バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。
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目次
バジルはアーユルヴェーダや中医学など東洋医学の薬草
チアシードには飽きたという人、バジルシードはいかがですか?
アーユルヴェーダで薬として用いられるのは、ホーリーバジルと呼ばれるバジルです。葉や精油が用いられますが、ホーリーバジルの種は食べられません。(ホーリーバジルについては、『アーユルヴェーダの薬草ホーリーバジル(トゥルシー)の効能はどこまで科学で裏付けられたのか』をご参照ください。)
しかし、最近になって、スイートバジルの種(バジルシード)の科学的な効能の検証が進められてきています。
様々なお料理で、食用として用いられるのは、スイートバジルです。その種、バジルシードは、タイ料理で用いられることが多く、タイバジルシードとも呼ばれます。
バジルシードとチアシードは同じシソ科
どちらもシソ科の植物なので、日本人の私達に馴染みのあるお刺身などの横に添えられているシソの実とそっくりです。
大きさも、チアシードと同じくらいです。
異なる点は、チアシードが焦げ茶色で丸い形をしているのに比べ、バジルシードは、黒くて涙型をしています。
バジルシードもチアシードと同様に水分を与えると、ジェル状になります。
チアシードが9倍にふくれることに対し、バジルシードは30倍にもなります。そのため、みかけは、タピオカの様です。カエルの卵なんて言う人もいます。
バジルシードの効能
バジルシードに関する科学的な検証研究は、まだ、あまり多く行われていません。それでも、少ない研究から、バジルシードに、抗酸化作用、抗がん作用、抗菌作用、抗ウィルス作用、抗カビ作用などがある可能性が報告されています。
東洋医学では従来、バジルシードは、気管支の健康に寄与すると考えられていて、風邪などによる咳や喘息の鎮静のために用いられてきました。また、イランの伝統医療では、バジルシードに、抗うつ作用があると言われており、気分改善、精神疲労の改善、偏頭痛の改善に貢献する可能性があります。
その他にも、チアシードと同様に
- 血糖値をコントロールする作用によって、糖尿病などの生活習慣病予防と改善効果が期待されています。
- ジェル状になる水溶性食物繊維が、消化促進、整腸作用、胃痛改善、膨満感や便秘の改善に効果があると考えられています。
- 同様に、ジェル状に膨らむことで、食欲を抑制する効果が期待されています。
- 悪玉コレステロールの減少に効果があるとする研究もあります。
- バジルシードの精油としては、傷口の炎症や肌の炎症を抑える効果があると言われます。
バジルシードの栄養成分
実は、栄養成分に関する分析は、未だ日本と米国では正式に行われていません。そのため、厚生労働省のデータベースにもUSDAのデータベースにも掲載されていません。
食物繊維、不飽和脂肪酸(オメガ3系)、必須アミノ酸を含むタンパク質、ミネラル(特に鉄分)、ビタミンが多く含まれているとする情報サイトが多いですが、その真偽について、裏付けとなる信頼に足るデータが存在しないのも事実です。
今後の研究に期待したいですね。
バジルシードの食べ方
チアシードと同じです。
- すりつぶす
- 液体に浸してジェル状にする
- 発芽させる
他のスーパーシードと同様に殻が固いので、ふりかけるだけでは、消化されずにそのまま排出されてしまいますから、上記3つの内いずれかの方法で召し上るのが好ましいです。
チアシードで作るレシピをそのままバジルシードに置き換えてOKです。
健康そうなバジルシード製品に注意
こんな商品も既に販売されているようです。
保存料、合成着色料、合成甘味料 不使用と書かれているので、とても安全で健康的な飲み物の様に見えます。しかし、一見、ヘルシー志向に見えるこうした製品にも注意が必要です。
1. 無果汁で香料使用
ボトルの真正面からは見えない角度に目をやると、無果汁であること、そして香料を使用していることが記載されています。
このメーカーは数種のフレーバーを販売していますが、全て無果汁です。
無果汁ということは、フルーツはどこにも使用されていないということです。例えば、写真の商品は「ライチ」と記載されていますが、ライチは1滴も入っていません、ライチ風味を香料という化学物質によって作っているだけです。
2. 加糖されている
加糖すること自体が悪いわけではありません。
ただ、合成甘味料(人工甘味料)不使用とわざわざ書くことで、まるでヘルシードリンクであるかのような印象を与えていることが問題です。
白く精製された砂糖もまた健康にとってあまり良くない甘味料です。
3. 増粘剤(ジェランガム)を使用している
バジルシードそのもののジェル感ではなく、増粘剤を用いてジェルっぽさを人工的に作っています。たぶんそうすることで、バジルシードの量を少なくして製造コストを抑えることができるからでしょう。
ジェランガム自体は、発酵によって得られる天然の多糖類で、水草に寄生する微生物が、ブドウ糖などを栄養源として菌体外に蓄積した多糖類を分離・精製して生産される天然の増粘剤です。特に毒性は報告されていません。が、未だ十分な研究がなされていない成分でもあります。
ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス
さて、ネットで騒がれるほどには、まだまだ科学的な裏付けが不十分で不明なことが多いバジルシードですが、古来、東洋医学(アールユヴェーダや中医学)で用いられてきたものですし、食感も見た目も楽しい食品なので、チアシードに飽きたという人、珍しいシードを取入れたいという人、食事のレパートリーの中に加えてみても悪くないと思いませんか?
それに世の中の注目が高まれば、研究件数も増え、政府も正式な成分分析をしてくれるかもしれません。
バジルシードドリンクは、とても簡単に作れるドリンクです。ストレート果汁とバジルシードがあれば誰でも作れます。ですから、是非、なんちゃってヘルシードリンクを購入するのではなく、ご自分で作ることを選択して欲しいと、統合食養学のホリスティック・ヘルスコーチは願うのでした。
公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。
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