バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。
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目次
幸福感の高い人は、大抵、健康
実際、「私は幸せです」と言える人は、体にも心にも不調を抱えていることが少なく長生きだと報告されています。
では、あなたは、今、幸せですか?
もしあなたが今幸せだと答えられなかったとして、私達は努力によって幸せを感じられるようになるものなのでしょうか。
ほとんどの人は幸せを感じられるようになれます
私達がどれくらい幸せを感じられるかは
- 50%は、遺伝によって決まっていて
- 自助努力によって40%獲得でき
- 状況によって残りの10%が変動する
と、いうことが判っています。
「つまり現在あなたが幸せを感じていなかったとしても、
努力によってあなたは幸せを感じられるように
なれることを意味します。」
と、ハーバード大学で最も長期間に渡る追跡調査研究である「成人の発達に関するハーバード研究(the Harvard Study on Adult Development)」を率いているロバート・ワルジンガー博士はおっしゃっています。
最も楽観的でハッピーな人も、常に上機嫌でい続けることはできませんし、それが普通です。
ベースとなる「そこはかとない幸福感」も、健康や勉強や筋トレと同じで、日々の行動が大切なんです。
日々運動することで筋肉を大きくしていけるように、日々意識して実践することで幸福感を大きくしていくことができる方法をお伝えします。
(裏付けとなる研究論文は最後に参考文献として一覧にしています)
笑顔を作る
1980年代にうつ治療のカウンセリング手法として開発された「スマイルセラピー」は、意識的に作った笑顔でもセロトニン(幸福ホルモン)の分泌が促されることに着目したものです。
また、2019年6月に『心理学ブルテン(Psychological Bulletin)』で発表された研究は、表情が如何に感情に影響を与えるかについて、世界中の11,000人以上の被験者に実施された138個の研究によるデータを分析し、笑顔を作ることで人はより幸せを感じ、叱るとより怒りを感じ、眉をひそめるとより悲しみを感じることを報告しています。
普段から意識的に笑顔でいるようにするだけで、心に変化をもたらすことが期待できるんです。
例えばPCに向かって仕事をしている時、お料理をしている時、何かをしている時もしていない時も、笑顔を作るようにしてみましょう。
『笑顔の効能と本物の笑顔の見分け方』もご参照ください。
孤立しない
ワルジンガー博士の研究は、家族や友達との親しい関係と幸福感との間に強い相関があることを見つけました。
「親しい人間関係は気分ブースター
孤立は気分バスター」
と、ワルジンガー博士はおっしゃっています。
ハーバード大学による同じ研究の2004年の発表でも同様の結果が報告されています。詳しくは『幸せな人生のための方程式』をご参照ください。
参加する
孤立しないことにも関係しますが、何か興味のある活動のサークルやグループに参加してみましょう。
私の「参加」については『社会貢献サポート活動』をご覧ください。
親切を習慣にする
誰かに親切にする人ほど幸せの記憶が質と量の両方で多いと、報告されています。詳しくは『親切の副作用』をご確認ください。
特に、ボランティア活動は、気分を改善し使命感を生むと、2016年に発表されたBMJの公開研究は述べています。特に、70歳以上になると、この効果が顕著になると報告しています。
歳をとっても地域貢献など、ボランティア活動に参加することで幸福感を維持できるのは嬉しいですね。いつまでも若々しく活き活きとしていられます。
親切にする方法はたくさんあります。
大きな親切である必要はありません。
「他者に親切にする日を決めて実行しましょう。
実行には事前の準備が必要になるかもしれませんが、
親切をする意図をもって準備をすること自体が
幸福感を高める重要な役割をもっています」
と、ハーバード大学公衆衛生学の人間啓発プログラムのディレクターであるテイラーJ.ヴァンダーウィール氏は述べています。
インナーチャイルドを見つける
あなたの中にまだいる「子供のあなた」を蘇えらせるのです。
- 子供の時に好きだったこと、楽しかった活動は何ですか?
- 若かった時にどんなことに幸せを感じましたか?楽しかったですか?
それを今もう一度、生活の中に加えてみてください。
今では忘れてしまった趣味、ゲーム、スポーツ、それが何であれ構いません。
もう一度、やってみましょう。
時間を買う
2017年の米国科学アカデミーの会報に掲載された研究は、家事代行など時間節約のための消費は、モノを購入した時よりも、より大きな満足感を生むと報告しています。
所得の高低に関係なく効果があったと報告されています。
- キッチンやお風呂場やエアコンのお掃除
- 作り置き料理
- お料理宅配サービス
などなど、今では様々なサービスがあります。
家計との相談もありますから毎日とか毎週というのは難しくても、時々、自分時間の確保のため、家族との時間のために、あるいは、がんばった自分へのご褒美として、時間はお金で変える幸せです。
体験に投資する
もうひとつのお金で買える幸せは、体験です。
大きな体験である必要はありません。例えば、食べたことのないエスニック料理を食べに行ったり、日中に映画を観に行ったり、美術館に行ったりでいいんです。
物品の購入は一時的な幸福感を生むけれども、体験の購入は幸せな記憶を生むことで満足感が持続すると、コーネル大学心理学部による研究が報告しています。
投資対効果(コスパ)で考えたら、確実に、体験を買うことをお勧めします。
ハッピーな人達と一緒に過ごす
幸せは伝染します。
面白いことに、幸せはSNSを通しても拡散することが報告されています。
あなたのハッピーな投稿は、観た人達の気持ちを明るくし、気持ちが明るくなった人達は周囲の人達に優しくなり、優しくされた人はハッピーになりと・・幸せの連鎖が起こるというのです。
更に、研究は、「悲しみ」には、「幸せ」ほどの拡散力が無いことも報告しています。
ただ「炎上」現象を考えると、「怒り」にはかなりの拡散力がありそうです。でも、たぶんその拡散力はSNSの中だけに限定されるのかもしれませんね。SNSを見ない人達にとっては、それは存在しないのと同じですから・・・。一方で、「幸せ」の拡散力はSNSを超えてリアルな世界にも伝播すると研究者は報告しているのです。
緑を近くにおく
2021年5月30日に『EPJ データサイエンス』のオンライン版に、世界90都市における緑地が市民に与える影響を調査した研究が掲載されていました。
その研究は、人々の幸福感は、公園、庭、河岸などの緑地スペースの広さと相関していたと、報告しています。その地域の所得水準とは無関係だったそうです。
ガーデニングは、サイクリングやウォーキングと同じくらい、心の健康にとって良い効果を生むと報告している研究もあります。
自宅に緑のスペースを造ってみましょう。ベランダや庭がなくても、窓辺や室内に観葉植物を置いてみてはどうでしょうか。
いつものパターンを破る
2020年5月8日のネイチャー『ニューロサイエンス(神経科学)』に掲載された研究は、リアルな世界での日常体験の多様性が肯定的な感情に関係している脳の部位を刺激して、より幸せが感じられるようになると、報告しています。例え小さな変化でも大きなインパクト与えることができるとのことです。
毎日の「いつものパターン」に変化をつけることを考えてみましょう。
運動メニューを定期的に変えたり、いつもとは別の道を通って買い物に出かけたり・・・ほんのちょっと、無意識のうちにやっている毎日の習慣に変化をつけるだけです。
たったそれだけで脳に変化を起こせるなんてすごくないですか?
恵みを数える
その日にあった感謝する事柄について書き出してみましょう。
私は「ありがとう日記」と呼んで、プライベート・ヘルスコーチング・プログラムのクライアントさん達やマインドボディメディシン講座の生徒さん達に必ずおススメします。ソフィアウッズ・インスティテュートのブログでも時々紹介しています。
それは、普段、あなたが当たり前だと思っている事柄かもしれません。
例えば、安心して暮らせる家があること、支えてくれる家族がいること、あるいは、好きな作家の本を見つけたとか、お天気に恵まれたとか、食事が美味しかったとか、どんなに小さなことでも構わないんです。
幸せな記憶にアクセスすることを習慣にすることで、私達の幸福のベースが厚くなっていきます。
どっちでもいいことに時間を割かない
選択肢が多いほど、人は後に後悔したり心配したりしやすくなると報告している研究があります。
結婚とか就職とか、その選択が後に大きな影響をもつようなことなら、じっくりとしっかりと検討すべきです。
でも、どれを選んでも、そう大差がないようなことなら、悩む時間を減らして直感で決めることをお勧めします。
そして決断した後は、その決断について再検討するのは止めましょう。
それが重要な決断であったとしても、決断した後は、再検討するのは止めましょう。
もしあっちを選んでいたら、もしこれが間違っていたらと考えたところで、もう決断は終わっているのです。あなたにできることはほぼありません。あなたの幸福感が削られていくだけです。
誠実に決断した後は、「エネルギーの流れに従う」。ただそれだけで良いんです。
ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス
何かひとつだけでも今日から始める
やってみようと思えたことはありましたか?
もしあったのなら、明日ではなく、今日から生活の中にとり入れて実践してみましょう。
行動しなければ、何も変わりません。
あなたの心の幸せのベースはあなた自身で創ることができるんです。
そして、ソフィアウッズ・インスティテュートはあなたがなりたいと願うあなたになるためのお手伝いができます。もしおひとりで取り組むことに不安や難しさを感じるのでしたら、ヘルスコーチと、一度、話をしてみませんか?
公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。
プライベート・ヘルスコーチング・プログラムについて
お気軽にご相談ください。
初回相談を無料でお受けしています。
あるいは、ソフィアウッズ・インスティテュートのマインド・ボディ・メディシン講座セルフドクターコースで学びませんか?セルフドクターコースでは、あなたが食を通してご自身の主治医(セルフドクター)になるために、必要な知識とスキルを教えています。
新学期は、毎年3月と9月です。講座でお会いしましょう。
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参考文献
- “Good genes are nice, but joy is better”, Liz Mineo, April 11, 2017, HEALTH & MEDICINE, Harvard Gazette
- “A Meta-Analysis of the Facial Feedback Literature: Effects of Facial Feedback on Emotional Experience Are Small and Variable”, Nicholas A. Coles, Jeff T. Larsen, Heather C. Lench, June 2019, Psychological Bulletin
- “Association of volunteering with mental well-being: a lifecourse analysis of a national population-based longitudinal study in the UK”, Faiza Tabassum, John Mohan, Peter Smith, September 01, 2016, BMJ Journals, Volume 6, Issue 8
- “Buying time promotes happiness”, Ashley V. Whillans, Elizabeth W. Dunn, Paul Smeets, Rene Bekkers, and Michael I. Norton, PNAS August 8, 2017 114 (32) 8523-8527; first published July 24, 2017; https://doi.org/10.1073/pnas.1706541114
- “Some “Thing” to Talk About? Differential Story Utility From Experiential and Material Purchases”, Amit Kumar, Thomas Gilovich, July 20, 2015, https://doi.org/10.1177/0146167215594591
- “Dynamic spread of happiness in a large social network: longitudinal analysis over 20 years in the Framingham Heart Study”, James H Fowler, Nicholas A Christakis, BMJ 2008; 337 doi: https://doi.org/10.1136/bmj.a2338 (Published 05 December 2008), BMJ 2008;337:a2338
- “Urban green space and happiness in developed countries”, Oh-Hyun Kwon, Inho Hong, Jeasurk Yang, Donghee Y. Wohn, Woo-Sung Jung & Meeyoung Cha, 30 May 2021, EPJ Data Science volume 10, Article number: 28 (2021)
- “Association between real-world experiential diversity and positive affect relates to hippocampal–striatal functional connectivity”, Heller, A.S., Shi, T.C., Ezie, C.E.C. et al, Nat Neurosci 23, 800–804 (2020). https://doi.org/10.1038/s41593-020-0636-4
ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング