バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。
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目次
NECのVisionary Week 2021 に参加しました
今回、参加した目的は、オードリーの話を聴きたかったから。その一点です。無料でしたし(笑)
かつて外資系経営コンサルタントだった時代、同じグループ内の監査法人がNECの監査をやっていたこともあり、あのロケットビルの最上階で行われた会議に同席させていただいたこともありますが、今の仕事は、直接ICTとかDXとか関係ありませんので、NECさんの本業に興味があったわけではありません。すみません。
NECの遠藤会長からのITに関する質問についても、オードリーは、とてもわかりやすい身近な例を挙げて説明してくれるので、ITの話というよりは、もの、こと、ひと、に向かう彼?彼女?の姿勢、意識、心の在り方にふれることができました。
私の心に残ったお話をお伝えします。
Smart Citizen(賢い市民)
オードリーの大臣としての仕事への取り組み方に愛を感じました。
オードリーは国民のため国のために働いているのではなく、国民と一緒、国と一緒に働いているのだと言いました。そのためには、国民ひとりひとりとの双方向の仕組みが必要です。それを国の仕組みの中に造り込んだのです。
ひとりひとりが、自分がインプットする情報に責任をもち、また誰かがインプットした情報の正誤の確認やバイアスの発見も国民からの情報提供を活用し、必ず24時間以内に対応するという素晴らしい仕組みです。
バイアスは、Blind Spot(盲点)であるから、本人が自分で気づくことには限界がある。だから、国民ひとりひとりが気づき教え合うことが大切だと言っていました。
国民ひとりひとりがそれを平等に行うためには、どこに住んでいようとも平等にインターネットにアクセスできなくてはなりません。それをオードリーは「ブロードバンドは人権だ」と言いました。健康的な生活を送ることが基本的な人権であるのと同じ様に、インターネットに接続でき、インターネットを活用できるスキルと知識を得ることもまた、基本的人権だと。そのための教育・サポートを国民全員に提供しているとのことでした。
SDGs
SDGsは、国連が定めた、持続可能な社会を築くための17の目標です。
オードリーは、17番目の目標を自分の達成すべき課題として捉えているとのことでした。そのため、最近では、17番目の色「紺色」の洋服を着るようにしているとのことでした。今回の対談も紺色の洋服ですね。
そして、このお洋服は17番目の「パートナーシップ」という概念に沿って、古くなったジーンズをリサイクルして洋服にして販売しているデザイナーのものだとのことでした。リサイクルという環境活動と、それを販売するという経済活動、従来両立しないと考えられていた2つの活動のパートナーシップ。その取り組みへの支援として、この紺色の洋服を着続けているとのことでした。
SDGs と Smart Citizen
国民ひとりひとりが持続可能な社会の達成に貢献できるよう、アプリを開発したのだそうです。
商品についているバーコードを読み取ると、その商品ひとつを製造する時に発生する二酸化炭素量(環境負荷・カーボンフットプリント)が表示されるようになっていて、購入するとアプリに記録され、自分の購買行動や商品選択がどれだけ環境に影響を与えているかが目で見て判るようになっているそうです。
消費者は、より環境負荷の低い商品を選ぶことができます。
睡眠はヒラメキにとって不可欠
遠藤会長が、「オードリーが天才でいる秘訣」について尋ねた時、オードリーはただ短く
8時間寝るようにしています。
睡眠時間が7時間しか取れなかった時には
必ず昼寝をするようにしています。
と、答えました。一瞬、遠藤会長が固まったのがおかしかったです(笑)たぶんオードリーもそれに気がついて、直ぐに言葉をつづけました。
無意識の時にアイデアが生まれます。
私は起きている時は、できるだけ多くの人の意見を聞くようにしています。
そして、十分に様々な人の意見を聞いた後は、夜、眠るだけです。
次の朝、目が覚めると、解決策が浮かんでいます。
これってこのブログで何度も紹介している統合食養学のアプローチと瞑想による脳科学的な効果のことです。流石、オードリーですね。最新の脳科学的なアプローチを実践していることが嬉しかったです。(参考:『アイデアに詰まった時どうしてますか?顕在意識の壁を取り除いて、潜在意識の無限の創造力を解放する方法』)
更にオードリーは、
十分な睡眠がとれなかった時は、誰かの話に共感し過ぎて、
自分軸を見失い、客観的な視点を失い、
その話に取り込まれてしまう傾向があると思います。でも、十分な睡眠をとっていると、
誰かの話に共感しながらも、自分を見失うこともなく、
また第三者の話にも耳を傾けることができ、
バランスのとれた解決策を考えることができます。
とも言っていました。
やっぱり睡眠は大事ですね。
取り組みを浸透させる秘訣
国の施策を国民に浸透させるための秘訣について尋ねられた時、オードリーは、重要な点が3つあると言いました。
- FAST(素早い対応)
- FAIR(平等・公平であること)
- FUN(楽しいこと)
オードリーが例として挙げたのは、コロナ禍でマスク需要が高まり不足しがちになった頃の出来事でした。
ある日、小学生の男子からSmart Citizen の仕組みに相談が寄せられました。クラスの男子は皆、紺色のマスクをしているのだけれども、売り切れてしまっていて、お店に残っていたのはピンクのマスクだけ。ピンクのマスクをして学校に行ったら皆からからかわれたり、いじめられたりするのではないか心配だという内容でした。
そこでオードリーは、政府の大臣達にピンクのマスクをつけてその日のテレビ会見などを行うように依頼したそうです。国民から人気のある大臣(男性)はテレビの前で「私はピンク色が好きです。子供の頃好きだったピンクパンサーもピンク色だしね」と言ってくれたそうです。
国の偉い人達が皆、男性も女性もピンク色のマスクをしたことで、その男の子が翌朝ピンク色のマスクをして登校しても違和感をもたれないだけでなく、校内でひとりだけ「流行の」ピンク色のマスクをしている男子だということで、人気者になったのだそうです。
紺色のマスクをしている男子やピンク色を恥ずかしいと思う相談者の男の子に説教するのでもなく(個の選択の尊重)、紺色のマスクをプレゼントするのでもなく(特別扱いとみなされ、国民平等ではなくなる)、マスクメーカーに製造を急がせるのでもなく、ただピンク色のマスクをすることが楽しいことだとアピールしただけで、一気にピンク色のマスクブームが台湾で起きたのだそうです。
こうした発想の転換を日本の大臣達にも欲しいですねー。そして私自身も、これから様々なことに対応する時には、この3つを意識していきたいと思いました。
完璧ではなくGood Enough を目指す
オードリーは、何か解決策を考える時、完璧な解決策を考えようとはしないようにしていると言っていました。目標は、Good Enough を創ること。つまり十分良い、「まぁ、いいだろう」という解決策を考えるようにしているのだそうです。
将来、きっともっと素晴らしい技術が生まれた時のために、余白を残しておくような感じなのだそうです。そして、その未来の人類のために、自分の思考のプロセスをできるだけ開示して記録しておくようにしているとのことでした。インタビューや会議など、全て録画させているのだそうです。
そうしておけば、どこで自分が間違ったのか、どこに穴があったのか、未来の人類が気づきより良いものへ修正するための礎になるからとのことでした。
会議記録を平気で廃棄してしまうどこかの国の官僚や政治家に聞かせてやりたいですね。
統合食養学も完璧を目指さないことを勧める栄養学です。90/10のルール、まさしく「Good Enough」を目指す栄養学です。(統合食養学のアプローチについては、『統合食養学メソッドとは』をご参照ください。)
脳科学者も「まぁ、いいだろう」という決断がベストであることを『脳科学者が教える人生に上昇スパイラルを生み幸せを呼ぶ4つの思考ルーティン(習慣)』で説明しています。
教育について
オードリーは中学校を中退しています。中退した理由は
インターネットで会うと、直接に会った時よりも、人を信用しやすいのはなぜなのか、友達を作りやすいのはなぜなのか、そして、人を嫌いやすいのはなぜなのか、直接には言わないようなひどい言葉を、他者に言いやすいのはなぜか
についてのリサーチグループに参加して研究をしたかったからなのだそうです。それを中学校の先生が認めてくれて応援して送り出してくれたのだそうです。
台湾には、従来の学校システムとは別に、オルタナティブ・システムというものが正式に認可されていて、子供の興味に合わせた教育が受けられるのだそうです。
オードリーは、教育について
教育に必要なことは、教えることではなく育てること
だと言っていました。それは、花と同じだとも言っていました。
花にどう咲くかを教える必要はありません。
花は咲き方を既に知っています。
必要なことは十分な日光と栄養と水を与えることです。
花が咲くために必要なものを与えてあげるだけで良い。子供が成長するために必要なものだけを与えてあげるだけで良い。それが与えられる教育の仕組みを作れば良いとのことでした。
今回のお話を聴いて、ますますファンになりました。
スタートレック世代はみんな知っているバルカン星人の挨拶。子供の頃スポックのマネしてやったなぁ~。
ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス
もしおひとりで取り組むことに不安や難しさを感じるのでしたら、ヘルスコーチと、一度、話をしてみませんか?
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