バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。
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2014年2月17日
目次
プライマリーフードの食べ方
前回、私たちの健康や幸せには、プライマリー・フード(心の食べ物)とセカンダリー・フード(体の食べ物)の両方が、とても大切だというお話をしました。今回は、プライマリー・フードの食べ方について、ポストモダンなホリスティック栄養学(統合食養学)の考え方について、ご紹介します。
プライマリー・フードの食べ方と『ポジティブ心理学』は切っても切れない関係にあります。ポジティブ心理学は、ペンシルベニア大学とハーバード大学がリーダーとして実証研究や臨床研究を進めている新しい心理学の分野です。
私たちは皆、「がんばることで、成功でき、成功することで、幸福になれる」と、親からも先生からも会社の上司からも教えられ、疑うことなく、それを信じてがんばっていますよね。それに、後輩や部下や子供に、日々そう言っている人も多いのではないでしょうか。
ガンバル ⇒ 成功 ⇒ 幸福
でも、この方程式は、脳科学的に2つの理由によって間違っているとポジティブ心理学は言います。
「成功したら幸せになれる」わけではない理由
1.脳はゴールの位置を変えてしまう
良い成績をとったら、一瞬だけ、喜びを感じるかもしれません。でも、もっと良い成績をとるようにと、脳はゴールの位置を瞬時に変えてしまうようにできているのだそうです。だから、脳は、長く続く永遠の幸福には、たどり着けない。幸福は、砂漠の蜃気楼のようなものになってしまいます。
もちろん、蜃気楼を追い求めることによって、ある目標を達成できるのであれば、それはそれで良いと思いますが、蜃気楼(幸せ)には辿り着けないことを認識しましょう。
2.幸になると脳機能が向上する
私たちが幸せを感じると、脳内でドーパミンという脳内ホルモンが分泌されます。ドーパミンが分泌されると、私たちは更に幸せを感じるようになります。単に幸せを感じるだけでなく、ドーパミンは、学習に関係する全てのシナップスをオンにする作用があることが判っています。脳機能の効率、創造力、エネルギーレベルが高まるのです。
つまり、幸福を感じている人は、仕事が効率的になり、より創造的になり、精力的に働くことができるようになります。そしてその結果、成功する確率が高まるというわけです。
幸せ ⇒ ガンバル ⇒ 成功
「幸せだから成功する」が正しい
これは、単なる理論上の話ではなく、ポジティブ・マインドの人は、ネガティブな人よりも31%も生産性が高く、37%も販売実績が高い、ポジティブ・マインドの医師の診断は、そうでない医師と比較し、90%以上も正確である、という実証データもあります。こわいですね。診てもらうなら、幸せで前向きな医者に診てもらいたいものです。
ポジティブ心理学は、幸せは、何かを達成した後に得られるご褒美ではなく、自分で選択できる、誰でも習得できるスキルであることを統計的にも臨床的にも実証している学問です。
もし、私たちが幸福と成功の関係を
幸せ ⇒ ガンバル ⇒ 成功
と、認識しなおすことができれば、将来の自分の現実を変えることができるとは、思いませんか。
理由もないのに幸せになれるのか?
では、幸せを感じる理由が特にないのに、幸福感を高めることなんてできるのでしょうか。幸せは何か理由がなければ得られないものではありません。誰でも習得できるスキルなんですよ。
方法はいろいろありますが、その中で、今回は、この4つをご紹介しますね。皆さんは賢いので、騙されることはないと思いますが、今回は騙されたと思って、まずは、3週間続けてみてください。
1.自分を責めない
自分や他人を責める代わりに、その過程で何を学んだのかに意識を集中するように心がけましょう。私たちに起こる全てのことは次に向けてのレッスンなのです。
2.ありがとう日記をつける
毎日、その日にあった「ありがとう」と思えることを3つ日記に書いていきましょう。筋トレも毎日やることで、筋肉をつけることができるように、幸せも、内面の幸福感に毎日アクセスすることで、大きくしていくことができます。
3.幸せになろうとしない
「幸せ」は、あなたのライフスタイルそのものの中にあります。だから、心から楽しいと思えることを生活の中に増やしましょう。好きなことに時間を割きましょう。遊びの時間を作りましょう。楽しいこと嬉しいこと好きなことをすることで幸せになれるのではありません。楽しいこと嬉しいこと好きなことをすること自体が幸せなんです。
4.瞑想する
瞑想と言うと胡散臭いイメージをもたれる人も多いと思います。でも、今、米国のビジネス・シーンで大活躍しているんですよ。MITの科学者だったカバットジン博士が推奨し、今年2月3日号の米TIME誌は、マインドフルネス特集だったくらいです。瞑想は、「マインドフルネス」 – 禅の「念」のことですが、「今、一心に目の前のことと向き合う」という心の状態を得るために行う訓練です。1日5分。何も考えず一心に自分の呼吸にのみ意識を集中させる時間をつくることから始めてみましょう。
マインドフルネスは、実践することで、冷静な判断力、生産性、効率性が高まり、自己肯定感が高まるというものですが、何もビジネス・シーンだけではありません。家族といる時、友人といる時、食事をしている時、やり残した仕事や会議や返信しなければならないメールのことなど考えず、今、一心に目の前の家族や友人や食事に向き合うことで、あなたを取り巻く環境は劇的に好転してくるはずです。
例えば、食事。忙しい仕事の中、食べるものに意識を向けることなく、メールをチェックしながら、機械的に食べ物を口に運ぶ。それでは、幸福感どころか、過食にもなります。
他のことをやりながら、あるいは、考えながら食べるのを止めて、目の前のひとつひとつの食品と一心に向き合って、感謝を込めて一口一口しっかりゆっくり噛んで食べてみましょう。味だけでなく、香や食感にも意識を向けて食べてみましょう。これをマインドフル・イーティングと呼びますが、いつもより量を必要としないことに驚くと思いますよ。
プライマリーフードが満たされるとセカンダリフードも整う
ホリスティック栄養学は、あなたのプライマリー・フード(心の食べ物)とセカンダリー・フード(体の食べ物)は、互いに影響しあっていると考えます。幸せな時(プライマリー・フードが充足している時)、あなたは、より、なりたいあなたになれるような食品(セカンダリー・フード)を無意識に選ぶようになります。
幸福感の高い人は、真に自分を大切にすることを知っている人です。幸福感が生む直感は、体が喜ぶ健康的な食品を無意識に選ぶように私たちを導き、その結果、理想を実現できるようになります。同様に、まず健康的なものを食べることから始めても構いません。体が喜ぶ食べ物を食べて、様々な不調が改善されてくれば、気持ちも明るく前向きになり、幸福感が高まります。幸福感が高まれば、あなたの直感が更にあなたを健康的な食べ物に導いてくれるようになります。
“Trust your hunches. They are usually based on the facts filed away just below the conscious level.”
(自分のひらめき(直感)を信じなさい。大抵、直感は、意識のすぐ下に記憶されている事実に基づいたものです。 – ジョイス・ブラザーズ博士)
多くの人は、思い通りの人生になった時、幸せが得られると思っています。でも、本当のところ、幸せは、人生が思い通りにならない困難な状況に直面した時に、大騒ぎすることなく人生を導くことのできるスキルです。待っていても、採りにいっても、幸せは、外にはありません。幸せは、私たちの中にあるのですから。
ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス
公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。
もしおひとりで取り組むことに不安や難しさを感じるのでしたら、ヘルスコーチと、一度、話をしてみませんか?
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【参考文献】
1.『Happiness Advantage(邦題:幸福優位論)』、ハーバード大学ポジティブ心理学部、ショーン・エイカー博士,
2.『Wherever you go. There you are – Mindfulness Meditation in Everyday Life(邦題: マインドフルネスを始めたいあなたへ 毎日の生活でできる瞑想)』、マサチューセッツ大学メディカル・センター、ストレス・クリニック創設者、ジョン・カバット=ジン博士
3.『幸せになるための5つのスキル』、ソフィアウッズ・インスティテュート
ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング