
バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。
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目次
賛否両論あるコーヒー
コーヒーの健康効果や害について、さまざまな情報が存在しています。
ある情報では飲んだ方が良いとされ、ある情報では飲まない方が良いとされます。
それぞれ科学的な研究から報告されている事柄ですが、真逆な情報によって困惑してしまうことも確かです。
そんなコーヒーの是非について整理しようと思い、2014年4月23日に初めてこの記事を執筆しました。それ以降もコーヒーの是非について、新しい研究報告がある度に内容を更新しています。
裏付けとなる研究論文は最後に参考文献として一覧にしていますので、ご自身で確認していただくこともできます。
報告されたコーヒーの健康デメリット

1. 副腎疲労
カフェインは、脳内のノルアドレナリン受容体と結びつく性質をもっています。
この性質は体内でさまざまな複雑な反応を引き起こします。最も大きな影響は、副腎への刺激です。
副腎への過度な刺激が慢性化すれば、副腎疲労が起き、さまざまな健康障害の発症の引き金となります。
2. ストレス反応の悪化
コーヒーに含まれるカフェインが、コルチゾール(ストレスホルモン)の分泌を促し、心身にストレス反応を起こすことが明らかにされています。
コルチゾールは副腎から分泌されます。コルチゾールの分泌が慢性的になることで、副腎疲労が起きれば、免疫機能不全など、心身にさまざまな問題が生じることとなります。
3. 情緒不安定(イライラ・不眠など)
体内に2g以上のカフェイン(コーヒー約20杯)が投与されると、交感神経が刺激され、心拍が上がり、血管は収縮し、血圧が上がります。また体は緊張状態に陥るなど、こうした物理的な変化によって、睡眠導入が困難になります。
また、カフェインによるドーパミン放出が過剰になることで、情緒不安やイライラなどが起こりやすくなり、精神状態へ影響が現われます。
4. 胃腸の過敏(下痢・胃痛など)
カフェインによって、胃の筋肉が収縮することで、腹痛、下痢、頻繁な排便をもよおす原因となります。
5. デトックス機能低下
カフェインには、肝臓のデトックス機能を弱める作用があります。
そのため、薬などの化合物やさまざまな物質の代謝・排出が滞ることとなります。
6. 血糖値への影響
ハーバード大学は、カフェインには筋肉細胞による糖代謝を効率化する作用があるため、一日にコーヒーを2杯~2杯半飲むだけで血糖値が急上昇し、インスリン抵抗性が起こる原因となるとしています。
特に、II型糖尿病の人は、コーヒーには注意が必要だとしています。
一方で、コーヒーの糖代謝への影響は少ない(空腹時血糖値やインスリン抵抗性に変化なし)という報告もあり一貫性はありません。
ただし、糖尿病の人は万が一のためにも避けた方が良いのではないかと考えます。
コーヒーは早朝に飲んではいけない
早朝は、脳内のGABA作動性神経細胞が活性化することで、耐糖能(血糖値を一定に保つ能力)が低下し、血糖値が上昇します。カフェインはGABA作動性神経細胞を活性化させてしまうため、朝早い時間帯にコーヒーを飲むことで、耐糖能が更に低下し、血糖値の急上昇を招きます。
血圧上昇などを引き起こすグルココルチコイドの血中濃度は、早朝に上昇する傾向があります。カフェインは、脳の視床下部-下垂体-副腎軸を活性化させグルココルチコイドの産生を促進するため、早朝のコーヒーは、血圧を急上昇させます。
糖尿病患者の早朝コーヒーで死亡率上昇
米国の糖尿病患者5,378名のデータを解析した結果、コーヒーを飲む時間帯によって疾患への影響が異なることが明らかにされています。
コーヒーを5:00am~8:00amの間に飲まなかった糖尿病患者と比較し、飲んだ糖尿病患者の死亡リスクが次のとおり有意に高くなることが示されました。
・全死亡リスク・・・1.25倍
・心血管疾患による死亡・・・1.41倍
・心疾患による死亡・・・1.47倍
・糖尿病による死亡・・・1.50倍
糖尿病患者には既に耐糖能異常があるため、早朝のコーヒーによる影響を大きく受けることで死亡リスクが上昇するのではないかと研究者は述べています。
7. 心血管疾患リスク上昇
循環器系(心臓・血管系)に疾患や不調がある人が、一日に3杯以上のコーヒーを飲むと、長時間に渡る心拍数の増加や血圧の上昇を招き、症状を悪化させるリスクが高まります。
日本で行われた大阪大学による大規模前向きコホート研究は、重症高血圧(160/100mmHg以上)の患者が、コーヒーを一日に2杯以上飲むことで、心血管疾患死するリスクが2倍になることを明らかにしています。
8. 脱水症状/肌老化
カフェインには利尿作用があります。
コーヒーを飲むことで、必要な水分まで排泄されてしまう可能性が高まります。
体内の細胞が脱水すれば、皮膚や肌老化だけでなく、血液がドロドロになり心臓血管系の疾患リスクが高くなる可能性もあります。
9. ミネラル不足
カフェインには利尿作用があります。
カフェインを含むコーヒーによって尿量が増えれば、尿と共に排泄されるミネラル(カルシウム、マグネシウム、カリウム、鉄分など)も増加し、ミネラル不足が起こる可能性があります。
尿を作る腎臓は、ミネラルの再吸収もしていますが、過度な利尿作用によって負担が大きくなれば腎機能が低下し、体内へのミネラルの再吸収が阻害される可能性もあります。
10. 男性特有の疾患
男性が、コーヒーなどのカフェイン飲料を控えることで、尿道や前立腺に係る疾患リスクを劇的に減少できることが明らかになっています。
言い換えれば、尿道や前立腺の疾患をもっている男性は、コーヒーを飲まない方が良いということです。
11. 女性特有の疾患
女性特有の次の疾患が、カフェインの摂取によって悪化することが明らかにされています。
- 乳腺に係る疾患(乳がんや乳腺腫など)
- PMS
- 骨粗鬆症(コーヒー摂取量が1杯増えるごとに骨折リスク 2~7 %上昇)
- 更年期症状(ホットフラッシュ)
- 不妊・流産・未熟児出産
- など
特に、女性ホルモン剤を服用している場合に、上記した疾患の症状が悪化するリスクが上昇します。
言い換えれば、女性ホルモン系の不調や疾患がある女性は、コーヒーを飲まない方が良いということになります。
一方で、65歳以上の閉経後の女性9,704人を対象に、2年間隔で合計9回、骨粗鬆症と骨折リスクの調査を実施した前向きコホート研究「骨粗鬆症性骨折の研究(Study of Osteoporotic Fractures:SOF)」から、閉経後の女性のコーヒーまたは紅茶の摂取量と骨密度に関するデータを抽出し、縦断的な関連を反復測定解析したオーストラリアのフリンダース大学による研究は、コーヒーと骨粗鬆症や骨折リスクとの関連は認められなかったと、2025年『Nutrients』誌に発表しています。
体内の女性ホルモンが相対的に非常に少なくなれば、コーヒーによる悪影響を受けなくなるということでしょうか。とすれば、やはり、女性ホルモンとコーヒーの成分との間には、好ましくない相互作用があるということではないでしょうか。
12. 早産・流産リスク
コーヒーを飲まない妊婦と比較し、コーヒーを多く飲む妊婦では次のリスクが有意に高くなることが報告されています。
- 新生児が低体重で生まれる・・・1.31倍
- 妊娠早期の早産・・・1.22倍
- 妊娠中期の早産・・・1.12倍
- 流産・・・1.46倍
妊活中の女性を含め、妊婦さんはコーヒーを飲んではいけませんね。
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ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス

今回、コーヒーの健康への影響について調査した研究をまとめてみたところ、いくつか気がついたことがあります。
- コーヒーは、心の状態へ影響をもつモノアミン系のホルモン(ドーパミン、アドレナリン、GABAなど)の分泌を促進させる傾向があること
- コーヒーが悪く影響する体内ホルモンの多くが副腎で造られるステロイド系のホルモンだということ
- 心臓血管(循環器)への影響には一貫性がないこと
- 心臓血管系への影響を除き、コーヒーは、基礎疾患がある人には悪に働き、そうではない人には善に働く傾向があること
- 基礎疾患のあるなしでコーヒーの影響が真逆になることがあること
最近の研究では、コーヒーのマイナス面はカフェインによるもので、プラス面はコーヒーに含まれるクロロゲン酸やフェルラ酸などの抗酸化物質によるものではないかとする報告があります。
クロロゲン酸もフェルラ酸も抗酸化成分です。
クロロゲン酸は『桃』などの果物から摂れます。クロロゲン酸豊富なカフェインフリーのコーヒーなら『たんぽぽ』コーヒーがあります、また、フェルラ酸は玄米など精白されていない全粒穀類やタネ類(ゴマなど)から等、別に他の食品からも摂れます。
なにもカフェインを含んでいるコーヒーから摂る必要はないように感じます。
少なくとも、がんと心房細動による不整脈がある人以外の
慢性疾患
(高血圧、高血糖、不整脈、心血管疾患、糖尿病、男性・女性特有疾患など)や
高いストレスをもっている人と妊婦さんは、
コーヒーは止めておいた方が良い
と、言えそうです。
さて、あなたは、コーヒーを飲みますか?飲みませんか?
ちなみに私は、外食した時だけはコーヒーを飲んでも良いことにしています(笑)
コーヒー飲料のカフェイン量は、『一般的な飲料に含まれるカフェイン量』をご参照ください。
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参考文献:
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