10年ぶりにスイスから友人来日で箱根

2023/11/08/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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米国に留学していた大学時代の寮仲間のスイス人が、10年ぶりに日本で3週間の長期休暇を過ごすことにしたという連絡がありました。

寮仲間と言っても当時彼は機械工学部の大学院生で、私は学部生でしたので6歳ほど年上です。在学中は頼もしい兄貴のような存在でした。私の初デートの時には「望まないことをされそうになったら、そこがどこであっても躊躇せずに車から直ぐに降りて、それが何時であっても俺に電話しろ。迎えに行ってやる。」と送り出してくれた奴です。

卒業後、彼は自国のスイスの企業に就職し、私は日本企業に就職しましたが新卒でドイツ赴任になったので、5月の連休には、友人の実家(スイス)へ毎年帰省?していました(笑)5月にはキリスト教系の祝日が続く連休があるんです。

当時、生まれたばかりだった友人の第一子(息子)が、今年、33歳になるそうです。自分の年齢が怖いです(笑)

私が日本に定住することになった頃から、友人はアジア圏担当になり、海外出張で日本に来ることが多くなり、その度に、当時、一緒の寮にいた日本人たちにも声をかけ、皆で夕食を共にしました。

しかし、ここ10年くらいは、そんなこともなくなり、しばらく距離が開いていたところ、定年退職して時間的にも経済的にも余裕ができたようで、かなり詳しくドイツ語で書かれた「日本の歩き方」的な本を熟読して、今回、日本にやってきました。

既に海外出張の折に、主要な観光地は行きつくしているので、今回の3週間のベースは上野のキッチン付きホテルに決め、関東周辺の山々を歩き倒す計画なんだそうです。

友人の「日本でやりたいことリスト」の中のひとつが、箱根に行くことでしたので、一緒に行くことにしました。

天気予報で想像していたほどの雨ではないものの、空模様は怪しく、新宿から小田急ロマンスカーで箱根湯本までの車窓から、いくつもの虹と小雨が繰り返されるのを眺めながら、希望をもちつつ箱根湯本に着きました。

そこから登山バスで芦ノ湖まで。雨はほとんど気にならない程度でしたが、強風のため観光船の運行が中止となっていました。

午後から晴れるという天気予報を信じて、まずは、美術館へ。

とても立派なご神木があり、写真を撮ったのですが、身長152cmの私の目線と身長191cmの友人の目線の映像が全然違うので、両方並べてみました。

たくさんの日本画の展示がなされていました。その中で、日本画に用いられる顔料の展示もあり興味深かったです。鉱石からこんなにバリエーション豊かな色を創り出すことができることに感動します。

箱根の絶景が観られるという成川美術館のカフェで10時のお茶に(笑)

晴れていたら、この正面に富士山が見えるはずなんです。

私は紅茶のシフォンケーキにしたのですが、友人はモンブランに(笑)

分かって選んだわけではないのでしょうけれども、「まんまかよっ!」とスイス人には突っ込みたくなる絶妙なチョイスです。

子供の頃(たぶん小学生くらいの頃)に家族で箱根に来た時、父が大学生の時にここから旧東海道を歩いたことがあると言っていました。ただその時は、特に、旧東海道に興味もない普通の子供でしたから、父の言葉はそのままスルーした記憶です。でも、こうして覚えているということは、何かしら私の心にひっかかるものがあったのかもしれませんね。

今回、遊覧船の船着き場まで旧東海道を歩くことにしたことで、思い出したのです。

こんな道を江戸時代の終わりまで、歩いて行き来していたのかと思うと、その大変さに気が遠くなります。

旧東海道も出口に差し掛かったあたりで、木漏れ日が明るくなり、太陽の光が降り注いで来ました。

旧東海道を歩き終えると、そこには青空と箱根の関所がありました。

「入り鉄砲に出女」・・そんな言葉がすぐに脳裏に浮かぶのは、日本の教育水準が高い証拠かもしれませんね(笑)

お昼を過ぎていたので、関所近くのお店で軽くランチを食べることにしました。

ランチを食べ終わると、なんということでしょう、遊覧船が再開するではありませんかっ!

しかも富士山まで見えます。さすがのお天気予報ですね。

桃源台で下船してロープウェイで大涌谷まで行く予定だったのですが、この日、風だけは強いままで結局、ロープウェイに乗ることはできませんでした。

そのため、移動の足を失った多くの人たちがバスとタクシーに溢れていて、タクシーを見つけることがなかなか難しくなっていました。

やっとで見つけたタクシーの運転手さんに大涌谷まで連れて行っていただき、その後、強羅まで行っていただけるか交渉してみました。ロープウェイが止まっている以上、大涌谷まで行っても帰りの足が無いと困るので、そのままキープできるか交渉したのです。快くリーゾナブルな価格で交渉成立。

途中、仙石原や冠ヶ岳などの案内をしてくれたり、富士山が良く見えるスポットに停車してくださったりと、とても親切な運転手さんでした。

大涌谷は、超強風でした。歩くのも難しくて、吹き飛ばされるのではないかと思いました。ロープウェイが運行できなくても仕方がないと思えるほどの強風でした。

友人が、大涌谷で黒卵を食べることもリストのひとつだというので、まっすぐ売店まで(笑)

ひとり一袋づつ手に入れて一安心(笑)。1個で寿命が7年延びるそうですから、4個で28年、延びるでしょうか?

箱根登山鉄道とスイスの山岳鉄道(レーティッシェバーン)と、強羅駅がサンモリッツ駅と友好関係にあるという案内板を見て、友人は大はしゃぎ。

レーティッシェバーンではありませんが、山岳鉄道でツェルマットまで行って5日間くらい過ごしたことがあります。昔の記憶ですが、箱根登山鉄道とはかなり違ったように思います(笑)

箱根登山鉄道はスイッチバックを3回繰り返して急な坂を方向転換しながら下ったり上ったりするのですが、友人によればレーティッシェバーンはコルク(歯車と歯車を嚙み合わせる仕組み)を用いているのでスイッチバックをしなくても急な坂を上り下りできるんだそうです。

箱根湯本からは小田急ロマンスカーで一路新宿まで。箱根湯本でお弁当を購入し、車内でいただきました。

ところで、箱根湯本では駅弁を購入する人が少ないのでしょうか・・。駅前のお土産屋さんでお弁当を販売しているお店はひとつもなく、また、駅構内の売店1軒のみが小さな冷蔵庫に5種類くらいを少量置いているだけで、特に箱根らしい内容のお弁当はありませんでした。ちょっと残念で、かつ、驚きました。

お土産としてリンデのチョコレートをもらいました(笑)。

ロープウェイがタクシーになった以外は、ほぼ、予定通りの箱根一周旅行を完遂できて、大笑いしながらの長い1日でした。

何十年経っても、瞬時に20代の頃に気持ちが戻るのは不思議ですね。

帰りの電車の中では、なぜか学生の頃のテクノロジーの話になりました。コンピュータにデータを入力するためにパンチカードが必要だったこと、その束を崩してしまうと並べ直すのが鬼だったこと、フロッピーディスクがあったこと、ひとつのプログラムをいくつもに分解してコンピュータにデータを入れないと、一度には処理できなかったこと。

今なら、無料通話アプリで世界中の誰とでも会話ができるのに、当時はオペレータ経由でないと海外と通話ができなかったこと、その国際通話料が無茶苦茶に高かったこと。手紙しかお互いとつながるツールがなかったこと。

最後は、そんな時代に大学を卒業して、30年以上経った今でもつながれていることに全員で感謝して、「またね」と。

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