バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。
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目次
クレソンはヨーロッパ原産のアブラナ科のお野菜
クレソンのイメージって、どんなですか?
たぶん、イタリアンやフレンチレストランに行った時に、お肉料理の付け合せに飾られているお野菜というイメージがありませんか?少々重めのお肉料理もクレソンといただくと、口の中がさっぱりしますよね。
でも、このクレソン、パセリ同様に、付け合せのお野菜としてだけでは、もったいないくらいのお野菜なんですよ。
アブラナ科のお野菜というだけで、もう、抗がん作用があることは明白でしょ?
クレソンという名前はフランス語です。英語では、ウォータークレス。日本でも明治初期に輸入された時には、オランダ芥子とか水芥子(ミズガラシ)と呼ばれていました。
私的には芥子というよりもワサビっぽい味だと思うんですけどね(笑)
日本での旬は4月~5月です。
クレソンは究極のジェネラリスト?
米国のFDA(食品医薬品局)は、ある栄養成分の1日の推奨量の10%以上を含んでいる食品を、その栄養素の主要な供給源と呼ぶと定義しています。
その定義に従うと、クレソンは17種の伝統的なビタミンとミネラルの全てにおいて、この基準をクリアしているかなりバランスの良いお野菜なんです。ちゃんと体内吸収率も考慮した上でのことです。
それなのに、この17種の伝統的なビタミンとミネラルの、全ての栄養素を10%以上含んでいるのに、ひとつひとつの栄養素の含有量では、そのどれについても、トップ10には入らないんですよね(笑)
何かひとつに突き抜けて優秀というわけではないけれども、万遍なく全方位に卒がないお野菜、つまり、スペシャリスト(専門家)ではないけれど、優秀なジェネラリスト(=優秀なリーダー)なお野菜ということです。
添加剤・凝固剤・着色料などのことを抜きにしても、体内吸収力を考えたら、マルチビタミン&ミネラルのサプリメントを飲むよりも、クレソン食べる方がずっと効果的です。
無農薬(自然栽培)か有機栽培の生産者さん、是非、クレソンもたくさん生産してくださいね!
実はスペシャリストとしても優秀だったクレソン
ここまでは、クレソンがジェネラリストとして優秀だというお話をしてきましたが、実は、クレソン、スペシャリストでもあるんですよ。クレソンは、伝統的なビタミンとミネラルだけでなく、アブラナ科のお野菜に特有のスペシャリスト成分も含んでいるんです。
下にそのスペシャリストっぷりをご紹介します。
抗酸化作用、抗がん作用
アブラナ科のお野菜に豊富に含まれている抗酸化作用・抗がん作用が認められているグルコシノレートという成分の一種、シニグリンがクレソンには豊富です。
シニグリンは、クレソンのピリッとした辛味の成分で、ワサビや大根などの辛味成分と同じです。
また、ビタミンA(βカロテン+レチノール)が推奨値の3割相当ほど、比較的豊富に含まれていることも抗酸化作用、抗がん作用、免疫力向上に寄与しています。
免疫力向上、風邪予防、胃腸の強化
βカロテンは、粘膜を強化してくれますので、免疫力向上に寄与します。胃腸も守ってくれます。
視力維持
もちろん、ビタミンAが視力の維持に効能があることは昔から知られていますよね。
消化促進、食欲増進
シニグリンには、タンパク質と脂質の消化促進作用があります。だから、お肉料理と相性が良いんですね。また、食欲を刺激する効果もあります。
口臭予防
生葉のシニグリンには口臭予防効果があります。
高血圧予防、利尿作用
カリウムも比較的豊富に含まれていますので、余分なナトリウムの排出に寄与し、血圧の上昇を抑制します。カリウムには利尿作用がありますので、ムクミなどの改善に効果があります。
抗菌作用、傷の治癒効果
シニグリンには抗菌作用があるだけでなく、傷の治癒を促進する効能があります。
シニグリンを体内吸収率を高めるためにフィトゾームという形態に加工して投与した実験では、42時間後に傷が治ってしまったと報告されています。
目の下のクマ改善
鉄分、ビタミンKが比較的豊富なので、造血・血行を促し目の下のクマや顔色を改善してくれます。もちろん貧血予防・改善にもなります。
イライラの解消
カルシウムが豊富なので、神経伝達をスムーズにしてくれますので、イライラ解消になりますよ。
シニグリンの過剰摂取は危険
シニグリンの過剰摂取に対する警告もあります。
2010年にポーランドで行われたネズミを使った実験ですが、シニグリンや同様のイソチオシアン酸アリル(野菜の辛味成分)の過剰摂取が、肝臓やすい臓の機能を阻害し、血中のインシュリンや中性脂肪値に悪影響をもつ可能性について言及しています。
やはり何事も「過ぎたるは及ばざるがごとし」ですね。いくら良いものであっても、過剰に摂りつづければ毒になりますので、抗がん作用があるからと言って、サプリメント錠などで、イソチアネート剤を摂取することは控えた方が良いでしょう。
普通に食事で摂る場合には、心配はありません。
簡単レシピ
ね?クレソンを主役にして食べてみたくなったでしょ?
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参考文献:
- シニグリン(グルコシノレート(カラシ油配糖体)の代表的なもの)と癌の研究
- “In vitro wound healing and cytotoxic effects of sinigrin-phytosome complex”, Mazumder A, Dwivedi A, du Preez JL, du Plessis J, Int J Pharm. 2016 Feb 10;498(1-2):283-93. doi: 10.1016/j.ijpharm.2015.12.027. Epub 2015 Dec 17.
- “The activities of several detoxication enzymes are differentially induced by juices of garden cress, water cress and mustard in human HepG2 cells”, Lhoste EF, Gloux K, De Waziers I, Garrido S, Lory S, Philippe C, Rabot S, Knasmüller S, Chem Biol Interact. 2004 Dec 7;150(3):211-9.
- “Effects of garden and water cress juices and their constituents, benzyl and phenethyl isothiocyanates, towards benzo(a)pyrene-induced DNA damage: a model study with the single cell gel electrophoresis/Hep G2 assay”, Kassie F, Laky B, Gminski R, Mersch-Sundermann V, Scharf G, Lhoste E, Kansmüller S, Chem Biol Interact. 2003 Jan 6;142(3):285-96.
- “Multidirectional time-dependent effect of sinigrin and allyl isothiocyanate on metabolic parameters in rats”, Okulicz M, Plant Foods Hum Nutr. 2010 Sep;65(3):217-24. doi: 10.1007/s11130-010-0183-3.
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