
バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。
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目次
ナチュラルな虫よけ方法
ナチュラルに虫を除ける方法として、これまでお伝えしたきた方法は次のとおりです。
- お肌に塗って虫を除ける方法|『アロマオイルで作る安全な虫よけスプレー』
- 香りで虫を除ける方法|『キャンプに活躍、体にも環境にも優しい虫よけジャー』
- お掃除で虫を除ける方法|『自然に優しい方法でクモを追い払う方法』他の虫にも効きます
ちなみに、蚊は朝と夕と雨上がりに多く発生して、昼間の陽が当たっている場所ではほとんど活動しません。
さて、もし特定の食品を食べることで、体の中から蚊を除けることができるのなら、便利ではありませんか?
食べると蚊に刺されない食べ物
1. ビタミンB1に効果がある?
1964年(古っ!)にスウェーデンで、ビタミンB1(チアミン)をたくさん摂っている人は蚊に刺されにくいという論文が発表されました。
それ以来、「ビタミンB1の多い食品を食べると、蚊よけになる」と考えられてきました。
ビタミンB1の多い食品を多く食べると、体臭が変化するというのがその理由です。
人間には判らない変化ですが、蚊にとっては嫌な匂いがするようになると言われています。
2. ビタミンB1に効果はない?
しかし、2005年に発表された論文は、ビタミンB1を多く摂っても、まったく効能はなかったと報告しています。
- それぞれの研究に参加した被験者の人種などの違いによる差なのか
- それとも、やっぱり古い論文よりも新しい論文の方が正しいのか
どちらを信じるかは、あなた次第です。
ここでは、ビタミンB1が効くという前提で話を進めます(笑)
ビタミンB1(チアミン)の多い食品

図中、丸囲みで記載している数値は、その食品だけで、一日の必要量をクリアする量です。また、100g中に一日に必要な量の10%以上を含んでいる時、その栄養素を「豊富」に含んでいると言えるとFDA(米国食品医薬品局)は定義しています。
そのため、ビタミンB1の一日の必要量は、1.1mgなので、100g中に0.11mg以上含んでいる食品は全て、「ビタミンB1豊富」です。
1. ニンニクとオートミールが効く?
科学的な根拠は乏しいものの巷では、「ニンニクとオートミールを食べることで、蚊に刺されにくくなる」と言われています。
トップ10入りはしませんでしたが、100g中に含まれているビタミンB1の量は次の通りです。
- にんにく(生)・・・0.19mg
- オートミール・・・0.2mg
十分10%基準をクリアしていますので、両方ともビタミンB1が「豊富」な食品です。
確かに、ニンニクを多く頻繁に食べると体臭は変化します。
でも、それはビタミンB1ではなく、ニンニクに含まれている硫黄成分によるもので、蚊だけでなくヒトにも分かります(笑)。
準備は外出の1ヵ月前から
効果があるとしても、これはビタミンの話です。薬ではありません。
ですから、食べたら直ぐに蚊が寄ってこなくなるわけではありません。
ビタミンB1による蚊よけ効果を期待するなら、1ヵ月間は食べ続ける必要があると、論じられています。
キャンプやピクニックに出かける予定の日から遡って、1ヵ月前くらいから意図して多めにビタミンB1豊富な食品を食事に加える準備が必要です。
過剰摂取には副作用がある
ビタミンB群は水溶性ビタミンだから、多量に摂ってもおしっことして排泄されてしまうから心配はないと考えるのは拙速です。
ビタミンB1は、過剰に摂り過ぎると副作用があります。
1. サプリメントではなく食品で
もちろん、食事から副作用が起こるほどの量を摂ることは難しいです。
でも、サプリメントからなら簡単です。
また、サプリメントに利用されているビタミンB1は化合物です。食品中の天然成分ではありません。化合物ですから副作用が起こりやすいといえます。
なお、ビタミンB1の過剰摂取による副作用については『ビタミンB1』をご確認ください。
2. ビタミンB群はグループビタミン
ビタミンB1は、ビタミンB群というグループに属しているビタミンのひとつです。
「群」というくらいですから、ビタミンB群はグループとして一緒に摂らないと、他のビタミンB群とのバランスを崩し、副作用が起こる可能性のあるビタミンです。(詳しくは『ビタミンB群』をご参照ください。)
そのため、サプリメントなどによって、ビタミンB1だけを不自然に摂り過ぎないことが大切です。
何はともあれ、ビタミンもミネラルも、サプリメントからではなく、食品から摂ることをお勧めします。
蚊に刺されやすくなる食品
次の食品を多く飲食し過ぎると蚊に刺されやすくなると考えられています。
1. 白砂糖(ブドウ糖)
産卵期ではない蚊の主食は花の蜜です。ですから、甘い物は、蚊を寄せつけます。蚊もあなたも動物ですから、エネルギー源は同じブドウ糖です。
お料理に白砂糖を多く使ったり、多く使っているものを食べたりするのは、控えた方が良さそうですね。
同じ甘い物でも、ブドウ糖そのものに近い白い砂糖ではなく、ビタミンやミネラルや食物繊維も含まれている黒砂糖やメープルシロップやハチミツなどをほどほどに楽しむ程度が良さそうです。
2. 塩分
塩分が、体内で乳酸が産生されるのを促すからではないかと考えられています。
3. アルコール
アルコールによって体温が上がり、蚊が好む二酸化炭素の排出が多くなるからだと、考えられています。
確かに、アルコールを大量に飲んだ人の体臭は明らかに違います。
ひまわりの種でオートミールクッキー

ビタミンB1を多く含む食品の顔ぶれをみて、最も多く含んでいるひまわりの種と、オートミールを使ってクッキーを作ってみてはどうかと思いました。写真はココナッツフレークといっしょです。
小麦の代りにアーモンドプードルと玄米粉を使い、白砂糖の代りにメイプルシロップや黒糖を使って焼くと良さそうです。(私はよくこうして焼きます。美味しいですよ)
もちろん、オートミールとひまわりの種を他の雑穀と一緒にミューズリーとして、甘味抜きで朝食に食べるのも良さそうです。
蚊に刺されてしまったら
それでも蚊に刺されてしまったら、次の方法を試してみてくださいね。
1. オートミールで湿布する
オートミールは、米国では食べる他にも自然療法(家庭の医学?)として利用されています。
オートミールを粉末にしたものは、「コロイドオートミール」と呼ばれ、米国FDA(食品医薬品局)によって皮膚の炎症や乾燥を和らげる効果がある皮膚保護剤として承認されています。
オートミールの粉末(コロイドオートミール)の湿布によって、蚊にさされた後の痒みを和らげます。
【使い方】
- ミルサーやコーヒーグラインダーなどで粉末にする
- 少量の水と混ぜてペイスト状にする
- 蚊に刺された箇所に湿布する
2. 抗菌作用のある精油を塗る
次の精油のいずれかをキャリアオイルに混ぜて、刺されたところに塗ってください。
- ラベンダー
- ユーカリ
- ティツリー
抗炎症作用と抗菌作用、そして、清涼感によって刺された箇所の痒みが和らぎます。
3. クエン酸を利用する
次のいずれかの方法を試してみてください。
- お酢を水と半々に割った溶液をコットンなどに含ませて、刺された場所を拭く
- レモンまたはライム1個分の搾り汁をカップ1杯の水で割った溶液をコットンなどに含ませて、刺された場所に湿布する
4. アロエを使う
アロエ(果肉のジェル)を刺された場所に塗ります。
わたしの母も蚊にさされると、庭のアロエを塗っています(笑)
アロエの機能については、『アロエ』をご確認ください。
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参考文献:
- “Testing vitamin B as a home remedy against mosquitoes“, Ives AR1, Paskewitz SM; Inter-L&S 101; Biology Interest Groups; Entomology Class 201, J Am Mosq Control Assoc. 2005 Jun;21(2):213-7.
- “THIAMINE AS A REMEDY AGAINST MOSQUITOES”, BRUUN J., Nord Med. 1964 May 21;71:650-2. Swedish. No abstract available., PMID: 14148256
- “Skin Protectant Drug Products for Over-the-Counter Human Use; Final Monograph”, A Rule by the Food and Drug Administration on 06/04/20
- 03, Department of Health and Human Services
- “14 Home Remedies for Bug Bites (& How to Prevent Them)“, Suzy Cohen
ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング


