翻訳シリーズ|清潔とは何か?石鹸なし、シャンプーなし、バクテリア満載の私の衛生実験

2014/11/13/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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卒業して20数年経った2014年、母校、米国コロラド大学ボルダー校の授業を再び受ける機会がありました。

私達の共生細菌(マイクロバイオータ)のDNA、マイクロバイオームについての、ナイト博士(Rob Knight)による特別コースです。ナイト博士はマイクロバイオームの研究で世界をリードしており、そのナイト博士が直接、教鞭をとる特別コースです。(註:現在ナイト博士はカリフォルニア大学サンディエゴ校の教授。アメリカンガットプロジェクト、地球マイクロバイオームプロジェクト等の共同創設者)

課題を提出し、試験を受け、大学から修了証明書が発行されます。その中で、推薦図書として紹介されたニューヨークタイムズ誌の記事が、とても興味深かったので、翻訳することにしました。

サンフランシスコに住む作家(女性)が、1か月間石鹸やシャンプーを使用せずに、特殊なバクテリアを培養したスプレーを使用する実験に参加した際の自らの体験を綴ったものです。12年間シャワーを浴びず、でも臭いも不潔さも感じられない開発者達。そして彼女の肌もたった1か月で大きな変化を示し始めます。

著名な世界的ブランドが販売している乳酸菌入りの乳液などの効果についても説明されています。

細菌との共生について、石鹸やシャンプーの成分について、“清潔”とは何なのか、考えさせられる記事です。

skin biome

作者: JULIA SCOTT 2014年5月22日

人生のほとんどの時間、皮膚に住むバクテリアのことなど考えたこともありませんでした。長い間、平気で洗って、こすり落としてきました。

そんな私が、最近、逆にバクテリアをこすりつけて4週間を過ごすことになったんです。

硝化細菌ユートロファ(ニュートロファ)

私は被験者26番。

米国マサチューセッツ州ケンブリッジにあるベンチャー企業、AOバイオーム社によって開発された、「生きたバクテリア入りの基礎化粧水」を試す被験者になったんです。

この基礎化粧水は、見た目も、触った感じも、味も、水と変わりません。

でも、このAO+リフレッシュ・ミストのスプレーボトル1本には、1兆個以上の培養された硝化細菌ユートロファ(ニュートロファ)と呼ばれる、泥や未殺菌の天然水の中に普通に住んでいるアンモニア酸化バクテリア(AOB)が入っています。

AOバイオーム社の科学者は、このバクテリアは従来、私達と平和に共生していたとの仮説を立てています。

私達が石鹸やシャンプーで洗い流してしまうことを始めるまで、このバクテリアは汗に含まれるアンモニア成分を食べ、それを亜硝酸塩と窒素酸化物に変換し、天然のクレンジング剤、デオドラント、抗炎症剤、そして免疫力の起爆剤として機能していたとの仮説を立てています。

4名のAOバイオーム・チームが、インキュベーターとして借りている狭いオフィスの会議室で、スパイロス・ジェームズ社長は、冷蔵庫から冷えたボトルを出し、私に手渡しました。

「これがAOBです。まったく無害です。」
「ニュートロファは生きているので、冷蔵保存する必要があります。」

と、告げました。

私は1日に2回、顔と頭皮と体に、このバクテリア入りミストを吹きかけなくてはなりません。そして、週1回研究室で、綿棒でサンプルが採取されます。採取されたサンプルは、私の体の微生物達の変化を分析するために使われます。

第二の遺伝子マイクロバイオーム

ここ1-2年の間に、マイクロバイオーム(「第二の遺伝子」と呼ばれたりしますが)は、科学者だけでなく、ヘルス・コンシャスな人達の間でも注目され始めています。

米国国営組織のヒューマン・マイクロバイオーム・プロジェクトは、242名の健康なアメリカ人から採取した共生細菌(マイクロバイオータ)のDNAの配列を研究し、19の門(もん|バクテリアの分類学上の単位)と、各門に属する何千もの種(しゅ)に分類することに成功しています。

マイケル・ポーラン氏は、昨年雑誌に寄稿した論文で次のように述べています。

「文明人として、1世紀半以上もの間、私達は人間と共生するマイクロバイオータを破滅させるために、あまり賢くないベストを尽くしてきました。既に判明している事柄から推察すれば、第二の遺伝子の探求によって治療薬が発見されるだろうというのは言いすぎではないだろう。」

皮膚のマイクロバイオームによる創薬

マイクロバイオームの研究のほとんどが、腸の奥深くで発見される菌の健康との関係にフォーカスしている一方で、AOバイオーム社は、その他の臓器や毛嚢や表皮で私達と協働している隠れた微生物(バクテリア、ウィルス、そしてカビ)の世界を如何にコントロールするかに関心をもっています。

バクテリアを殺菌剤で駆逐するのではなく、皮膚に着けるというアイデアに将来の医療の可能性をみています - 重篤な皮膚トラブルの診断と治療を変えられる可能性です。

しかし創薬には、食品医薬品局(FDA)からの承認が必要であり、かつ、十年以上に及ぶ長くコストのかかるプロセスを経る必要があります。そのためAOバイオーム社は、AO+をもっと規制のゆるい「化粧品」として申請し、素早く市場に投入することを選択したのです。結果、幸運にも、化粧品としての売上高を、医薬品開発ための研究資金として活用できるようになりました。

「化粧品としてのルートが一番簡単だった。
もう一方のルートは一番儲かるけど、一番難しくて、一番お金がかかる。」

と、ジェームズは言います。

AOバイオーム社は、従来のクレンジング剤の代用品として商品を販売しているわけではありませんが、購入者の何人かは、1か月もしない内に、石鹸や保湿剤やデオドラントをあまり必要としなくなったと述べています。

シャワーを浴びない経営陣、そして私

バイオテクノロジーで博士号を有し、物静かな起業家ジャマは、何年も前から.ニュートロファを自分の衛生習慣に組み入れています。今では週に2回ほど石鹸を使うだけです。

この会社の取締役会長ジェイミー・ヘイウッドは、1か月に1~2回しか石鹸を使いません。シャンプーは年に3回程度です。

最も極端なのは、MIT卒の化学エンジニアで、AO+を発明したデイヴィッド・ウィットロックです。彼は12年もの間、シャワーを一度も浴びていません。たまにスポンジを濡らして垢を落とすこともありますが、彼は、彼の表皮で繁殖したバクテリア達が、ほとんど全てをやってくれると信じています。

私は彼等に実際に会い、握手するほど近づき、普通の会話をしましたが、視覚的にも嗅覚的にも、特に「不潔」な印象はまったく受けませんでした。

AO+の研究に参加するにあたって、私はバクテリアがどれくらい早く繁殖するものなのか知りたくなり、変数(影響する要因)を減らすために、参加中、石鹸、シャンプー、デオドラントを使わないことにしました。自分の体で畑を耕す決心をしたんです。

AO+ができるまで

AOバイオーム社の歴史は、2001年、ウィットロックが土のサンプルを採集していた、ボストンにある馬小屋の土から始まります。そこから更に遡ること2-3ヵ月前、彼がお付き合いしていた女性騎手が訊ねました。なぜ、彼女の馬は地面の上で転がるのが好きなのかと。ウィットロックは答えを知りませんでしたが、それに答えられたら彼女から尊敬される絶好のチャンスだと思ったのです。

まずウィットロックは、馬は夏にどれくらい汗をかくのだろうかと考えました。動物は土の上を転がることで汗をコントロールしているのだろうか。もしかして土の中に汗を食べる「善い」バクテリアがいるのだろうかと。バクテリアの中には、炭素ではなくアンモニアからエネルギーを得るものがいることを彼は知っていました。そして、馬(や他の土の上を転がる動物は全て)は、そうしたバクテリアに覆われているのではないかと確信していきました。

「進化の過程で馬がこうした行動を獲得した唯一の理由は、
馬がこの行動から進化的な利益を得られてきたからに他なりません。」

ウィットロックは、土のサンプルを集め、自宅兼研究室へ持ち帰り、バクテリアを採取し、汗に似た成分のアンモニア溶液の中で培養しました。そこから最も優勢的に発生したのは、やはりアンモニア酸化細菌のニュートロファでした。

次に、彼の「土に衛生力がある説」を検証する方法はひとつ。ウィットロックは、自分の頭と体に、バクテリアの入った水をかけたのでした。

通常の皮膚細菌は20分ごとに2倍に増殖します。が、アンモニア酸化細菌は、もっとゆっくり、10時間ごとに2倍になりました。彼等はとてもデリケートでした。そのため、ウィットロックは、石鹸のない環境を維持するために、シャワーを浴びることを止めました。

「何が起こるのか確信は持てませんでしたが、
良いことしか起こらないと思っていました。」

バクテリアはウィットロックの体で繁殖しました。AO+は、彼の皮膚で培養されたバクテリアから創られたものです。そして、今、そのバクテリアは、私の皮膚の上にいます。

実験開始1週め

私は友達や同僚に、この実験に参加していることを警告しておきました。すると、多くのからかいの的(まと)となっただけでなく、誰かが私のデスクの上に消臭剤を置いていきました。「10代の精神(ティーン・スピリット)」というあだ名で呼ばれるようにもなりました。

石鹸なしの日が2-3日過ぎた後、みんなに無理矢理匂いを嗅いでもらいましたが、誰も違いが判りませんでした。

次第に脂っぽくなっていく髪の他は、目だった変化はありませんでした。1週間後の分析で、私のもともとの共生細菌の間で、ニュートロファが友好的な場所を確保し、定着してきた様子が確認でき、ジャマは嬉しそうでした。

世の中のプロビオティクス製品には殺菌剤が配合されている矛盾

AOバイオーム社は、皮膚のマイクロバイオームに関する新発見を活用し、局所的製品を開発した最初の会社ではありません。

私がよくいくドラッグストアのスキンケアの棚には、どの種(しゅ)かは判りませんが乳酸菌からの抽出物を含んだ「プロビオティクス配合」の保湿液が売られています。ネットショップでは、プロビオティクス・ヨーグルトやサプリメント市場の拡大に便乗したフェイスマスククリームクレンジング剤が売られています。「フローズン・ヨーグルト」のボディ・ソープまであります。

でも、このボディ・ソープの2番目に記載されていた成分は、殺菌作用のある硫酸ラウリルナトリウム(界面活性剤)でした。つまり、健康的な菌をつけたと同時に全部殺してしまうものです。

ロレアルのリサーチと開発部門のディレクターであるアンドレイ・グェニーシェ氏は、近年の皮膚のマイクロバイオームに関する熱狂は、「皮膚研究の方法と求める成果を革命的に変化させた」と述べています。

ロレアルは、乾燥肌と敏感肌用のバクテリアを使ったトリートメント剤の特許をいくつか保有しています。ランコムの製品に使用されているビフィズス菌ロングムの抽出液等です。クリニークは、乳酸菌で発酵させたファンデーションを販売しています。その親会社であるエスティローダーが、乳酸菌プランタルムの皮膚塗布についての特許を保有しています。

でも、これらの製品に含まれているプロビオティクスが本当に肌に効果があるかは不明です。乳酸菌を飲食した場合に、肌荒れが解消されたとする研究報告はいくつかありますが、乳酸菌は、皮膚の上では生きていけません。

カリフォルニア大学サンフランシスコ校のマイクロバイオロジストであるマイケル・フィッシュバック博士は、

「抽出液は生きていませんから、繁殖することもないでしょうね。」

と、言います。

皮膚のマイクロバイオームは荒野の開拓者

市場の他の製品と差別化するために、AO+の宣伝には、「プロビオティクス」という表現をあまり使用しないことにしました。代りに「マイクロバイオミクス(microbiomics)」という言葉を好んで使用しています。

マーケティング・アプローチがどんな手法であろうとも、FDA(食品医薬品局)が、「プロビオティクス」という言葉を正式に定義していないこともあり、当局がこうした製品を医療用として認可したことは今までありません。

「皮膚のマイクロバイオームは、荒野の開拓者だ」

「我々は、何が起きるのかまったく予想もできないのです。
また、バクテリアの分布を改善することで、
具体的にどんな現実的な問題が解決されるのかも
まだ判っていないのです。」

と、フィッシュバック博士は言いました。

いったいどのくらいのことがまだ判っていないのか、第二週目のサンプル採取の時まで私は知りませんでした。

実験開始2週め

私の体の総体的なバクテリア分布は、大多数のアメリカ人のものと同じでした。私の皮膚のバクテリアのほとんどは、プロピオン酸菌属、コリネバクテリウム属、またはブドウ球菌に分類されるもので、最も一般的なものでした。(表皮ブドウ球菌は、数種のブドウ球菌の中でも、人体に無害で、皮膚に住む細菌です。) 

そして、まだ科学的に分類すらされていない数百もの未知のバクテリア属が存在していることを分析結果は示していました。

私は石鹸やシャンプーの代りにAO+だけを使うことにした自分の決断を後悔し始めていました。

頭皮からの皮脂の分泌が止まらないため、皮脂にコーティングされて一層濃くなった私の髪の色を見て皆が、私が髪に「何か新しいことをした」のかと尋ねるようになったんです。枕にタオルを敷いて眠るようになりました。そして、パーティや公のイベントを避けるようにもなりました。自分の体臭を恥ずかしく感じるようになって、誰かが脇の下の匂いを嗅ぎたいと立候補しない限り、脇を体にぴったりくっつけているようになりました。ひとりの友人は玉ねぎの臭いがすると言い、他の友人は、「いい匂いのマリファナ」のようだと言いました。

スポーツクラブに行く時は、AOバイオーム社からもらった取扱い説明書に従い、家を出る前にスプレーし、帰宅後、再びスプレーします。体が乾いた状態で肌にスプレーすると、体臭が改善しました。無臭になったわけではありません。でも、スプレーしない状態ほど悪くはありません。それに、不思議なことに、足はまったく臭いませんでした。

実験開始3週め

次第に、私の肌に良い変化が表われ始めました。

乾燥してひび割れた状態から、確実に柔らかくなめらかになりました。まるで、ミストサウナほどの大量の水分が、冬の寒さで殻の様に固まった私の皮膚に浸透した感じです。更に、ホルモン・バランスの乱れから荒れがちだった私の肌がスムースになりました。人生で初めて、毛穴が小さくなったように見えました。

朝のシャワー(洗浄製品のないバスルームで3分間 お湯だけ)を浴びている時、10代の頃、ニキビを退治したくて飲んでいた抗生物質のことを思い出しました。バクテリアをつけることが正解だったとしたら、笑っちゃうわ。

皮膚の第二の遺伝子による病気治療への期待

傷の治療と炎症型の皮膚病におけるマイクロバイオータの研究をしているペンシルベニア大学皮膚病学の教授エリザベス・グライス博士は、第二の遺伝子に係る発見は、いつの日かニキビ治療に革命を起こすだけでなく、AOバイオーム社や他のバイオテック企業が期待するように、病気を診断し、治療し、重篤な皮膚損傷などの治癒に活用されるようになると信じています。

抗生物質が効果をもたない様な怪我を負った人は、炎症を起こす特定のバクテリアに適合させた混合プロビオティクスを投与されるようになるかもしれません。体臭は、昆虫を遠ざけるように変化させることができ、そのことで、マラリアやデング熱に対抗できるようになるかもしれません。皮膚湿疹(アトピー等)やその他の慢性的な炎症も改善することができるかもしれません。

米国の国立ヒトゲノム研究所の主任研究員であり、皮膚のマイクロバイオームの専門家であるジュリー・セグル博士によれば、皮膚湿疹の再発と皮膚上の黄色ブドウ球菌の繁殖には、強い相関関係があるとのことです。科学者はまだ、何がこのバクテリアの繁殖の引き金をひくのかを突き止められてはいません。でも、もし皮膚湿疹患者が自分の細菌を実際に観察し管理することができるようになれば、再発の頻度を抑えることができるかもしれません。

「糖尿病患者が自分の血糖値をチェックできるように、
皮膚湿疹をもった子供が、皮膚を綿棒でこするだけで、
細菌の分布状況をチェックできれば」

と、セグル博士は言います。

AOバイオーム社の初期研究は良い結果を示しています。自社の研究所から、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)を消滅させるために十分な酸化亜硝酸塩を、AOBが活性化させたという報告がなされています。濃縮された状態のAO+は、ニキビの原因菌と言われるプロピオニバクテリウム・アクネス(アクネ菌)を従来品よりも100倍も減少させることができたそうです。また、AOBフォーミュラの投与を2週間受けた糖尿病のマウスの皮膚の傷が通常よりも早く治ったと報告されています。

もうすぐ、AOバイオーム社は、糖尿病性潰瘍とその他の皮膚疾患の治療のために、より濃縮されたAOBを用いた臨床試験の許可を得るために、新薬治験開始申請を食品医薬品局(FDA)に提出する予定です。

「いかさま治療法を作ることは、とても、とても簡単です。
それが正しいんじゃないかと誰かに思わせるように、
既にある様々な生物学的な関連データを集めることは非常に簡単です。」

「でも、データの無い、データの先を行くものを売ることは、
本当に困難です。」

と、ヘイウッドは言いました。

実験開始4週め

実験が終わりに近づくにつれ、今まで通りのシャンプーや洗顔に戻ることに躊躇している自分に気がつきました。

1ヵ月前に全ての洗浄製品を仕舞い込んだクーラーボックスを、実験最終日に開けてみると、化学香料の臭いで顔をしかめてしまいました。クーラーボックスの中身はほぼ全て、合成液体界面活性剤です。良い香りがするように、そして、洗い流してしまった皮脂の代りに肌を保湿するための、工場生産された成分が入っています。

私が使っていた製品のうち、私の肌の上の「善い」バクテリアにとって脅威になるのはどれかAOバイオーム社に尋ねてみました。

答えは一様に同じでした。シャンプーの多数の主成分のうち、ラウリル硫酸ナトリウム(界面活性剤)が、ニュートロファにとって最も殺人的であるとのことでした。しかしほぼ全ての液体洗浄剤は、少なくとも数種のバクテリアを殺す成分でできています。殺菌成分入りの石鹸が、最も凶悪な犯罪者です。天然植物油や動物の皮脂だけで造られた石鹸でさえも、AOBを皮膚からはがしてしまいます。

液体石鹸に入っているバクテリアを殺す殺菌成分は、固形石鹸には入っていません。でも、固形石鹸はアルカリ性が強く、液体石鹸は皮膚のpH(弱酸性)に近いため低刺激です。どちらがバクテリアにとって善いのでしょうか。

「一言で言えば、“判らない”です。」

ボタニカル洗剤メーカーであるクリンウェル(CleanWell)社の創業者ラリー・ワイス博士は言いました。

結局、私は自分のほとんどの洗浄製品を捨てることにし、読めないような名前が成分表に記載されていない無香料のシャンプーと普通の石鹸を買うことにしました。そして、とっても長いシャワータイムを楽しみました。たくましいバイオフィルム(細菌の膜)が私の皮膚に残っていてくれることを願いながら。

実験終了後たった3回のシャワーで・・

実験が終了してから1週間後に行われた最後のサンプル採取では、私の皮膚のどこからもニュートロファは検出されませんでした。体中にバクテリアの新しい植民地を造るのに1か月もかかったのに、たった3回のシャワーで絶滅させてしまいました。何兆個ものバクテリアが、見えないまま現れた時と同様に、見えないまま消えてしまいました。

彼等のことを「私の・・」と考えるようになったと言うのに、私は彼等を追い出してしまったのです。

原著:“My No-Soap, No-Shampoo, Bacteria-Rich Hygiene Experiment”, JULIA SCOTT, MAY 22, 2014, The New York Times

ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス

ご興味のある方は、AO+はこちらから購入できます。なお、ソフィアウッズ・インスティテュートは、AOバイオーム社と何らビジネス上の関係はありません。

ソフィアウッズ・インスティテュートのマインド・ボディ・メディシン講座セルフドクターコースでは、パーソナルケア製品に含まれている危険な成分のことや、ナチュラルなスキンケアについても教えています。

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新学期は、毎年3月と9月です。講座でお会いしましょう。

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公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。

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参考

ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング