バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。
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胆汁酸とは
胆汁酸は、肝臓でコレステロールから造られる胆汁の成分です。(だから、全てのコレステロールを嫌うのではなく、善玉コレステロールはちゃんと摂らないとダメなんですよ。)
肝臓で造られる胆汁酸は一次胆汁酸と呼ばれています。
腸内の腸内細菌によって一次胆汁酸から造られる胆汁酸は二次胆汁酸です。
胆汁酸は、腸内の石鹸
脂肪酸や脂溶性ビタミンやコレステロールなどの脂質成分を水分と結合させます。油分と水分を結合(乳化)するということは、石鹸と同じことをしているわけですよね。
話はそれますが、食品添加物のひとつ、乳化剤というのは、読んで字のごとく、微量なら食べても良いと厚生労働省が決めた洗剤のことなんですよ。人間が食べても死なない量を国が定めてくれています。でも、それは人間が死なない程度の量です。顕微鏡でしか見ることができないくらい小さな腸内細菌を殺して洗い流してしまうことは、既に発表されています。
話を戻します。
胆汁酸が、脂肪成分と水分を結合してくれることで、脂肪成分の腸内吸収を助ける働きがあるんです。
胆汁酸もまた、腸内で再吸収されます。体内の胆汁酸の量は、常に一定になるように管理されていて、99%はリサイクルされるのです。
このリサイクルの仕組みが正常に働いている人ほど、癌の発症リスクが低いことも近年判ってきています。
胆汁酸の働き
脂肪燃焼
胆汁は、胆嚢に貯蔵されていて、脂肪の多い食事をすると、十二指腸で分泌され、脂肪を分解してくれます。胆汁酸は、細胞内のミトコンドリアに脂肪燃焼を指示します。ミトコンドリアはエネルギー代謝が起こる場所(細胞の溶鉱炉)なんですよ。
排便によって約5%の古い胆汁酸が排出され、新しく生まれ変わると言われています。
新しい胆汁酸は、リサイクルされた胆汁酸よりも、多くの脂肪を燃焼させることができることも判っています。
だから、ちゃんと胆汁酸が分泌されて、便秘がないような生活をするだけで、食べた脂肪分が燃焼しくれる、太りにくい体を作ることになります。
胃酸の中和
また、胆汁酸はアルカリ性なので、胃から十二指腸に送り込まれる胃酸(乳び)を中和する作用があります。
化学物質や有害物質の排出(デトックス)
その他にも、
- 医薬品や食品添加物などの化学物質
- 毒素
- 重金属(水銀など)
- 余分なミネラル成分
などを、速やかに体外に排出するよう働いています。
胆汁酸の合成を促す野菜とその食べ方
胆汁酸は、コレステロールから造られますが、コレステロールが胆汁酸になるためには、特定のファイトニュートリエント(植物性栄養素)が必要なことが報告されています。
この研究による発見は次の通りです。
- 胆汁酸の合成と食物繊維の総摂取量は無関係
- 胆汁酸の合成は、野菜を生で食べるよりも蒸してから食べた方が促進される
- 特定の植物栄養素との組み合わせが有効
ここでご注意いただきたいのは、「じゃぁ、食物繊維の多い野菜は食べなくてもいいのか」という誤解をしないように。胆汁酸を新しいものに作りかえるキッカケは、記事の最初の方に記載した通り、毎日の快便です。快便・便秘の解消に食物繊維は大切ですから、胆汁酸の合成そのものに食物繊維は関係ないかもしれませんが、胆汁酸を作りかえるスイッチを入れるのは食物繊維だということをお忘れなくね。
さて、胆汁酸の合成を促す特定の食物栄養素をもっているお野菜は・・
胆汁酸の合成を促す野菜ベスト14(16種)
お野菜をたくさん食べた方が太りにくいというのは、なんとなく皆、判っていることですが、なぜなのかという不思議に、食物繊維でもなく、カロリーの低さでもなく、胆汁酸の合成に関わっているからという新しい視点
特に、脂肪分の多いお食事が多い人や、甘いものや肉食が多い十二指腸に負担をかける食事傾向の人は、胆汁酸の合成に関わっているこうしたお野菜を意識してたくさん食べると良いのでしょうね。
ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス
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参考文献:
- “Steam cooking significantly improves in vitro bile acid binding of collard greens, kale, mustard greens, broccoli, green bell pepper, and cabbage”, Kahlon TS1, Chiu MC, Chapman MH, Nutr Res. 2008 Jun;28(6):351-7. doi: 10.1016/j.nutres.2008.03.007.
- “Steam cooking significantly improves in vitro bile acid binding of beets, eggplant, asparagus, carrots, green beans, and cauliflower”, Talwinder S. Kahlon, Western Regional Research Center, United States Department of Agriculture–Agriculture Research Service (USDA-ARS), Albany, CA 94710, USA, DOI: http://dx.doi.org/10.1016/j.nutres.2007.09.011
- “In vitro binding of bile acids by spinach, kale, brussels sprouts, broccoli, mustard greens, green bell pepper, cabbage and collards”, T.S. Kahlon, , M.H. Chapman, G.E. Smith, Food Chemistry, Volume 100, Issue 4, 2007, Pages 1531–1536
- “Food preservatives linked to obesity and gut disease – Mouse study suggests that emulsifiers alter gut bacteria, leading to the inflammatory bowel condition colitis“, Sara Reardon, 25 February 2015, Nature (乳化剤と腸内細菌、大腸炎について)