ストレスに効くというアダプトゲンって何?|お勧めのアダプトゲン

2024/04/02/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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4月から新年度や新学期が始まるという会社や学校は、日本では多いですね。

新年度/新学期までの異動や移動に伴うストレスや、これからの新しい環境に慣れるまでのストレスなどで、新しいことへのわくわく感と同時に緊張する日々が続きます。もしかしたら、既に、疲れてしまったなんていう人もいるかもしれませんね。

あなたの体は、ストレスを感じると、副腎からコルチゾールというホルモンを分泌して、あなたをストレスから守ろうとします。

例えば、心拍が速くなる、冷や汗が出る、手指が冷たくなるなどの現象は、実は、体があなたを守ろうとして起こしている反応なんです。

「体の防衛反応」です

適度なコルチゾールの分泌は、
あなたの生存可能性を高めるもの

なんですよ。

ですから、むやみにコルチゾールの分泌を妨げることは、体の防衛反応を低下させてしまう可能性があります。コルチゾールは適度に分泌されている方が良いのです。

例えば、筋肉は使わなければ減退し、適度な負荷をかけることで大きく強くなるのと同じです。ストレス”反応”が適切なタイミングでほどほどに起こるためには、適度なストレスが必要です。

でも、ストレスが過剰になり、過剰なコルチゾールの分泌が長期的・慢性的になると、副腎が疲労し副腎疲労という病態が起こります。すると、免疫機能が低下し、さまざまな健康上の問題が起こります。

だから、ストレスを上手に解消すること、過剰なコルチゾールが分泌され続ける状態を回避することが重要になるのです。

そこで今回は、ここ数年の間に注目が集まってきている「アダプトゲン」と呼ばれる植物や食品についてお伝えします。

なお、裏付けとなる研究論文や資料は、最後に参考文献として一覧にしています。

アダプトゲンは、ストレスへの対処を助ける機能をもつ植物や食品などを指す言葉として使われます。でも、元々は、激しい身体活動や厳しい環境での持久力を向上させ、疲労を軽減する方法を研究者たちが探していた時に生まれた「概念」です。

ストレスと一言で言っても、あなたが受けるストレスは、大きく次の3つに分類できます。

  • 精神的ストレス|一般的に使われている「ストレス」が意味するもの
  • 肉体的ストレス|激しい運動や過酷な自然環境などによる身体的負荷
  • 細胞ストレス|栄養不足・酸素不足・細菌感染や毒素

アダプトゲンは、こうしたストレスに対して、次の効果や働きを通して心身を守り助ける働きがあると考えられています。

  • ストレス解消
  • エネルギー回復
  • 気分改善
  • 集中力向上(認知機能向上)
  • 免疫力向上
  • 美肌効果(お肌修復)
  • ホルモンバランス
  • 睡眠の質向上
  • 善玉腸内細菌増殖
  • 長寿

それぞれのアダプトゲンが、体内のどの物質に働きかけ改善するのかを調べるにあたり、現在、多くの研究で調査対象になっているのは、次のような物質です。

  • コルチゾール(ストレスホルモン)
  • 神経ペプチドY(神経タンパク質)
  • さまざまな酵素
  • セロトニン(幸せホルモン)
  • ドーパミン(快楽ホルモン)
  • 抗酸化物質
  • 追加免疫

など

ただし、この中で、ヒトの体内での変化が実際に調査されているのは、ほぼコルチゾールだけです。その他の物質についての研究の多くは、今のところ試験管試験(細胞実験)の段階に留まっています。そのため、体内においても同じような反応が起こるかの科学的な裏付けはまだなされていないものがほとんどです。

とはいえ、アダプトゲンと呼ばれる植物の多くは、中医学(漢方)の生薬として、あるいは、アーユルヴェーダ(インド伝統医療)の生薬として、何百年、あるいは何千年も用いられてきたものです。

そのため、効果の一部は経験的に実証されている(実績がある)と言えますね。

アダプトゲンとみなされている植物や食品は、非常に多岐にわたります。アダプトゲンというグループに一括りにされてはいますが、全てが同じように機能するわけでもひとつで全ての機能をもっているわけでもありません。そんな万能薬(魔法の薬)があったら嬉しいですが、残念ながら、現時点では、発見されていません。

薬草と言われているものの多くは、何にでも効くというよりは、何かしらの専門家です。そのため、それぞれのアダプトゲンが、どのタイプのストレスに作用するのかを知って、適材適所に活用することが大切ですね。

現状で、アダプトゲンと考えられている代表的な植物/食品を下に紹介します。50音順です。

先に記載した通り、ほとんどが伝統医療で用いられてきた生薬です。そのため、ハーブティとして気軽に楽しめるものもありますが、漢方薬などとして買い求める必要があるものが多いです。

  1. アシュワガンダ
  2. イワベンケイ/ロディオラ
  3. エゾウコギ(刺五加)
  4. オウギ(黄耆)/アストラガルス
  5. オタネニンジン(人参)
  6. 甘草
  7. ゴツコラ
  8. ゴミシ(五味子)
  9. コルディセプス(冬虫夏草)
  10. バコパ
  11. ヒーショウウー(何首烏)
  12. ホーリーバジル/トゥルシー
  13. マカ
  14. マツブサ
  15. 霊芝

ひとつひとつ簡単に説明を加えていきます。

アーユルヴェーダ医学で用いられる生薬です。伝統的には、精神的ストレスや不安感の解消、抗炎症作用(関節炎の改善)、抗酸化作用、抗菌作用、糖尿病予防、精力増進、老化予防、睡眠の質向上などのために用いられてきました。

近年では、アシュワガンダから発見されたデノソミン(denosomin)と呼ばれる成分がアルツハイマー病などの神経変性疾患の改善に効果があるだけでなく、抗がん作用あることにも期待されています。

伝統的には、持久力や集中力の向上、疲労感や虚弱体質の改善などのために使用されてきました。

現在でも、持久力や体力の増強に加えて、精神力や運動能力の向上、ストレス耐性の強化、うつ病や不安症などの改善に用いられています。

薬用には根と皮が用いられます。生薬名は「刺五加(シゴカ)」です。滋養・強壮の薬として用いられています。薬用効果が、高麗人参(オタネニンジン)と似ていることから、シベリア人参とも呼ばれます。

骨や筋肉を強くしたり、関節痛や筋肉痛、腰や膝の筋力低下などにも用いられてきました。また、エゾウコギの皮を漬け込んだ五加皮酒は不老長寿の薬酒として知られています。

免疫力を高める作用があることで知られているハーブです。生薬名も「黄耆(オウギ)」で、漢方薬の「黄耆建中湯」に配合されている成分のひとつです。

特に、上気道感染症、アレルギー性鼻炎(花粉症)、喘息、慢性疲労症候群、慢性腎臓病などに良いとされています。お肌に直接塗ると、血行を改善して、傷の治癒を早める効果があるとされています。

薬用には根が使われ、生薬名は「人参(ニンジン)」です。一般的には朝鮮人参とも呼ばれます。漢方薬に処方されることの多い成分のひとつです。薬効成分を多種類含んでいる薬草ですが、中でも、ジンセノシド(パナキソシド)と呼ばれる成分が重要だと考えられています。

免疫機能を高め、アンチエイジング効果があり、呼吸器疾患、心血管疾患、うつ病、不安症、更年期のホットフラッシュなどを改善するために用いられます。また、環境ストレスへの抵抗性を高め、体力や集中力、記憶力の向上に効果があるとされています。

伝統的には、肺疾患、肝疾患、循環器疾患、腎疾患などの治療に用いられてきました。

現在では、消化管の不調や更年期症状、咳、細菌・ウイルス感染症などの症状に対して効果があると考えられています。副腎機能をサポートし、適切なストレス反応が起こるよう調整する機能があります。

米国にはリコリスのグミがありますが、合成香料が用いられているだけで、本物の甘草が含まれているわけではありません。

アーユルヴェーダ医学で、若返りの薬として用いられるハーブです。また、精神的なストレスによる疲労を改善することで知られています。

その他、貧血の改善、血行促進、浮腫の改善やさまざまな皮膚トラブルの薬として用いられているほか、熱や咳などの風邪の諸症状の改善や呼吸器疾患などの改善にも効果があるとされています。

アメリカでは、サプリメント(栄養補助食品)、化粧品、ホメオパシー調剤としての使用が許可されています。しかし、英国では、外用のみが許可されていて、EUにおいては、2010年11月に欧州医薬品庁(EMA)が、現時点では、民間使用の安全性を保証することはできないとする声明書を発表しています。

五味子という名前は、酸味,苦味,甘味,辛味,塩味の五つの味がすることに由来しています。抗ストレス作用や抗疲労作用があり、滋養強壮の薬として用いられてきました。

現代では、その抗酸化作用によって、お肌の健康を維持したり、認知機能を向上させる可能性が期待されています。

コルディセプスとは、虫と菌類が合体した生物を指す言葉です。そのため、さまざまな種類がありますが、中でも、「冬虫夏草」と呼ばれる、中医学の生薬や薬膳の素材として用いられるものは、チベット等に生息するオオコウモリガの幼虫に寄生して発生するコルディセプス・シネンシスで、キノコです。

冬虫夏草という名前は、冬は虫で、夏になると草(キノコ)になると信じられていたことに由来しています。

従来から、不老長寿、強壮の秘薬として重用され、鎮静、鎮咳薬として病後の衰弱、肺結核などに用いられてきました。

現代では、心肺機能とエネルギー増強に有益なアデノシンが高濃度で含まれていること、また、免疫機能を向上させ、抗炎症作用があり慢性疾患の治療に役立つと考えられているコルジセピンも豊富に含まれていることが判明しています。

アーユルヴェーダ医学で何世紀にもわたって使用されてきたハーブです。このハーブは、次のような名前でも知られています。

  • ブラーミ
  • インドペニーワート
  • オトメアゼナ
  • ハーブオブグレイス

細胞保護作用があり、学習能力や認知力の改善効果があると考えられています。その有効成分は、「バコサイド」と呼ばれるもので、複数の種類があり、抗酸化作用や抗炎症作用があると考えられています。

そのことから、てんかんや神経症、アルツハイマー病などの神経変性疾患や、高血圧、さまざまな炎症性疾患などを予防し改善すると考えられています。

Fo-Ti(フォーティ)と呼ばれることもあり、和名はツルドクダミです。生薬名は「何首烏(カシュウ)」です。中医学では、伝統的に若返りの薬や滋養強壮の薬として用いられてきました。お肌トラブルの改善効果もあるとされます。

現代では、血中コレステロールの低下や血糖値を下げる効果があることから、生活習慣病の薬として期待されています。

アーユルヴェーダ医学で、肝機能の保護と改善に用いられてきたハーブです。また、ストレスを軽減し、うつ病や不安症などの改善効果があることが知られています。

現代では、食欲増進や胃腸機能の改善効果、生活習慣病や糖尿病の予防改善効果に期待されています。

ホーリーバジルの詳しい機能については、『トゥルシー』をご確認ください。

マカは、南米ペルーのアンデス山脈に自生するアブラナ科の植物/根菜です。「アンデスの女王」と呼ばれ、滋養強壮や精力増強効果、お肌老化の防止、更年期症状の改善効果があると考えられ、アンチエイジング作用が期待されています。

研究によって、マカにはタンパク質が多く含まれていて、アミノ酸の中でもアルギニンを多く含み、食物繊維やミネラル、ビタミンに加え、アントシアニンやサポニンなどの抗酸化物質が含まれていることが分っています。

生薬名は「松藤(ショウトウ)」です。

血行促進作用があるため、神経痛や冷え症などに、葉を煎じて入浴剤として用いられます。また、果実は、松脂の香りがあり、甘く生のまま食べられます。

日本に自生しているマツブサの実で作ったジャムがあります。

薬用キノコです。感染症を予防改善し、免疫系を高めると考えられています。その他、疲労回復、コレステロール低下、血圧低下、がん予防・改善、抗炎症作用、筋力増強効果があると考えられ用いられてきました。

霊芝は、丸ごと食べることができます。伝統医学や代替医療では、粉末やエキスが最も一般的に使用されています。

ご覧になってきたように、アダプトゲンと呼ばれる食品や植物には、とても素晴らしい健康効果が期待できます。

でも、だとしても、不健康な食生活やライフスタイルを続けたまま、アダプトゲンを服用したところで、健康が得られる訳ではありません

ベースは、あくまでも健康的な食事とライフスタイルです。

健康的に過ごしていても、さまざまな状況や環境などからのストレスで押しつぶされそうになった時に、プラスアルファとして活用するためのものという意識が大切です。

ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス

いろいろ紹介しましたが、今回ご紹介した中で最も日常使いするのに便利なのは、やはりホーリーバジル(トゥルシー)ではないでしょうか。ハーブとして入手するのもお茶にするのも簡単です。

私は、冬に体力が落ちてきたかも?風邪のひき始めかも?と感じる時は、蜂蜜や生姜を加えてお茶にして飲みます。美味しいです。

また、今回ご紹介した中では、マカの粉末も次に比較的使いやすいかもしれません。スムージーを飲む習慣がある人は、そこに加えて飲むことができますね。

その他の植物や食品は、実際は生薬なので入手が難しかったり、高級食材だったりするので、日常使いからは少し距離があるように思います。

まるで薬を服用するかのように毎日使うものとしてではなく、

今感じているストレスが、
少々、あなたの手に負えそうもないくらい大きくて、
あなたの心と体を蝕みそうになった、その時に、
あなたを助けてくれるものとして服用する

それくらいの距離感が適切ではないかと思います。

そして服用する時には、副作用や他の薬剤との相互作用について、ちゃんと調べてからにしてくださいね。繰り返しますが、これらの植物は生薬です。薬です。特に、何かしらの医薬品を服用している人は、かかりつけのお医者様や薬剤師さんに必ず相談してくださいね。

そしてもし、おひとりで取り組むことに不安や難しさを感じるのでしたら、ヘルスコーチと、一度、話をしてみませんか?

公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。

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新学期は、毎年3月と9月です。講座でお会いしましょう。

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参考文献

ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング