見過ごされがちな体の自衛システム

2020/10/13/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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お肌は病気予防の自衛要塞

コロナウイルス感染予防のため、あなたは日々、ご自身とご家族の健康を気遣っているのではないでしょうか。

外から帰宅したら、殺菌・除菌、そして、手洗い、うがい。

そのままお風呂やシャワーを浴びるという人も、まだいらっしゃるかもしれませんね。

そして、日々、確認しています。

  • 免疫機能は大丈夫か? ⇒ 体温は平熱か?咳はしてないか?
  • 腸内善玉菌は元気か? ⇒ 便秘や下痢はしてないか?

この時、お肌の状態の確認も忘れないでください。

お肌は、病気との戦争において最も重要な私達の自衛要塞の1つです。

有害な細菌や物質が体に入り込まないように、私達を守ってくれています。

しかし、他に心配な健康問題を抱えていると、お肌ケアは後回しにされてしまいがちです。

特に今、コロナウイルス感染を多くの人が心配している中、手荒れを起こしている人、そして、マスクによるお顔の肌荒れに悩んでいる人は少なくないように思います。

私もそのひとりです。

乾燥が厳しくなるこれからの季節は、お肌の健康に再び意識を向け、病気予防の自衛態勢を強化しなおす時です。

自衛要塞の構造

お肌は3つの層で構成されています

  1. 最深層(皮下組織)|結合組織と脂肪でできていて、断熱、エネルギーの貯蔵、衝撃吸収をしています。
  2. 中間層(真皮)|コラーゲンとエラスチンでできていて、血管、神経、汗腺と脂腺、毛包が存在しています。
  3. 最上層(表皮)|バリアとなるように作られています。5層の角質層でできていて、上昇しターンオーバーを繰り返します。体の防御機能の重要な役割を担っています。

角質は、レンガをモルタルで積み上げるように、タンパク質が詰まった平らで死んだ細胞を、脂肪と水を混ぜたもので30層も積み上げられたものです。体内の水分を保ち、有害物質、紫外線、バクテリアから私たちを守っています。

お肌の自衛力が弱くなると

乾燥して薄くなった皮膚は、ふっくらとして健康的な皮膚よりも、浸透性が高く、ティッシュペーパーのように破れやすく、裂けやすくなります。

 「お肌のひび割れや過度な乾燥は、
菌の侵入を許し体内で問題が起こる原因となります」

と、ハーバード・スペシャル・ヘルスレポート「スキンケアとリペア」の前の医療編集長で、皮膚科医のケネス・アーント(Kenneth Arndt)博士は説明します。

新型コロナウイルスは、皮膚を通して感染することはありません。

でも、黄色ブドウ球菌化膿レンサ球菌など、他の種類の細菌は、皮膚から侵入して私達を病気にします。

これらの細菌類は、皮膚組織に蜂巣炎と呼ばれる感染症を引き起こす可能性があり、治療しないで放置すると、感染が体の他の部分にも広がり、発熱や腫れを引き起こし、敗血症入院リスクを高めます。治療には、強力な抗生物質が必要になります。

新型コロナウイルスが心配な今、そもそも入院したくないですよね。抗生物質は私達の免疫機能と共に働く腸内の善玉菌も殺してしまいますから、感染症は治っても、一時的にも免疫力は低下します。今、免疫力は下げたくないです。

自衛機能を弱体化する要因

角質層を弱める要因にはいくつかあります。

1. 老化

残念ながら、お肌は年をとるにつれて弱くなり、健康的なお肌を維持し続けるためには、次第に多くの努力が必要になります。

 「歳をとった皮膚は水分保持力が低くなり、脂肪が減少したり移動するため、皮膚は薄くなり、細胞は平たくなっていき、全ての活性と強度が減少していきます。紫外線を浴びている箇所は特にです。」

と、アーント医師は述べます。

2. 炎症性皮膚疾患

吹き出物や肌荒れ(アトピー性皮膚炎など)などの炎症性皮膚疾患は、角質層の脂肪を減らし、皮膚のバリア機能を弱めます。

また、外用、経口、または吸入ステロイドなどの医薬品の多用も、皮膚を薄くする原因のひとつです。

3. 強い洗剤を用いた過剰な手洗い

洗剤は、菌だけでなく皮膚の油分も洗い流してしまいます。

頻繁な手洗いや、殺菌/除菌剤に含まれている薬剤やアルコールが、皮膚を乾燥させて、皮膚表面に傷をつけ、乾燥や手荒れが進みます。

新型コロナウイルス感染予防の手洗いで、もう全ての人が既に経験済みですよね。

新型コロナウイルス感染予防のために私達がやらなければいけないこと(除菌と手洗い)が、同時に私達の皮膚の健康を阻害し、他の病気への感染リスクを高めているのです。

自衛力を高める方法

新型コロナウイルスに加えて、様々な菌と戦わざるを得なくなる前に、まず自衛力を強化することが大切です。

最善策は、水分をお肌に閉じ込めることです。

「水分を与えるとお肌はふっくらとして、しなやかになります。
秘訣は、その状態をキープすることです。」

と、入浴後や手を洗った直ぐ後に、お肌に潤いを与える(水分補給する)ことをアーント医師は勧めています。

「見た目はよくありませんが、
ワセリンは水分を閉じ込める力に優れています。

ハンドクリームやボディクリームには、水と油、そして水と油が分離しないように乳化剤が大抵含まれているので、さらっとしていますが、さらっとしているものほど保湿機能が弱いか、効果が長く続きません。」

だからと言って、あんまりベトベトし過ぎていると何もできません。書類には触れないし、洋服や様々なものにつけてしまいそうです。

保湿と日常生活のしやすさのバランスをとったら、さらっとしたハンドクリームを、小まめに頻繁に塗りなおすことが必要ですね。

お肌の水分を守る方法

モイスチャライザーを使用する

  • セラミド入りスキンクリーム|セラミドは、脂肪の一種で、角質層の主成分です。
  • ミネラルオイルなどの保湿オイル|オイリー過ぎず、ワセリンと同じ効果があります。
  • 保湿成分を含む製品|水分をお肌に吸着させ、お肌が水分を吸収するのを助けます。具体的な成分:グリセリン尿素ピログルタミン酸ソルビトール乳酸乳酸塩、または、アルファヒドロキシ酸

こうした成分は含まれていませんが、キッチンで作れる食べても平気なボディバターの作り方は『冬のカサカサお肌、そのボディクリームが原因かも – 安心安全で簡単、100%天然成分のボディバターを作ってみましょう』をご覧ください。手にも顔にも体にも唇にも使えます

その他にも次のような方法が大切です。

  • 長時間に渡る日光浴を避ける
  • 加湿器を使う
  • 適度な水分補給をする

お水を飲むことを忘れずに

ただ秋・冬の乾燥が厳しい季節には、お水を飲むだけではお肌は十分に保湿されません。ボディクリーム、ハンドクリームなどを上手に使っていくことが大切です。

ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス

当たり前のことのように思われるかもしれませんが、新型コロナウイルス感染予防のために、あれもこれもと考えていると、ひとつふたつと忘れてしまうことも増えます。それに手洗いを頻繁にしていると、いちいちハンドクリームを塗るのが面倒になったりもします。でも、

  • 手洗いしたらハンドクリーム
  • お風呂から出たら、ボディクリーム

を、新しい日常にしてくださいね。

新型コロナウイルス以外の理由で、肌荒れが原因で病院になんて行きたくないですよね?

公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。

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新学期は、毎年3月と9月です。講座でお会いしましょう。

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