【限定公開】太っているとがんになりやすいだけじゃない

2025/02/04/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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肥満(太っていること)ががんを発症する原因のひとつだということは、もう何年も前から明らかにされている確定要因です。

でも、太っているという「体型」を気にする人はいても、太っていることでがんになることを真剣に心配する人は、残念なことにあまり多くないように思います。

確かに、その人にとっての適正体重は一人ひとり異なります。必ずしも標準体重を当てはめることが適切ではない人もいます。でも、病的肥満や生活習慣病を伴うメタボまで、「個性」と捉えることを容認するのは違います。そうした世の中の空気も、「肥満ががんの原因」であるという事実に目隠しをすることを許してしまう原因のひとつになっていないか心配です。

「太っていることは自分の魅力であり、それでがんで死んでも本望だ」というのであれば構いませんが・・。

なお、裏付けとなる研究論文は、最後に参考文献として一覧にしています。

WHO(世界保健機関)の「国際がん研究機関(IARC)」が肥満と因果関係がある(因果関係ですよ!肥満が原因のがん!)と認定しているがんは、次の14種類です。

  1. 食道腺がん
  2. 胃噴門部がん
  3. 大腸がん
  4. 直腸がん
  5. 肝臓がん
  6. 胆囊がん
  7. 膵臓がん
  8. 閉経後乳がん
  9. 子宮体がん
  10. 卵巣がん
  11. 腎臓がん
  12. 髄膜腫
  13. 甲状腺がん
  14. 多発性骨髄腫

アメリカでは、過体重が原因でがんを発症した人の割合は、30歳以上の男性で4.7%、女性で9.6%。女性の方が約2倍多い、10人にひとり弱という高い割合です。

ただ、日本ではアメリカほど肥満の人が多くないためか、肥満が原因でがんを発症した人の割合は、男性0.8%、女性1.6%となっています。

アメリカよりは少ないですが、女性では100人にひとり以上の割合で肥満が原因でがんになっていることが分ります。また、やはり女性の方が男性の2倍も太っていることによる影響が大きいことも分りますね。

肥満ががんを起こす理由には、次のようなさまざまな要因が関係していると考えられています。

それぞれに、かなり簡単にした説明をつけておきます。

血液中のインスリン濃度が高止まりしている状態です。炭水化物に偏った食事によって、インスリンの分泌が慢性的になると、細胞がインスリンに反応しなくなるインスリン抵抗性が発生し、インスリンが分泌されているのに血糖値が下がらない状態が起こります。

血糖値が下がらないので、すい臓はインスリンを分泌し続けることで高インスリン血症になります。

インスリンと似た働きをするIGF-1の濃度が高くなっている状態です。この状態が起こる仕組みも上で説明したインスリンの仕組みと同様です。

機能不全になった脂肪細胞が増えると、免疫細胞が弱体化します。その結果、腫瘍細胞の増殖が放置され、がん細胞のアポトーシス(細胞死)が抑制されます。

なお、脂肪細胞とがん細胞との詳しい関係は『脂肪細胞はがん細胞と協働する』をご参照ください。

不健康な脂肪細胞から分泌される過剰なエストロゲンには、がん細胞の転移を促す働きがあります。

胃食道逆流は、食べ過ぎなどによって起こりやすくなります。過食を原因とする肥満の人に多い症状です。また、体内の慢性的な炎症は、がんなどの引き金となる要因のひとつです。

アディポネクチンは長寿ホルモンと呼ばれる健康な脂肪細胞から分泌されるホルモンです。

健康な脂肪細胞が、肥満によって機能不全に陥り、アディポネクチンの分泌が減少することで、血液中のアディポネクチンの濃度が低下して起こる状態です。

レプチンは炭水化物を食べることで脂肪細胞から分泌される食欲を抑制するホルモンです。しかし、炭水化物などを慢性的に過剰に食べ続けることで、レプチンの分泌が慢性的になり、細胞がレプチンに反応しなくなるレプチン抵抗性が起こります。レプチンが分泌されているのに食欲が抑制されず、血中に多くのレプチンが滞留している状態です。

太り過ぎの人や肥満の人の体内では、上記したような状態が発生しているため、がんの発症を誘発してしまうと考えられています。

2024年9月に発表された、非転移性原発性がんの診断を受けた26,894人を対象に米国がん協会(ACS)が行った追跡調査では、対象者のうち、初めてがんと診断された時点で、太り過ぎ、あるいは肥満だった人の割合は次の通りでした。

ちなみに、研究では、太り過ぎはBMI 25以上、肥満はBMI 30以上と定義されています。(BMIが適切な指標か否かはここでは一旦、無視しておきます、笑)

  • 肥満だった人・・・17.2%(4,684人)
  • 太り過ぎだった人・・・42.8%(11,497人)

つまり、がん患者の60%が太り過ぎ以上だったわけです。

米国がん協会(ACS)が更に、がんサバイバーが、新たな原発がん(二次がん)を発症する原因について行った調査の結果は次の通りでした。

過体重・肥満は
がんサバイバーの二次がんリスクを
15~34%有意に高める

平均7.9年間の追跡調査期間中に二次原発がんと診断されたがんサバイバーは、全体の13.9%(3,749人)でした。

BMIが適正範囲(18~25)のがんサバイバーと比較すると、太り過ぎ・肥満のサバイバーでは、二次がんの発症率が次のように上昇することが示されています。

  • 太り過ぎの人・・・1.15倍(15%アップ)
  • 肥満の人・・・1.34倍(34%アップ)

肥満が原因で起こる14種類のがんに限定すると、がんの発症率は更に高くなります。

  • 太り過ぎの人・・・1.4倍(40%アップ)
  • 肥満の人・・・1.78倍(78%アップ)

がんと診断されたら、体重よりも体脂肪を落とすことが、治療効果を高めます。

そして、予後においては、もし体脂肪率が適正範囲を超えているのなら、適正範囲になるよう、更に食事とライフスタイルを改善することで、二次がんの発症の予防になります。

BMIが適正範囲の女性と比較して、太り過ぎ・肥満の女性は、子宮内膜がん/子宮頸がん、閉経後の乳がん発症率と死亡率が高いことが様々な研究によって明らかにされています。

体重を落とさなかった女性と比較して、体重を適正範囲にまで減少させた女性では、子宮内膜がんの発症リスクが30%も低下することが示されています。特に、BMI 30以上の女性が減量することで、リスクを56%も低下させることができることが示されています。

なお、筋肉量が多いと体重は重くなるのでBMIは高く算出されます。そのため、ここで言う「体重とBMIを落とす」というのは、体脂肪を落とすという意味です。既に体脂肪率が低く、筋肉量が多いために体重が重くなったりBMIが高くなっている場合は、該当しません。

また、女性ホルモン療法を受けたことのない女性が閉経後4.5kg以上太ると、子宮内膜がんの発症リスクが上昇することも示されています。

女性ホルモン療法と乳がん発症リスクとの関係は既に明示されていますが、ホルモン療法を受けなかった女性においても、太ることでがんリスクを高めてしまうというのは、怖いことです。

太り過ぎ・肥満の女性の婦人科系がんの発症率が高い理由のひとつに、がん検査の苦痛があるのではないかと研究者は述べています。

例えば、マンモグラフィは太っているほど痛みの度合いが強くなるため、太っている女性は検査を避ける傾向にあるのではないか、そのことで発見が遅れ、死亡率の上昇に結び付いているのではないかとのことです。

実際に、米国の調査では、体重が増加するほど、マンモグラフィや子宮がん検診の受診率は低下する傾向にあると報告されています。

ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス

統合食養学のヘルスコーチとしては、必要以上に痩せていることを魅力とする価値観に賛同することはできません。同様に、明らかに太り過ぎているのにもかかわらずそれを個性として容認することにも軽々に賛同しかねます。

もちろん、適正体重は一人ひとり異なりますから、体重や体脂肪率のみをもって、適不適を語ることはできません。でも、既に、さまざまな不定愁訴があったり、健康診断において何等かの指摘を受ける項目があるのならば、「個性」を隠れ蓑にせずに、食事とライフスタイルを見直すタイミングだと考えて欲しいです。

とはいえ、短期間に大幅な減量を約束する無理なダイエットはやらないでくださいね。

そうしたダイエットは、一生続けられるものではありません。

止めたら、確実に、リバウンドが起こることをわたしはここで予言できます。

がん予防や再発予防のため、だけでなく、さまざまな病気予防のためには、適切な体重・体脂肪率を安定的に維持していることが重要です。

一時的な減量では意味がないんです。

あなたが一生続けられるリバウンドのない穏やかな食事とライフスタイルを見つけることを最優先にしてください。

そして、健康的かどうかは、カロリーの高低で測ることはできないことも理解しましょう。食事の良し悪しは、カロリーではなく、機能で測らなければなりません。

公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。

もしおひとりで取り組むことに不安や難しさを感じるのでしたら、ヘルスコーチと、一度、話をしてみませんか?

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参考文献:

ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング