ケース報告|リーキーガットによる低体重で止まっていた生理が戻り理想に向かって治療することを決心した女性

2021/08/05/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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初回問診時の主なご相談内容

彼女は10歳のお子さんがいらっしゃる専業主婦です。

アレルギー症状によって食べられないものが増えていき、重金デトックスなども施療したものの、一向に改善の兆しがなく、アトピーの症状による手指や首の炎症がひどくなってしまっていました。

何でも食べられる体になり、体重を戻し、アトピーを治したいということがご希望でした。

彼女との6か月間のプライベート・ヘルスコーチング・プログラムが終了しましたので、半年間の経過をここに記録することにしました。

プログラムを開始する前に私がお願いしたこと

溶連菌検査をすることをお願いしました。その検査結果によってプログラムの内容が大きく変わるためお願いしました。溶連菌には若年者特に子供が感染することが多く、成人では稀なのですが、初回問診でお伺いした彼女の既往歴が溶連菌の存在を示唆していたため、念のためにお願いをしました。

溶連菌の気配を感じた理由

  • 彼女は、20代の頃に溶連菌感染による副鼻腔炎を繰り返し、その度に抗生剤によって治療を受けたものの治まらないことから扁桃腺を切除されています。その数年後、再びアトピーの症状がでるようになっています。⇒ アトピーは溶連菌によっても起こります
  • その数年後の人間ドックで腫瘍マーカーCA19-9が陽性になり、精密検査を1年間繰り返し調べたものの腫瘍は見つかりませんでした。 ⇒ 腫瘍マーカーCA19-9は、溶連菌感染症で一過性の異常高値を示すことが知られています。

溶連菌が高値で検出される

彼女は最初、検査をすることに対して半信半疑でした。20代の時に扁桃腺を切除していることから、まだ体内に残っているとは考えにくいこと、また、検査をしてくれる病院を探す過程においても、成人にこの検査をすることに否定的な発言(検査は無意味だ)をする医者もいたからです。

しかし結果的に、彼女からは高い数値で溶連菌が検出され、また、彼女と似た症状をもっていた息子さんからも高い数値で溶連菌が検出されました。

何の医療の資格を持たない、たかが公認ヘルスコーチの私ですら、しっかりとクライアントさんの話を聴いて調べれば辿りつけた溶連菌に、医師免許をもつ医者が、「アトピー」の症状しか見ず、背景を考慮することもなく、ただステロイドを処方し続けていたことに腹立たしさを感じました。

抗生物質なしでのプログラム開始に

当初は、抗生物質によって溶連菌を除去しつつ、食事でサポートをすることを考えていましたが、今までの度重なる抗生物質の使用の度に、体調を崩し、食べられないものが増えていった経験から抗生物質による治療を彼女は望みませんでした。

そのため、抗生物質に耐えられる腸内をまずは造ることを目標にプログラムを開始しました。

また、今まで彼女なりに体を治そうと試してきた様々な全てのサプリメントの原材料を確認させていただいたのですが、主成分以外に腸内環境にとって好ましくない成分が多々みつかりました。重金デトックスのために飲んでいた肝機能のためのサプリメントには、肝機能に悪い「その他の成分」が入っていることが判りました。

サプリメントは、「主成分」ではなく、「その他の成分」を確認しなければ本当に安全かどうかは分かりません。お菓子の「主原料」ではなく「添加物」を確認することが大切なのと同じです。

抗生物質によって起こったリーキーガットの修復

抗生物質の多用によって起こったリーキーガットによって食品に対するヒスタミン反応(アレルギー反応)が起きているため、発酵食品によって腸内環境を整えることはできません。発酵食品は非常にヒスタミンの多い食品です。

そのため彼女が今食べられるものを中心に、腸壁の修復のために必要な栄養素を含む食品を食べていただくことから始めました。彼女が食べられないものに関しては安全なサプリメントを選び服用していただくこととなりました。

プログラム開始後1か月頃

肌の調子が非常に良い日もあれば、悪化してしまう日もあり、一進一退が続いています。

食べられる食品の中から、その組み合わせを変えたりしつつ、何をどのようにどのくらい食べると改善し、悪化してしまうのかを試行錯誤しながらの毎日となりました。

プログラム開始5週目(2か月半)

プログラムの開始時には、全てのクライアントさんにご自身の理想像を明確にし、それを目標に作り変えることをしてもらいます。しかし彼女は「自分の理想像について辛すぎて考えることができない」とおっしゃり、そのまま目標も明確に立てないままプログラムを開始するという非常に異例のケースでした。

それがこの頃、やっとでご自分の理想像を考え、目標を立てる気持ちになれたとおっしゃってくださり、そこへ向かってプログラムを進めることとなりました。

それまでは、「今の不調や不快感がなんとかなれば良い」というお気持ちだったそうですが、次第に、ちゃんとしっかり治癒したいと思えるようになれたのだそうです。

ハーブを育てたいというご希望があるものの躊躇されていたので、土いじりが免疫力に良いことなどお話すると、早速、ご主人がベランダ菜園に必要な諸々を購入してくださり、お好きなハーブを育て始め、笑顔が増えていきました。

ずっと止まっていた生理が戻りました。

プログラム開始7週目(3か月半)

ご主人の勧めで近くのスポーツジムに週2回通い始めました。プログラム開始前までは、低体重のため体力もなく外出することもできなくなっていましたが、出かける気力が生まれ、ジムに通えるほどの体力が戻ってきました

ジムの測定で筋肉量が次第に増加していると言われました。

生理も順調に毎月来ています。

プログラム開始4か月目

今までアレルギー反応が強くでてしまうために食べられなかった食品が、ある食品と一緒に食べることで症状を抑えられることが試行錯誤の中からみつかり、それからは、少しずつ今まで食べられなかった食品を食事に戻していくことができるようになりました。

体力やホルモンバランスなどは改善してきているものの、アトピー肌だけは溶連菌が存在し続けている以上なかなか改善の兆しがありませんでした。様々な論文を調査していく中で期待できる乳酸菌があることが判り、菌のことは菌に任せてみることを彼女に提案してみました。

とても前向きに提案を受けいれてくださり、特殊な乳酸菌のサプリメントを服用し始めました。彼女には特にひどい好転反応はなかったものの、息子さんに痒みが発生するようになりました。肌はいたって綺麗な状態なのですが、体の中がとても痒いと言う状態です。

しばらく様々な自然療法によって痒みを一時的に鎮めることを試したものの、内側で菌同士が戦っていることで起こる痒みのため、なかなか改善しませんでした。

プログラム開始5か月目以降

ご主人の提案により改めて腸内の専門医を受診することになり検査していただいた結果、プログラムで行っている食事や提案した乳酸菌のサプリメントなどが効果的であったことが医師からも告げられ、医師からは引き続き積極的に続けるようにと言われたとのことでした。

また、彼女からお化粧品や日焼け止めの選び方について質問がありました。お化粧をして外出したいという気持ちになってきたと言う現れではないでしょうか。

しかし息子さんの腸内環境が想定以上に荒廃してしまっていたことが判り、腸内細菌叢移植を受けさせることを決意されました。その後、彼女自身も移植を受けることをご検討されています。

ヘルスコーチとして思うこと

ひどいアレルギー症状をもっている場合、精神疾患(うつや不安症)を起こす確率が非常に高いことが知られています。彼女もまたプログラム開始当初は、理想的な自分像をイメージすることすら辛い心の状態にありました。セッション中に涙を浮かべることも度々ありました。

しかし、彼女を取り巻く人達、ご主人、ご両親など、ご家族の皆さまが、彼女の状態を理解し受け止め、否定することなく、非常に温かいサポートをしてくださっていたことが、今回、とても心強く感じました。

彼女や息子さんのように、医療との連携が必要な不調の改善のためには、米国同様に、日本の医療の中でもヘルスコーチの役割や効果について、医師・病院から正しい理解を得て連携できる体制を作る必要性を強く感じました。

ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス

もしおひとりで取り組むことに不安や難しさを感じるのでしたら、ヘルスコーチと、一度、話をしてみませんか?

公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。

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