腸内細菌のための新しい食事指標DI-GMをヘルスコーチが解説|日本で実践する方法

2026/01/27/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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「腸内細菌叢のための食事指標(Dietary Index for Gut Microbiota)、DI-GM」は、2024年に米国サウスカロライナ大学のベザウィット・E・ケイス(Bezawit E. Kase)博士によって、健康に資する腸内細菌の多様性を高める食事パターンを評価するために開発された新しい食事指標です。

DI-GMが開発された主な目的は、次のとおりです。

(1)食事と腸内細菌叢の関連性を定量化・・・個人の食事が腸内細菌叢にどのような影響を与えるかを定量的に評価する

(2)腸内環境の健康促進・・・腸内環境の改善に向けた食事プランの指針として活用

(3)健康アウトカムの予測・・・高リスクグループを特定する

この指標が発表された途端に、数多くの研究機関が、さまざまな疾患とこの指標との関連性を検証する研究を実施しています。

DI-GMスコアが高いほど、体内の短鎖脂肪酸が増加するなど有益な善玉菌の増加と関連する現象が確認され、また、腸内細菌の多様性が向上することが示されています。

また、現在までにさまざまな研究によって、DI-GMスコアと関連性が確認された疾患には次のようなものがあります。

  • 虚弱
  • 脳卒中などの心臓血管系疾患
  • 高脂血症
  • パーキンソン病
  • 赤血球中の葉酸濃度
  • 女性の不妊症
  • 女性の便秘
  • 消化器がん(食道がん、大腸がん)
  • 過敏性腸症候群(IBS)

腸内細菌の健康的なバランスが、わたしたちの健康と深く関係していることは、既に多くの研究によって裏付けられていることです。

きっとこれからもDI-GMスコアは、更に多くの疾患との関連性が示されてくることと思います。

さて、「腸内細菌叢のための食事指標:DI-GM」は、次の14の食品と栄養素の摂取量を評価します。性別ごとの人口平均と比較して、多く食べているか少なく食べているかで評価します。

好ましい食品と好ましくない食品の両方の得点を合計して、14点満点です。得点は高い方が好ましく、得点が高いほど腸内環境を整える食事への遵守度が高いことを示します。

好ましい食品と栄養素は、人口平均以上食べていると1点、人口平均よりも少なく食べていると0点として計算します。

  1. アボカド
  2. ブロッコリー
  3. ひよこ豆
  4. コーヒー
  5. クランベリー
  6. 発酵乳製品(ヨーグルト、ケフィア、チーズなど)
  7. 食物繊維
  8. 緑茶
  9. 大豆と大豆製品(大豆、豆乳、豆腐など)
  10. 全粒穀類(玄米、全粒粉、雑穀など)

ちなみに、食物繊維の具体例は記載されていませんでしたが、食物繊維はキノコ類と海藻類に最も多く含まれている他、葉物野菜や根菜類などに多く含まれているので、キノコ類や野菜を多く食べることを意味していると考えられます。

日本人的には、魚類がまったく含まれていないことに課題を感じるのと、フルーツとしてクランベリーだけが記載されていることにも課題を感じます。

クランベリーは米国原産のベリーで、ヨーロッパでもアジアでも栽培されていませんが、ただ米国では普通にあるベリーでこの研究が米国で行われたということ、ベリー類の中でアロニアに次いでポリフェノール(アントシアニンなど)を多く含んでいるのがクランベリーだという理由で選ばれたのではないかと思います。

そのため、ここについては、クランベリーに限る必要はなく、アロニアやブルーベリーなど他の赤青紫色のベリー類もカウントしてよいのではないかと思っています。

好ましくない食品と栄養素は、人口平均よりも少なく食べていると1点、人口平均以上食べていると0点です。

高脂肪食品だけは、1日の摂取カロリーの40%以上食べていると0点、40%未満の場合には1点

  1. 高脂肪食品
  2. 加工肉(赤肉、鶏肉などのソーセージ、ハム、ベーコンなど)
  3. 赤肉(牛肉、豚肉、羊肉、馬肉、ジビエ、内臓肉など)
  4. 精白穀類(白米、白い小麦など)

なお、高脂肪食品の具体例が示されていませんでしたが、一般的に揚げ物(唐揚げ、フライなど)を指すと考えて良いと思います。

こんな風に計算していって、点数が高いほど病気予防の可能性が高いことがさまざまな研究によって報告されています。

性別ごとの日本人ひとりあたり人口平均消費量が公表されていないため、総務省の家計調査年報から最新の令和6年度の数値を調べてみることにしました。

残念なことは、多くの品目の消費量が金額で示されていることです。

家計調査なので仕方がないのですが、消費額は物価の影響を受けるため、実際に食べている量が分かりにくいことから、グラム数(消費重量)のデータがあるものだけを集計しました。

2人以上の1世帯あたりの14品目の年間消費量は次のとおりです。

2023年7月に厚生労働省が発表した国民生活基礎調査では、日本の平均世帯人数は、2.25人ということなので、下の数値を2.25で割ると、ひとりあたりの量になると考えられます。

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