バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。
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目次
同じ様な状況の変化に際し、普通に変化に対応できる人と、大きなストレスを感じてしまう人がいます。それは心にどれだけ柔軟な耐性があるかの違いです。遺伝的な要素もあるかもしれません。
でも、変化に頑なに抵抗しながら生きるのではなく、もっと心を楽にして柔軟に対応するスキルは、習得することができます。
今回は、困難な状況に直面した時に、心に柔軟な耐性を持っている人に特徴的な行動をご紹介します。
1. 違和感・不快感に対して寛容
心に柔軟な耐性をもっている人は、違和感や不快感に対して寛容です。
不快な状況や状態に対して、瞬時に不快感を表したり、怒りを表現するのではなく、状況や事情を勘案し、それに応じた寛容な態度をとることができます。
衝動的に反応するのではなく、状況に照らし反応しないという選択ができる人は、心に柔軟な耐性をもっています。
2. 将来を見通す目
「後悔先に立たず」と、思った経験はありませんか?
「ああ~あの時、分かっていたら・・」とか「あの時止めておけば・・」という経験です。
ドツボにハマっている時、視野を広げて全体を見渡すことは難しいかもしれません。でも、物事があなたに対して起きているのではなく、あなたのために起きていると思える人は、心に柔軟な耐性をもっていると言えます。
今は苦痛でしかないことも、もしかしたら、将来の自分にとってかけがえのない贈物(経験や学びなど)になるかもしれないと思える人は、心に柔軟な耐性をもっている人です。
3. 容認
心に柔軟な耐性をもっている人は、変えることのできない現状や、心の中に湧いてくる自分の感情を認知し受け入れることのできる人です。
容認は、甘えとは違います。ましてや、降伏でもありません。
努力によって改善できることを放棄して、現状に甘んじることではありません。
変えることができることは変える勇気を持ち、変えることのできないことに対しては、それを心穏やかに受け入れます。そして、例えネガティブな感情であったとしても、それに無理に蓋をして無かったことにするのではなく、自分の中にある全ての感情を認知し受け入れることのできる人は、心に柔軟な耐性をもっている人です。
4. タイミングが適切になるまで待つ
心に柔軟な耐性をもっている人は、行動したい衝動が起きた時に、適切なタイミングになるまで待つことができます。
最初に紹介した「寛容」と似ていますが、「寛容」は「反応しない」と、いう選択ですが、これは、タイミングを選んで行動するという選択です。
衝動的にやりたいことをしたり、言いたいことを言うのではなく、一旦停止して、最も効果的なタイミングを図ることができる人は、心に柔軟な耐性をもっている人と言えます。
例えば、家族があなたを怒らせるようなことをしたとします。あなたには家族を責め立てたい衝動が生じます。しかし、その衝動を一旦抑え、反射的に家族を責め立てることが、今後にとって本当に効果的なのかを考え、効果的なタイミングを図ることができる人です。
衝動を抑える能力、自制心ともいえるかもしれませんが、について面白い研究があります。
スタンフォード大学のマシュマロ実験
1970年代にスタンフォード大学で行われた「マシュマロ実験」と呼ばれる有名な「自制心」についての研究です。
約200人弱の4歳児を対象に行われた実験です。お皿の上にマシュマロが1個だけ載せられた机とイスしかない部屋に子供をひとりで座らせます。子供は「実験者が帰って来るまで食べないでがまんできたら、マシュマロをもう1個あげる。でも、もし帰って来るまでに食べてしまったら、2個目はないよ」と伝えられます。実験者は部屋を退出し、15分間、子供の様子を隠しカメラで観察・記録した実験です。
結果、約3分2の子供は我慢できずにマシュマロを食べてしまい、3分の1の子供だけが15分間我慢でき、2個目のマシュマロを獲得しました。この研究の面白いのはその後の追跡調査です。
約15年後の追跡調査の結果、我慢できずにマシュマロを食べてしまった子供よりも我慢できた子供は、学業優秀と評価されていて、SAT(米国の大学統一試験)の成績が平均して210点も高かったことが報告されました。更に、幼児期のIQの高さよりも自制心の方が、その後の学業の高さと相関が高かったことも報告されています。
更に40年後の追跡調査では、4歳の時に我慢できなかった人と比較し、我慢できた人は、大脳fMRIにおいて集中力に関係する部位の活性化が有意に高かったことが報告されています。
3つ児の魂100までもとはよく言いますが、4歳の時の自制心は、40年後の脳においても、良い変化として残っているんですねー。
5. 時間の力を信じている
心に柔軟な耐性をもっている人は、時間が傷をいやすことを知っている人です。そしてひとつの感情が永遠に続くことはないことも知っています。
落ち込むことが多い人は、自分の感情を認めることを恐れていることが多いです。もしその感情を認めてしまったら、そこから逃れることができないのではないかと思っているからです。
でも押し殺された感情は、いずれ自分に向かって逆噴射し、自らを傷つけます。
感情を認知することと、その感情に囚われることは同じではありません。
心に柔軟な耐性をもっている人は、ネガティブな感情もポジティブな感情と同じくらい自分の感情であることを受け入れ、感情を無理に抑えるのではなく、認知し、そしていずれ時間が癒してくれることを信じ、その感情に囚われることのない人です。
6. グレーの状態を受け入れられる
何かについて、答えや結果を知りたいと思う時、今直ぐにでも知りたいと言う衝動が起きることがあります。白か黒かを直ぐにはっきりさせないと気が済まないというような時です。
でも、ものごとは、私達の勝手なスケジュールで動いているわけではありません。ものごとには、それぞれの季節があり、その季節になれば自然と見えてくるものがあります。もちろん見えないままのものもあります。
また、白黒つけずにグレーのままにしておくことが最適であることも多々あります。
結果や回答を得ることをせかしたりせず、白か黒かがはっきりしない状況に寛容でいられる人は、心に柔軟な耐性をもっている人です。
7. セルフケアを実践している
心に柔軟な耐性をもっている人は、自分を優先することができる人です。
セルフケアは、家事や仕事と交換できるようなものではないことを知っています。
良い家族や良い友人としてい続けるために、仕事の効率性を維持するために、セルフケアの時間は不可欠です。自分を後回しにし続けると、心も体も疲れ、結果、様々なことにほころびが生じ始めます。
まず自分を大切にすることが、結局は周囲を幸せにする最も効果的な方法であることを理解し、実践している人は、心に柔軟な耐性をもっている人です。
自分を優先させる方法については『自分を優先させると家族が幸せになるというパラドックスを信じてみませんか?』をご参照ください。
8. 声に出して笑う
物事が行き詰まり、前に進むことが困難になった時、心に柔軟な耐性をもっている人は、笑うことを忘れません。困難な状況を笑い話にして笑い飛ばしてしまう心の柔軟さと耐性があるのです。
しかめ面をしたり、イライラすることで物事が改善すれば良いですが、大抵、そうはいきません。しかめ面をして過ごしても、笑って過ごしても同じなら、笑いにしてしまうことができる人は、心に柔軟な耐性をもっている人です。
笑顔については、『笑顔の効能と本物の笑顔の見分け方』もご参照ください。
9. 正しさよりも優しさを選ぶ
心に柔軟な耐性をもっている人は、正しさは必ずしも幸せを招くわけではないことを知っています。
もちろん、正しさは大切です。でも、正しさを証明するために、喧嘩をする価値があるか考える必要があります。
何かを解決するために、何かを改善するために喧嘩が必要なのか、あなたの正しさを示し勝つために喧嘩をしようとしているのか、この区別は重要です。
喧嘩をしてでも正すことが問題解決にとって不可欠でなければ、プライドに固執することなく、優しくいることを選択できる人は、心に柔軟な耐性をもっている人です。
優しさについては、『真の優しさを開花させる7つのステップ』や『親切の副作用』もご覧ください。
10. ネガティブな面よりもポジティブな面を見る
あなたの意識の向く方にエネルギーは流れることを覚えておいてください。
あなたが望まないことがらに意識を向けるのではなく、あなたが望むことがらに意識を向けることが大切です。
どんな状況にあっても、いつだって必ず、何か感謝できることはあります。
嫌なことや困難に出会った時、あるいは、失敗してしまった時、そこから何か学べること、感謝できることはないか、探そうとする人は、心に柔軟な耐性をもっている人です。
あなたの態度や行為で分る
結局のところ、心の柔軟な耐性は、あなたの態度や行為に現れます。
ここで紹介した、心に柔軟な耐性をもっている人の行動や態度を意識して真似してみることから始めてみたらいかがでしょうか。
真似が、あなたの習慣になるまで繰り返すことができたら、それはもはや真似ではなく、あなたの心に柔軟な耐性が築かれたということです。
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参考文献:
- “Cognitive and attentional mechanisms in delay of gratification”, Mischel, W., Ebbesen, E. B., & Raskoff Zeiss, A, 1972, Journal of Personality and Social Psychology, 21(2), 204–218. https://doi.org/10.1037/h0032198
- “Marshmallow test points to biological basis for delayed gratification”, Weill Cornell Medical College, September 1, 2011
ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング