
バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。
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目次
地球上に同じ人はいない

統合食養学(Integrative Nutrition)は、わたしたちは一人ひとり異なることを基本にしています。
地球上にあなたと同じ人はひとりもいない
という考えです。
そんなの当たり前じゃん
と、思いますか?そう、当たり前のはずですよね。
でも、政府の食事摂取基準にしても、血圧にしても、カロリーにしても、体重にしても、「これが正しい」という一つの基準に従うよう世の中はできています。
あなたも、この地球上にあなたと同じ人はひとりもいないということを「当たり前」と思っていながら、自分と誰かを比べていたりしませんか?
バイオ個性とは
地球上に同じ人はひとりもいない
これを統合食養学は、「バイオ個性(Bio-individuality)」と呼びます。
もともとの言葉は英語で、バイオ・インディヴィデュアリティ(Bio-individuality)です。
でもそれでは日本人には舌を噛みそうな単語なので、また、意味を捉えにくい言葉だと思いましたので、ソフィアウッズ・インスティテュートでは、「バイオ個性」という日本語にして紹介しています。
1. バイオ個性を構成する要素
バイオ個性は、次の2つの要素で成り立っています。
ひとつはコンスティテューションです。もはやあなたの努力では変えることのできない要素です。例えば、遺伝子構成などがコンスティテューションに含まれます。
もうひとつはコンディションです。今からでもあなたが努力次第で変えることのできる要素です。例えば、食事やライフスタイルがここに含まれます。
2. 一卵性の双子も同じではない
バイオ個性は、コンスティテューションとコンディションの組み合わせですから、統合食養学は、その理念やアプローチが開発された何十年も前から、一卵性の双子であっても異なる存在、異なるバイオ個性をもった「特別なひとり」だと理解し、対応することが適切であると説いてきました。
一卵性の双子のコンスティテューション(遺伝構成など)は同じかもしれません。でも、成人した後のコンディション(現在の食事やライフスタイルなど)は同じではありません。同じ仕事をもち同じ家に住み同じ人と結婚する双子はいません。
一卵性の双子でも異なる反応

アメリカとイギリスで数千人の双子を対象に行われた食事と健康との関係を調査した研究は、同じ食品に対する食後の代謝反応は、たとえ一卵性双生児であっても異なることを明らかにしました。
統合食養学のバイオ個性のアプローチが科学的に裏付けられた研究です。
1. 研究の概要
研究は、主に英国キングス・カレッジ・ロンドンで実施され、検証コホートはマサチューセッツ総合病院を拠点とするハーバード大学のチームが主導しました。コホートの60%は、最長25年間の追跡調査が行われている「英国双子研究」に参加している双子です。
1,100人の健康な被験者を対象に14日間にわたり、詳細な食後の代謝反応(血糖値など)が調査されました。
通常の健康診断では、空腹の状態で血液検査が行われますが、ヒトは1日の大半(約18時間)を空腹状態ではなく、食事を代謝している過程の状態(食後血糖値と脂質値が混在した状態)で過ごします。
そのため、空腹時ではなく、食後の代謝反応を診断することが健康を予測するのに強力なツールとなると、研究者は説明しています。
食後の代謝反応はゲノムでは説明できない

食後の代謝反応には個人差が大きく、大きなばらつきがあることが明らかにされました。一卵性の双子であっても、同じではなく、大きな違いがあることが示されました。
代謝反応の個人差を、遺伝的要因だけで説明できる割合は、次の通りでした。
- 血糖値・・・50%未満
- インスリン・・・30%未満
- 中性脂肪・・・20%未満
つまり、あなたの健康の50%~80%以上は、遺伝子とは関係のない、その他の要因(統合食養学的にはコンデイション)によって決まっているのです。
食後の代謝反応に影響する要因

ひとりひとりの食後の代謝反応は、次のようなさまざまな要因によって決まることが示されました。
- 遺伝的要因
- 環境的要因
- 食事
- 運動
- その他のライフスタイル
同じ食事をしても食後の代謝反応に、大きな個人差が存在するのはこのためです。
統合食養学的に説明すると次のようになります。
・遺伝的要因(コンスティテューション)
・環境的要因(コンディション)
の組み合わせ、つまりバイオ個性によって、食後の代謝反応は、ひとりひとり異なる
研究者は、食後に、ひとりひとりの体内で起こる様々な臓器やホルモンの働きの違いを理解することが重要だと述べています。
製品ラベルの成分表は40%未満しか参考にならない

また、食品ラベルに記載されているマクロ栄養素(脂肪、タンパク質、炭水化物など)の含有量は、個人の食後の代謝反応の違いを40%未満しか説明できなかったことも示されています。
ひとりひとり、食事に対する体内の反応が異なるのですから、食品の成分表示やカロリー表示は、多少の参考(40%未満)にはなっても、それを食べた後のあなたの体の反応を予測することはできないのです。
言い換えれば、炭水化物の含有量が非常に少ない食品であっても、あなたは太るかもしれないし、逆に、炭水化物が非常に多い食品であっても、あなたは太らないかもしれない。
だから、加工食品のパッケージに書かれている炭水化物、タンパク質、脂質の含有量は、参考にはなっても、あなたの体にとって健康的なものか否かを判断することはできないということになります。
一卵性双生児の腸内細菌の顔ぶれは異なる

この研究では、一卵性双生児の腸内細菌についても調査が行われています。
その結果、一卵性双生児同士であっても、腸内細菌のわずか37%しか同じではないことが明らかになりました。
血縁関係のない他人同士でも、ヒト同士であれば、35%は同じです。
つまり、腸内細菌の顔ぶれ的には、一卵性の双子も他人同士とそう変わらないということになります。
腸内細菌の顔ぶれやバランスが、あなたの体と心の健康に大きな影響をもっていることは、もう既に確立された、よく知られた事実です。
そして、腸内細菌の顔ぶれやバランスは、食事と運動やその他の環境要因(統合食養学では、コンディション)によって変えることができます。
たった20%~50%未満しか健康状態を説明できない遺伝子構成(コンスティテューション)が同じだったとしても、腸内細菌など、その他の要因(コンディション)が異なれば、一卵性の双子ですら、異なる健康状態になります。
統合食養学のバイオ個性の考え方からすれば、当然の結果です。
そのことをこの研究は科学的なデータをもって裏付けたことになります。
個人の代謝反応に影響する要因

今回の研究の成果をまとめると、あなたの食後の代謝反応を決定する要因、つまり、あなたの健康を決定する要因は、次の通りでした。
- 遺伝的要因
- 腸内細菌の顔ぶれ
- 食事(内容と時間)
- 運動
- その他のライフスタイル
これを踏まえて、研究者は、次のように述べています。
画一化された食事ガイドラインではなく、
個別化した食事アプローチが長期的な(心と体の)健康効果をもたらす
健康は食事によって変えることができる
また、ハーバード大学医学部教授であり、マサチューセッツ総合病院の消化器内科医でもあるアンドリュー・チャン博士は、次のように述べています。
「遺伝子構造が食物に対する体の反応を
部分的にしか説明できないというのは心強いことです。これは、私たちの代謝は固定されたものではなく、
私たちにはそれを変える力があることを強調しています。栄養素の代謝を助ける腸内細菌に合わせて食生活を調整することは、
一つの画期的な方法となります」
統合食養学は、既に、プライベートヘルスコーチングプログラムを通して個別化した食事アプローチをひとりひとりのクライアントに対して提供しています。
ヘルスコーチは、初回の相談時に、クライアントから詳しい話を聴き、ひとりひとりのバイオ個性に沿った提案を行います。
ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス

もしおひとりで取り組むことに不安や難しさを感じるのでしたら、ヘルスコーチと、一度、話をしてみませんか?
公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。
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参考文献
- “Overview of Zoe’s Scientific Project for researchers & clinicians“, ZOE WHITE PAPER,10 June 2019
ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング