?
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参考文献:
- “Change advice on antibiotics with caution“, Editorial, Nature Microbiology, 2017 Macmillan Publishers Limited
- “The antibiotic course has had its day“, Llewelyn, M. J. et al. BMJ 358, j3418, 2017,
- “‘Don’t finish the course of antibiotics’ – experts turn medical advice on its head“, Sarah Knapton, 27 JULY 2017, science editor, Telegraph Science
ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング